2000年12月12日 仕事で富山に行った帰りに思いつきで「寝台特急 北陸」に乗車しました。乗車区間は富山〜大宮で、乗車したのは2号車14番のソロです。切符はその日の夕方に富山駅で購入しました。22:30頃にホームに行きベンチに座り列車を待つことにしました。
富山県内は前日から今期初の本格的な雪で積雪もかなりあり、また気温も低いため震えながら列車を待ちました。ホームには私の他数人が列車が来るのを待っていました。22:57 に489系白山色の「急行 能登」上野行きが到着しました。ここで列車を待っていた方数人が乗車しました。23:05 「寝台特急 北陸」の到着です。列車を見た私はその車体を見て愕然としました。青い車体のいたる所にひび割れやさびがありボロボロなのです。もう少し整備して綺麗にして欲しいものです。さて、列車に乗り込んだ私は指定された部屋に行きます。部屋は二階席のため通路から階段を上ります。部屋に入っての感想は「天井が低く狭い！」そう思いました。
富山を発車後個室のキーが必要な人は車掌室まで取りに来て欲しいと放送があり、1号車の車掌室へ行きカードキーをもらいます。列車は深夜の北陸本線を順調に進みます。二階席ということで窓は屋根に沿って丸みを帯びていました。窓の外を眺めると当り一面雪に覆われていて、この雪景色を見ながら飲むビールの味はとても美味しく感じられました。あっという間に空になり3号車へ行き自販機にてビールを購入。親不知付近を走行中の車窓には冬の日本海が見えてきました。波がかなりあり荒れている様子でした。直江津を発車後眠りにつき、次に目が覚めたのは雪深い上越線内を走行中でした。この付近を二日前に「はくたか」で通った時は雪もあまり見られなかったのに、たった二日で積雪が随分増えていました。長岡で進行方向が変わり機関車が近くに連結さてているため、パンタグラフと架線の間でショートを起こしたときの火花がカメラのストロボのように雪深い山間の林を照らします。
列車は上越国境を越え水上に停車。ここでは始発電車の為に線路に積もった雪を懸命に雪かきしている保線作業員の方の姿が見られました。この後眠りに落ち次に目が覚めたのは高崎でした。窓の外は昨夜とは違って雪が全然なく星が輝いていました。高崎を発車後、うとうとしていると車掌さんのおはよう放送で目が覚めました。今日の日付と、東京の天気、列車は定刻通り運転していて間もなく大宮駅に到着することを伝えていました。5:53 まだ夜も明けぬ大宮駅に静かに滑り込みます。ここで下車して上野駅に向かう北陸号を見送った後次の列車に乗り換えるのでした。。