私は先日、佐賀と長崎へ旅行に行って来ました。初めての九州一人旅、それに初めての寝台列車だったので、ある程度は快適に、そしてゆっくりと考え、行き帰りに寝台特急「さくら」号のＢ寝台個室ソロに乗車しました。行きが偶数の２階席だったので、帰りは同じ電車にのるのだからと１階席を窓口で頼みました。
まず行きですが、東京から乗車しました。入線が出発の１０分前という事で気分的には旅立ちの余韻というものに浸るのには物足りなかった感じがします。そして、夕食は車内販売が無いのでホームで幕の内弁当を購入しました。朝は車内販売があったのですが、行きは朝食もキオスクで購入しました。
行きの部屋は２階席で引き戸を開けると階段があってそこを上ると部屋でした。２階席は天井が低いとの事でしたが、私は小柄なので着替えを階段上でやらなければならない以外はそれほど不自由は感じませんでした。東海道線方面の寝台列車の乗り心地はあまり良くないという事を何かの本で見ていたのと、初めての寝台列車だったので乗り心地はどんなものかと思っていました。東京を出てしばらくは通勤帰宅時間帯の列車間の関係か停車駅が案外多いからか、何度もガタンガタン揺れて乗り心地はあまり良くなかったです。おまけに、かけてあるハンガーが壁にぶつかって音がうるさかったので着替えるまでハンガーは床に置いておきました。２〜３時間乗って、だんだんと電車も快調に飛ばせるようになってくると、乗り心地は悪いものでは無く、ゆったりとくつろげ、寝る時も普通に寝る事が出来ました。そして、行きは乗り継ぎの関係で博多で下車しました。
帰りも同じ「さくら」号のＢ寝台個室ソロで１階席でした。乗車は佐賀県の鳥栖からでした。鳥栖では１番線に停車中の「はやぶさ」号に後から３番線に入線して来た「さくら」号が前進した後バックで１番線に入り「はやぶさ」号と連結されるシーンも見る事が出来ました。
１階席は２階席と違って天井は高かったですけど、ベッドの上は２階席の部分が突き出していたので、立ちやすかったものの、１階席だからといって広さはあまり感じませんでした。おまけに、荷物置き場がドアの上にあって私には高くて不便でした。乗り心地は、帰りは最初から悪いものでなく、東京に着く迄快適に過ごせました。後で考えてみると、行き（下り）は前から８両目で帰り（上り）は前から４両目だったのでその辺の前後の差が揺れにも関係あったのかなと思いました。それから行き帰りとも残念ながら、おそらくＢＧＭを流せるであろうスピーカーはスイッチを入れても何も流れてきませんでした。
新幹線など速達性のある列車が増え、特に九州方面行きの寝台列車はどんどん縮小されていますが、初めて寝台列車に乗って、旅の充実感というものを寝台列車は感じる事が出来るなぁと思いました。そして、九州方面の寝台にＪＲはお金をかけたく無いのでしょうが、もうちょっと個室寝台車を増やしたりしたら、少しは需要も伸びるのではないかと思いました。
最後に今回の旅を終え、再び寝台列車に乗っての旅行にすぐにでも行きたい気分になりました。