昨年、仕事のために乗り損ねた、特急北斗星まりも号に乗ってきました。北斗星の車両を堪能するのはもちろんのこと、根室近郊の景色を堪能したいがために、下り列車にこだわってみました。当初はＢ寝台を取り損ねましたが、２週間くらいでキャンセルの上段寝台をゲット。さらに、北斗星まりも号発車１時間３０分前の札幌駅で下段寝台に切り替え成功し、ある意味で幸運でした。
７月５日（金）２２時４８分、札幌駅５番線に特急北斗星まりも号は入線。めったに見ることの出来ないヘッドマークの写真を取りまくる。ワクワクしながら乗車。２３時発車。日付が変わり追分駅を過ぎたあたりでロビーカーにてオレンジカード販売が始まる。残念ながら北斗星まりも号のオレンジカードはなかったが、本家本元の北斗星のオレンジカードを買う。そして下りの乗車証明書（ハガキ）をゲット。なかなかいい雰囲気である。
釧路に着くまでの間、この列車に乗るまでの旅日記を書く。
翌６日（土）。夜が明けて目を覚ましたのが４時過ぎくらい。霧に煙った海岸線をひた走る。最高の気分である。そして５時２８分、釧路駅到着。ＤＤ５１とともに座席車の1,2号車を切り離し、ＤＥ１５に交代。ここでも、カメラの集団が（本人もその一人だったりして）。まもなく発車…と思ったら、ＤＤ５１が不具合を起こし、本線上で立往生とのこと。結局、簡単に修復、無事に回送される。北斗星まりも号自体は、定時から１０分遅れの６時０５分に釧路駅を発車。釧路から根室までは、快速はなさきの代替運転のため、快速北斗星まりもとなる。
しばらくは、森の中を駆け抜ける北斗星まりも号。途中、厚岸駅で５分遅れまで戻す。ここを出ると、見事な湿原地帯の真っただ中を駆けて行く。写真を取りまくる。
そして７時４７分、厚床駅到着。ここで３０分ほど停車する。当然、北斗星まりも号撮影会となる。僕も北斗星まりも号をバックに記念撮影をする。ちなみに、車掌さんに聞いたところ、なんとロビーカーにあるシャワーが使えたとのこと。なにぃ～！しかし、シャワーカードはしっかり記念に買わせていただきました！カードの「北斗星」の下の空欄にしっかりと手書きで「まりも」と記入されていた！他にも、スリッパで堂々と駅舎内を歩くカップルなどもいたりして、もう何でもおじゃれの状態である。
厚床発車直前、偶然車窓から転車台跡を見つけることが出来た。ここが標津線と根室本線との分岐点であったことを示す、むなしくも貴重な光景であった。
８時１８分、厚床駅を発車。ここから定時運転に戻る。
再び、海岸線のそばを走る。だが、今度は断崖絶壁の海岸線である。砂浜のそれとは迫力が違う。そして、牧場のそばを走る。牛や馬が草を食む光景は、牧歌的で心が落ちつく。
そうこうしているうちに、９時０７分、北斗星まりも号は根室駅に到着。札幌～根室間４８３．９㎞、１０時間０７分の旅が幕を閉じた。ホームに出ると、太鼓の演奏で出迎えられ、さらに駅舎内で到着式なるものまで催された。
そんなすごい列車のひと時を思う存分に堪能することができた僕は、とても幸せであった。
［追伸］
帰りの北斗星４号の車内にて、とある車掌さんがやはりロビーカーでオレンジカードを売っており、ここで北斗星まりも号でオレンジカードを買った話をしたところ、なんと北斗星まりも号の乗車証明書を作られたご本人であったとのこと。その方の話によると、急遽上り下りで各５０枚ずつ作成したとのことであった。で、ここでオレンジカードを買ったところ、車掌さんのご好意で実際には都合により乗れなかった上り北斗星まりも号の乗車証明書をいただいた次第です。