今度はJR三ノ宮から「サンライズ瀬戸・出雲」を利用してみました。実を言うと、日帰りの出張だったのですが、思い切って「行きはサンライズ、帰りは銀河」ってのをやってみました。銀河のほうは、既に掲載させていただいており、またB寝台だったこともありますので割愛します。
出張が決まった9/24に、9月25日夜(即ち9/26) 0:12発の「サンライズ瀬戸 13号車 B寝台シングル1階」の指定券を購入しました。もしかしたら既に満席かな？とも思いましたが、その時にはまた銀河にすればいいや・・・との開き直りが効いたのか、あるいはあらかじめ用意していた予約寝台の優先順位メモが良かったのか、なんとか指定券を取ることが出来ました。もっとも私は「スモーカー」なもので、車両編成にある喫煙車(6号車あるいは13号車)でダメならあっさりと諦めるつもりでしたが、これもクリアできました。
さて、現在仕事している会社は三ノ宮なので仕事を終えた後に駅へ直行すればいいのですが、乗車時刻がかなり遅くなるので一旦自宅へ戻り、出張荷物とデジカメを手にJR三ノ宮駅に舞い戻ってきました。
23:30頃にホームへ上がります。そのころの三ノ宮駅はまだまだ混雑もありましたが、ホームの階段部分から離れるに従って寂しくなっていきます。列車が来るまではまだまだ余裕があるので、駅の風景とかを撮って時間をつぶします。もちろん、先に通過する特急あさかぜも見ることが出来ました。そうこうしながら「サンライズ瀬戸 XX号車乗り口」という案内板を13号車まで辿ろうとしたのですが、11号車くらいまで来ると、すぐそこにホーム末端の手すりが近づいてくるではないですか・・・。もしかしてハミ出て停車する？のかと歩を進めると、なんとなんとホーム先端にいかにも取って付けたような延長ホームがあることを発見しました。ホームの幅は1m50cmくらいですかねぇ・・・。普段は阪神電車の三宮駅を利用するのでJR三宮駅はほとんど使わないもので、全く知りませんでした。もちろん、これもデジカメに収めたのですが暗すぎて失敗です(笑)。
日付が変わり、そして定刻通り、サンライズ瀬戸・出雲号が入線してきました。ナマで見るのは初めてなもので、驚きとそして感動も少しばかり。
で、やはりというか、そのハミ出た延長ホームから13号車に乗り込み、さも田舎モノのように車内を見渡しながら自室(1階9番)を探します。もちろん扉が開いている部屋がそこしか無かったのですぐ分かりましたが・・・。車掌さんがすぐさま検札にやってきまして「ではごゆっくりとお休みください」と丁寧に挨拶されてしまいました。
部屋はというとさすが綺麗です。同じ「B寝台」でわずか￥1,000程度高いだけでこうも違うのか・・・と驚きもしました。部屋の広さ(狭さ?)も十分だし、しっかりとした「個室」ですし、言うことないですね。揺れや音は気にならないレベルです(もっともあまり敏感な方ではないですが・・・)し、天井の高さや幅も申し分ないです。そこかしこと室内をじっくりと見ている間に大阪駅11番ホームに到着しました。停車時間が2分ほどあるようだったので、ホームに降りたって写真を撮ってみました。さすがに14両は長いですね。
大阪駅を出発する直前に部屋へ戻り、車窓を眺めながら弁当を食べようとしてふと窓をみると、なんとホーム床面と窓の下端が同じ高さなんですね。微妙なカーブを描いた車体がちょうどプラットホームにかかるようになっていて感心しました。
新大阪、吹田、高槻と通過してゆき、京都を過ぎる頃まで買い込んだ夜食を食べてタバコをくゆらせながら車窓を眺めていました。そして着替えます。やっぱり個室ですねぇ、楽に出来ました。で、入室したときに置いてあった、ちょっとしたパンフレットを見ながら、眠気が来るのを待ちます。
京都を越えたあたりで寝台に横になり、明かりを暗くしていたのですが、ちょっとばかし興奮も入っていて2:00くらいまでは寝入ることは出来ませんでした。さすが特急ですね、速度感がありました・・・。でもそのうち眠ってしまったようで、横浜手前で目覚めました。大きな窓を目一杯開けて、朝の景色を眺めながら降りる準備をします。早朝とはいえ、既に駅には人がいます。着替えるときにちょっとばかし気を遣いますねぇ。
さて、列車は定刻通り7:08に東京駅9番ホームに入線し、扉が開いて駅に降り立ちました。前回の銀河の時と違い、かなりの乗客がありました。そしてデジカメを手に、先頭車両を撮りにホームを歩きます。近づくと数人のグループが車両やロゴをバックに記念撮影していました。その人たちが去った後にゆっくりと撮ります。仕事は9:00からなので、時間はヤマほどありますから・・・。続いて降りた後に自分の乗っていた車両の記号を見に戻ります。今回は「サハネ 285-1」でした。なににつけても「1」っていうのは気持ちいいモノですね(笑)。
そして、サンライズ瀬戸・出雲号は品川方面に回送されていきました。
三ノ宮0:12出発、東京7:08到着だと、乗車時間は7時間弱です。乗り降りの準備等で30分程度は使うとして残り6時間半くらいの「睡眠可能時間」は少し苦しいなぁ・・・という実感です。もう1時間あってこの寝台ならちょうど良い感じなのですけどね。でも、綺麗な寝台は値段にマッチしているという感想です。
機会があればもう一度、乗ってみたいと思います。