先日、旅の往路として利用した「トワイライトエクスプレス」の乗車記を掲載させていただきました。今度は、復路として利用した「北斗星４号」のロイヤルの乗車記を投稿します。２００２年１０月２日に乗ってきました。
第１希望 Ａ個室 ツインデラックス
第２希望 Ａ個室 ロイヤル（補助ベッド使用）
第３希望 Ｂ個室 デュエット
「トワイライトエクスプレス」、「カシオペア」、「北斗星」はチケット入手が困難であると僕の中では思っていましたので、北斗星も２ヶ月前に１０箇所の旅行会社に前受けを頼んでおきました。旅行会社ではトワイライトエクスプレスと同じように、「人気の列車ですので、ご希望に添えないかもしれません」と言われました。
札幌 - 上野を結ぶ列車は３つあります。「カシオペア」、「北斗星２号」、「北斗星４号」です。この中で「北斗星４号」を選んだのは、時間的に札幌に長く滞在できる、そして朝もゆっくり列車内で過ごせるといった理由からでした。そして、ロビーカーを連結しているところにも魅力を感じていました。ただ、北斗星４号は個室の数が少なく、キップが取れるかどうか不安も少なからずありました。果たして、たった８室しかないツインデラックスのキップが取れるかどうか・・・。こんな心配でした。
ところが１ヶ月前である９月２日にはそんな心配は吹き飛んでしまいました。あっさりとツインデラックスが取れるどころか、取れすぎてキャンセル料を各旅行会社に払いに行く始末となるほどでした。（＾＾；
結果、ツインデラックス６室、ロイヤル１室、デュエット３室が取れてしまったのです。もちろん、みどりの窓口にも行きまして、ツインデラックスが取れました。ここで悩みが発生しました。ツインデラックスにするべきか、たった１社だけ取れた４室しかないロイヤルにするか・・・希望順位としては第２希望ですが、部屋にトイレ、シャワーまで付いているロイヤルのキップを選ぶことにしました。
というわけで、キャンセル料だけでもかなりの額を取られてしまいました。閑散期なので、カシオペアの登場で少しは北斗星のほうがチケットの入手が容易になったのかもしれません。
１０月１日に関東地方ではどんな天気であったか覚えているでしょうか！？そうです、台風が関東に直撃したそうで、２日の朝に北海道にやってきたのです。まぁ、２日の朝には雨は止んで晴れてきて、風だけが残っていた感じでした。
札幌駅に時刻表通りに北斗星は入線してきました。もちろん、あちこちの個室、車内、外装を撮影して発車までの時間を過ごしました。このページで北斗星はホームから機関車がはみ出て止まるということを知っていましたので、入線してくる機関車の姿を写真に収めましたが、興奮のあまり！？ピンぼけしてしまいました。（笑）
でも、トワイライトエクスプレスで札幌駅に降りた時に、すぐに北斗星が入ってくることを知り、ホームで待ち構え、上野からの北斗星１号をしっかりと撮影できていましたのでひと安心です。
そして、ひと通り撮影を終え、自分の部屋となる９号車２番の「ロイヤル」へ戻りました。ところが台風の影響なのか発車時刻である１９時２７分になっても北斗星はなかなか動き出さず、結果４分遅れての発車となりました。
そして肝心のロイヤルの室内ですが、やはりＡ寝台ということでベッドも部屋も広い！！というのが最初の感想でした。２人で使ってもぜんぜん圧迫感はありませんので、１人でのロイヤルはもっと広々としていることと思います。窓も大きく、トイレもシャワーもついていましたし最高でした。乗り込んですぐには、見物人のおばさまも現れまして、シャワー室など部屋を自由に見せてあげました。ただ、車両、室内のの老朽化はトワイライトエクスプレスのリフレッシュ車両に乗っただけに否めませんでした。北斗星も車内をリフレッシュするといいなぁ〜なんて思いました。
２人での利用ですので、シャワールームは１人１０分の計２０分使えましたが、トワイライトエクスプレスの６分でも十分でしたので、２人で５分ずつ使い、１０分は使いませんでした。
発車してしばらくして、ディナータイムが終わり（予約してません）、パブタイムとなりましたので、食堂車「グランシャリオ」でスパゲティを食べました。やはり、数少ない食堂車での食事はいいものですね。
ウェルカムドリンクサービスもあり、白ワイン、お茶、氷、グラスなどを持ってきてくれました。これはうれしかったですね。やっばりＡ個室ロイヤルのキップを取っておいて正解だと思える瞬間でした。その時に翌朝のモーニングコーヒーのサービスは何時に？と聞かれましたので、８時にしました。ちなみに、紅茶にすることもできます。僕はミルクティーをお願いしておきました。（レモンティーにすることもできます）
寝台車では寝ないという僕のポリシーですが、札幌での観光に疲れてしまったのか、Ａ寝台の寝心地のよさなのか、函館も着かないうちに寝てしまいました。起きると列車の進行方向が変わっていてすでに、青函トンネルの中でした。ひとまず、竜飛海底駅は見て、トンネルを抜けるところまでは起きていましたが、またすぐに眠りについてしまいました。
朝起きるといい天気でした。車内放送も始まると、４分の遅れは１５分にまで拡大していると車掌さんが言っていました。まぁ、ロイヤルだし部屋も広々だしぜんぜん構わないと思っていましたので、遅れはまったく気にしていませんでした。むしろ、長くロイヤルに乗っていられるので大歓迎でした！！そして、郡山あたりで朝食をとりにグランシャリオへ行きました。やはり和食は売り切れてしまい、洋食となりました。食堂車はいいもんですね！！できれば、今度はフランス料理を予約して食べてみたい・・・なんて思ったりします。食事をとった後は、ロビーカーに行ってみました。やはり窓の大きさなどを考えると、トワイライトエクスプレスのサロンカーには劣ってしまうのはしょうがないですね。でも、せっかくの機会ですから、朝食後はロビーカーでくつろぎました。
１５分の遅れは、都心に近づくにつれて過密ダイヤになり、どんどん遅れていき、上野には約５０分遅れての到着となりました。そして、下車後は機関車との写真撮影をして、北斗星を見送りました。
ロイヤルは部屋からほとんど出なくてもいいので、非常にいいものですね。トイレもシャワーも洗面所もあるので、住んでるような実感さえありますね。カードキーももらって帰れるので、ＪＲ東日本仕様のロイヤルも旅の思い出作りには最高の列車でした！！
今度は北斗星１号or２号のＪＲ北海道仕様のロイヤルに乗ってみたいです。北斗星はちょっと寝てばっかりの寝台列車の旅となってしまいました。今度はもっと起きていたいなぁ〜。（笑）トワイライトエクスプレスとの比較ばかりの乗車記でごめんなさい。