こんにちは。この度、父の単身赴任先である鹿児島へ遊びに行くことになり、以前から乗ってみたかった寝台特急を利用することにしました。寝台特急は昔、家族旅行で「さくら」に乗ったことがありましたが、一人で旅をするのに寝台列車を利用するのは初めてだったので、行くと決めてからは実際乗るのが楽しみでした。
乗車日は１０月１２日。１０日前の１０月２日に三ノ宮２０：５５発、寝台特急なは号西鹿児島行のB個室寝台（ソロ）の切符をとるために、JR西日本の電話予約センターに電話。ソロは１両しか連結されていないし、普通のB寝台と同じ料金で乗れることもあってすぐに一杯になるんじゃないか？しかも連休だしなー、なんて少々不安もありながらも、なんとか切符がとれて一安心！ちなみに私が利用したこの電話予約サービス、「５４８９サービス」というJR西日本がやってる予約サービスなんですが、電話で利用区間や利用する列車を告げて手配してもらい、最寄りのみどりの窓口で受け取ることができる便利なサービスです。電話のおねーさんも丁寧な対応でしたし、この時にクレジットカードで決済をしたんですが、受け取りのときも他のお客さんよりも優先的に受け取ることができました（実際切符を受け取ったのは大阪駅だったんですが、大阪駅のような大きな駅のみどりの窓口は時間によっては非常に混み、並ばなければならないんですが、大阪駅の場合は電話予約でカード決済をした場合はそこに並ばなくても、並んでる人を飛び越して空いてる窓口で優先的に対応してくれるようです）。
出発当日、夜勤明けだったのでぐっすり寝て、自宅で夕食も食べ、発車１５分ほど前の２０時４０分ころに三ノ宮駅のホームに着きましたが、帰宅する人でしょうか、新快速や快速に乗るために並んでる人ばかりがたくさんいて、一体この中に「なは」に乗車する人っているのか？と思いながらも、到着を待ちました。発車５分ほど前から「２０時５５分発、寝台特急なは、西鹿児島行きは４番のりばから発車します。列車は７両で到着します。」と案内のアナウンスが流れはじめ、ほどなくして「なは号」がホームに到着。「ああ〜、これからこれで西鹿児島まで行くのか〜」と思うともう気分はワクワクです（笑）
私の今夜の寝床は５号車１４番個室。既に始発の新大阪、大阪で乗車してきてる人が結構いたようで、半分以上はうまってたと思います。早速、寝台に荷物を置き、室内の空調設備をいじってみたり、読書灯をつけてみたりといろんなことやってる間に車掌さんが検札にやってきました。その後、少しの間個室の開き戸を開けておいたんですが、他の乗客の方の中にはドアのロックの仕方がわからず車掌さんに聞く人や、どうやら暗証番号がわからなくなったんでしょうか、なにやら車掌さんを頼る人などがいて、車掌さんも大忙しのようでした。
そうしてる間にも列車は姫路、岡山、倉敷と停車して行きます。私の個室は２階だったんですが、外を見てるとホームにいる人は珍しいのかどうかわかりませんがまじまじとこちらを見てました。その後、尾道、最後の乗車駅三原を過ぎると、空いている個室の戸を車掌さんが確認して、閉めているようでした。と、いうことはいくつか空きがあったんですねー。満員かと思ってました。
どうも昼間ぐっすり寝てしまったからか、あまり眠たくないので、室内の電気も読書灯も消し、真っ暗にしてずっと街の灯りが流れて行くのをを眺めてました。外の灯りがぽつぽつと少ししか見えなくなるくらいのところを走ってるときでした、ふと空を見ると、雲一つない空で星がいくつもきれいに見えてもう感激！！昔、星が好きだったこともあってか、「あ、あれはオリオン座かな？あれは・・・？」なんて思いながらそれを眺めてました。こういう感激はやはり夜行列車でしか楽しめないですよねー。しかもこれが見てても飽きない（笑）
そうやって外を見てる間に眠たくなってきて、横になりました。２時間か３時間経ってからでしょうか、ふと目が覚めて外を見ると徳 山に運転停車中。そのまままた横になって空を眺めているうちにまた寝てしまいました。しかし、あまり寝れないまま列車は５：３１博多駅へ到着。そんなに眠たくもないし、寝台特急なんてそうもしょっちゅう乗れるものでもない。それなら起きておこうと思い、６号車レガートシートを通って、ミニサロンへ。自販機で缶コーヒーを買い、それを飲んでから顔を洗いました。その後、どーしよーかな〜、ちょっと車内探検でもしようかな？と思ったんですが、時間は朝の６時前。さすがにまだ寝てる方もおられることでしょうから、自分の個室へ戻って服を着替えたり、荷物を詰め直したり、外を眺めてたりするうちに熊本へ到着。ここで半分くらいでしょうか、かなりの乗客が降りたようでした。熊本では５分停車。ちょうど５号車付近に売店があったため、そこで朝食を購入。熊本からは車内販売もあるとのことでしたが、少し外の空気も吸いたいこともあって外で買いました。更に列車は３時間ほど走り続け、１０時２３分終点西鹿児島へ到着。約１３時間の夜行列車の旅が終わりました。
大阪〜鹿児島は飛行機だと１時間。実際、帰りは飛行機で帰ってきたんですが、さすがに早いです。運賃も特割を使うと１万４千円です。それに比べ「なは」は三ノ宮〜西鹿児島では１３時間近くかかる上に２万円かかる。このような状況では、寝台特急で行こう！なんて人はあまりいないでしょう。時間もお金もかかるけど、楽しかった！と言えるような状況に見合うようにもっと改良を加えていえば、利用者も増えるんじゃないでしょうか。