大学の所要で京都を訪れて用事を済ませ、友人と遊び時刻もだいぶ遅くなったのでホテルでも泊まろうかと考えましたが、翌日東京で友人と会う約束もあり急いでいたので、いつかは乗りたいと思っていたサンライズで上京することにしました。
夜9時くらいに京都駅のみどりの窓口で特急券・B個室寝台券(シングル)を取りました。B個室寝台は乗車直前でも間に合うようです。係員に大阪駅発0時37分なので券面は翌日のものとなる旨説明されました。(京都には停車しません)東京着が7時8分だから実質的な睡眠時間は6時間くらいでしょうか。大阪の梅田の街で少し飲んで時間をつぶし、なおホームで待つことしばし、宵闇の先からヘッドライトの燦然と輝くサンライズ瀬戸・出雲が入線します。私が乗車したのは2号車6番で１階部分になります。部屋に入ると思っていたより室内は十分なスペースがあり快適でした。早速、シャワー券を車掌さんから買いシャワーを浴びます。お湯の出る時間は6分ですが、私には6分で余裕のある感じでした。何よりもシャワー室がきれいだったので安心しました。あと、洗面所が多いのも好感をもてました。
大阪から乗ってシャワーを浴びて、時刻は既に午前1時を回っています。大津を通過したあたりです。やはり感動したのは快適さです。レールをなめらかに走り、質量の大きい車体の功もあり揺れがほとんど気になりません。昼行の列車がせわしなく揺れるのに対し、サンライズは120ｋｍの高速の走行にもかかわらず、悠然とした走りを示します。また、電動車はVVVF制御特有の高周波のモーター音を発していますが意識しない限り耳障りではありませんでした。電動車内だけで聞こえる程度です。やがて米原の手前あたりでカーテンを下ろし眠りに落ちました。
目がさめると熱海のあたりを通過していました。横浜の手前で起き、下車の支度を始めました。洗面所で顔を洗っていると、向かいの洗面所では車掌さんも顔を洗っておられました。夜通しの激務も一段落というところでしょう。やがてビルの谷間に入るといよいよ終点の東京です。快適だったサンライズをなごり惜しみながら下車すると、向かいの新幹線ホームには上越新幹線MAXたにがわが出発を待っていました。同じオール2階建て車両同士の対面に感慨を感じながら、少々誇らしげにMAXたにがわを一瞥しホームを後にしました。