しゅーさまのサンライズ瀬戸号乗車記

人生３度目の寝台特急です。以前、東戸塚に住んでいたこともあり、東海道線を通過するサンライズを見ては、「乗ってみたいなー」なんて暢気に考えていたわけですが、今回は予想外のアクシデントでサンライズ出雲・瀬戸に乗車することになりました。

現在、週１回近畿地方のとある都市から首都圏にある大学院に通っています。いつもは夜行バスで往復しているのですが、いつもどおり大阪駅に行くと、「高速道路の夜間集中工事で２時間程度遅れる」とのアナウンスが。ホームページでは「遅れがでる」程度の表現になっており、「まぁ、３０分〜１時間ぐらいだろう」と予想していたところ、目論見が甘く、あわててバスのチケットを払い戻し、「銀河」に乗ろうとしたところ、すでに出発後。背に腹は代えられないので「サンライズ出雲・瀬戸」に乗車することに。

みどりの窓口に行くと、ソロはすでに満席。というわけで、シングルに。切符代は約１万８千円。夜行バスなら往復できて、ご飯が食べられる金額です。じーざす・・・。ハートイン（ＪＲ西日本系列のコンビニ）で雑誌や食料などを調達し（どうせだから満喫することに）、早めに１１番ホームへ。ちょうど、急行「きたぐに」が入線。閑古鳥が鳴いておりました・・・。つぎに寝台特急「あさかぜ」が入線。これも閑古鳥が鳴いておりました。少なくとも大阪→東京で乗る必然性はありません。（東京にはサンライズのあとに到着するため）。

それはさておき、乗車してみると、なぜか指定された個室にはカギが。車掌さんが通りかかったので訊いてみると、すでに乗客がいるとのこと。指定券を見せて、別の個室を用意してもらいました。初めて体験した「発券ミス」でした。

では、乗車した感想を箇条書きで。

1. 車内はきれいで、個室も木目調で暖かい雰囲気を醸し出しており、掃除も行き届いていました。興味本位の材質チェックで個室の壁を押すと「ベコッ」とへこんだのには多少ひきましたが・・・。
2. 前回「北陸」のソロに乗ったときの経験も踏まえ、「ソロとシングルをうまく差別化できていない」というのが本音でした。鉄道マニアの方に言わせれば熱く語る部分もあるのでしょうが、「銀河」のＡ寝台とＢ寝台の差や、ＪＡＳの一般席とレインボーシートほどの差ではないにせよ、一般消費者からしてみれば「不可解な1,050円」でしかないような気がします。目にみてわかるメリットといえば天井の高さ・ラジオのスピーカー・コンセント程度しかないわけです。天井の高さ以外は料金を決定付ける本質的な差ではないと思います。正直なところ、乗り心地は「北陸」のソロの方が上でした。「シングル＝既存のソロ」で「ソロは既存のソロのクオリティを落としたもの」という印象があります。どちらかに一本化したほうがいいような気がします。
3. テーブルの破損が目立ちました。他の方の乗車記にもありましたが、あれだけ破損するということは、明らかに設計ミスなのでしょう。
4. 荷物を置くスペースがほとんどない。実質、荷物を置けるのはベッドの横のわずかな部分と、ドアとベッドの隙間だけ。今回の荷物はノートパソコン程度だったのでよかったのですが、天井部分に棚をつけるとか、何らかの対策をしてほしいと思います。
5. ラジオの選択肢はＮＨＫしかないわけで・・・。
6. 自販機がしょぼい・・・。爽健美茶とコーラだけ・・・。せめてジョージアを・・・。でも120円なので良心的。「氷結」を入れれば売れると思うけどなぁ・・・。

そんなこんなで、願いは叶ったのでした。