２００２年１０月２３日大阪発、札幌までトワイライトエクスプレス２号車２番ロイヤルルームに乗車してきました！ 新婚旅行で海外に行きたかったのですが、主人がどうしても北海道を譲らないため「トワイライトエクスプレスに乗せてくれるなら北海道でもいいよ」と言ったことが始まりです。８月始め、旅行会社に勤務する知人にトワイライトエクスプレスの申込みをしました。結婚式以降チケットが取れるのであれば出発日、大阪発（行き）、札幌発（帰り）何でも構わないから！とお願しました。
９月２６日。旅行会社から「１０月２３日大阪発なら一番良い部屋。１０月２６日大阪発ならそれよりランクが１つ下がる部屋が取れました」と連絡があり、１０月２３日で即答しました。一番良い部屋と言われたので、主人と「スイート」だと思いこんでおりましたが、チケットが届いて・・・がっかり。ロイヤルルームだったのです。でも、ロイヤルでもラッキーなんですよね（＾＾）
そして結婚式より楽しみにしていた１０月２３日の出発日。１１時４０分頃ホームに行くと、トワイライトエクスプレスは既に１０番ホームへ到着しており食堂車に荷物の積込みがされていました。ドキドキしながら乗りこみました。驚いたのがトワイライトエクスプレスへ乗りこむ時にチケットの確認がないこと。確かに、改札を入ってから列車に乗る前にもう一度チケットの確認なんてありえないことだけれども、快速列車に乗るのとは訳が違う！ もし、自分たちの部屋に人がいたらどうしよう・・・。とか、「このチケットは間違いですよ。乗車できませんよ」と言われたらどうしようとか、いろんな不安がよぎりました。なんてったって、夢にまで見たトワイライトエクスプレスへ初乗車なんですもの！！
ひとまず私達のであろうと思われる部屋へ荷物を置き、大阪から駆けつけてくれた友達と記念撮影。取れなかったスイートルームを外から覗いてシャッター押し。一番先頭まで行きパチリと記念撮影。あっという間に１２時の始発。いい日旅立ちの曲がほんとにぴったんこでした。
出発後は、もの珍しそうにしばらく部屋の観察。ソファーの背もたれが電動で下りてきてセミダブルのベッドに早変わり！ 天井に荷物置もあり、部屋が広々と使用できるようになっているアイディアがすごい！ ＴＶ（ビデオ）は、ハリーポッターと、もうまんたい（ナイナイ岡村くんの）、ラッシュアワー２（ジャッキーチェーンの）と３本立て。トイレとシャワールームもありました。洗面台と便座はが収納型。いたるところに色々なアイディアがあり、感動しまくりでした。（ドライヤー、上半身が映る鏡、小さな収納棚、ハンガー、時計、トラベルキット、タオル、バスローブ付。何もかも揃ってます）
出発してどれくらい経ってからでしょうか。まず、夕食・朝食の確認に来られました。その時にウエルカムドリンクでワインを注文しました。これがまた美味しい！！ ハーフボトルなんですが、トワイライトエクスプレスのラベルが貼ってあり瓶がかわいいんですよ。１本は飲まずに記念に持って帰りました。
次に車掌さんがやってきてチケットの確認。これでやっとこの部屋が私達の部屋だとホットしました。そして部屋の説明をされた後、部屋の鍵カードを受け取りました。この鍵カードやトラベルキット、スリッパを記念に持ち帰って良いことを聞きとても嬉しくなりました。なんだか、新婚旅行でラブラブしてる場合じゃなくて、とにかくワクワクしっぱなしでした。（＾＾） 日没まで景色を眺め、土地土地により家の造りが違うことや、天候も変わりゆくことに感動しっぱなしでした。
その後アイスクリームの販売、グッズの販売と次々に来られ、来るもの来るもの全てを買ってみました。もう２度と乗車できないかもしれない！と思うと、どんどん買ってしまって、旅行目的地に到着するまでに、お土産袋が１つできてしまったほど。あと、ゴミを通路に出しておけば片付けに来てくれたりと、本当にいたりつくせりでした。
途中、敦賀で２０分ほどの停車がありました。乗客の中には敦賀の駅弁を買って行かれる方がたくさんいましたよ。
新潟の「天下の険 親不知・子不知」海岸では、もう完全に日が沈み景色は見えませんでした。しかし薄暗い中ガラスにへばりついて外を見ると、ほんとに海岸ギリギリのところを走っているのにはびっくりしました。今にも波が押し寄せてきそうなほどでした。あとは外を眺めても真っ暗闇で何の景色も見えません。ちょっと後悔なのは夏に乗車したかったな。そしたら、もっとたくさん景色が見えただろうにね。
１９時３０分のディナーではフルコースを頂きました。出てくる料理を全て写真に撮りました。とても美味しくいただきましたよー。ちょっとワインを飲みすぎまして、その後は部屋で寝てしまいましたが・・・。そうそう。部屋についているシャワーは２０分しか出ないんですよ。シャワーを使い始めたら１秒づつカウントダウンされて行くので「節約節約」と言いながらシャワーを浴びました。結局、節約し過ぎて、二人で５分しか使用しなかったの。これこそカラスの行水ですね。
爆睡中、「ガシャッーン」ととても大きな音がして目が覚めました。時間は午前２時過ぎくらいだったと思います。カーテンを開けて外を見るとそこは「青森」。機関車？を替えているようでした。しばらくすると出発。進行方向が逆になっていました。青函トンネルまであと４０分だ！！と思いましたが、なんせ田舎から出てきたものですから、トワイライトエクスプレスに乗るために家を朝５時出発だったもので・・・眠さに負けてしまい、青函トンネル通過中も布団の中でした。ただ、すごい「ゴォォォォォォォー」という音がしばらく続いたことは覚えています。
朝６時に起床し、人気の少ないサロンカーで朝陽のシャッターチャンスを待ちました。（気付けば進行方向も元通りになっていました）右手には海！海！海！ 左手には何とも言えない広い広い草原。北海道の広さを物語っている景色が続きます。 朝陽は６時２５分頃から見え始めましたが、残念ながら太陽が昇る地平線の位置に雲があり、良い写真は撮れませんでした。
朝食をとる頃には東室蘭辺りを走っていました。朝食では料理もですが、何より景色を堪能しました。どれだけ走っても広い平野ばかり。圧倒されました。朝食後ルームサービスで部屋へコーヒーが届けられたり、新聞が届けられたりと、スイートとロイヤルならではのサービスをたくさん受けました。
定刻通り９時０７分。札幌駅に到着しました。私達は青森で入れ替えられた機関車を見たくて一番先頭に行きました。なあーんと、先頭の機関車が青色になっているではありませんか！（＠＠）びっくりです。写真を撮っていたのですが、札幌にはあまり長く停車せずすぐ回送されて行きました。
余談ですが、札幌駅に着いてからレンタカー屋を探していたら、ある男性に声をかけられました。その男性は地元の旅行会社の方で、到着するお客を迎えに来たそうです。たまたま私達がトワイライトエクスプレスから降りてくる所を目撃し声をかけたそうですが、「よくチケットが取れたね」と言う言葉に、改めてトワイライトエクスプレスに乗れたことを誇りに思いました。そして改札を抜ける時、自動機を通らずに乗務員に「チケットを記念に残したいから」と言えば、押印してくれ、持って帰れるからと親切に教えてくださいました。更にレンタカー屋まで案内してくれ、目的地までの説明と地図もくれました。
トワイライトエクスプレスに乗った実感と、札幌で会った第一人者がとても親切な方でとても満足する旅でした。
長々と書いてしまいましたが、北海道に行かれる時は皆様も是非、トワイライトエクスプレスに乗車してみてください。とても快適な旅ができると思いますよ。 今度は札幌発大阪行のトワイライトエクスプレスに乗車してみたいです。