＜飛行機が着陸できない！そんな時は・・・・＞
２００３．１．４に寝台特急北陸号に乗りました。この日は、飛行機で
羽田から富山に帰るつもりで、午後７時発の最終便に乗ったのですが、天候不順で羽田に引き返しとなったため、北陸号で帰ることにしました。
＜羽田着２１時２０分、さてどうする？＞
羽田に着陸したのが、２１時２０分。特割の１０，２００円を払い戻して、モノレールに乗り、浜松町に着いたら２２時少し過ぎ。残念ながらみどりの窓口はもう閉まってました。急いでホームに下りて京浜東北に乗り東京駅へ。ＪＲ東海のみどりの窓口が空いていたので、北陸のＢソロがあるか聞いたところ、どうも要領を得ず。奥に引っ込んで女性の駅員さんを呼んできて、やっと端末操作ができ、確認したらＢソロは満席。Ａ個室はあと４席ということで、夫婦分の２席をその場で予約しました。運賃と特急・寝台券全部で、１人２３，３２０円です。
ＪＲ東海の窓口氏は北陸号の経路が良くわからなかったらしく、時刻表の地図を見ながら端末入力をしていました。券面の東京都区内から富山までの経由は「東北・高崎線・上越・信越・北陸」でした。
＜北陸号のおすすめ寝台は・・・・＞
去年の３月に富山に転勤して以来、北陸号に乗るのは７回目でしたが、Ａ寝台は２度目。前回もＢソロが満席でやむなく乗ったケースでした。発車時刻が２３時台で遅く、始発の飛行機よりかなり早く目的地に着くので、とても使いやすい列車です。下りは富山までの乗車時間が６時間３３分と短いので、開放寝台でも良さそうですが、やはりプライバシーが守られる点や、防犯の観点からも個室の方が安心です。特にＢソロは開放Ｂ寝台と同じ料金ですから、Ｂソロが一番のおすすめです。
＜乗車前に＞
車内にはビール・ジュースの自動販売機がありますが、食べ物の販売はありません。今回は東京駅でサンドイッチを買い、上野駅でつまみとヨーグルトを買いました。北陸号の上野の出発は１５番線ですが、ちょうど先端ホームになっているところのすぐ近く、改札内にコンビニがあるのでとても便利です。
＜乗車！でも、車掌さんが来ない！＞
２２時４５分頃入線。しばらくしてから乗り込みました。今回は私が３号車９番、妻が２番です。私は長岡までは進行方向に逆向きとなります。寝台がセットされていましたが、軽食をとるのでソファにいったん戻しました。妻と一緒に食べようと思い、車掌さんが来るのを待ってましたが、いつまでたっても来ません。Ｂソロに乗ると発車前後にすぐくるのにおかしいなあ、と思って待ちますがいっこうに来ないのです。カードキーだけでも欲しいと思い、５号車の車掌室に行きましたが、鍵がかかったまま。部屋に戻る途中で、やっと車掌さんとすれ違い、カードをもらいました。「もう一人の車掌がのちほど回りますので」と言われたのですが、結局富山に着くまで検札はありませんでした。車内放送ではシャワーカードと、タオルセットの販売とルームキーについては車掌に声がけするように言われますが、Ａ個室は通路側に窓がないため、室内から車掌が通るのを見つけることは不可能。ドアを開けておけばいいのですが、それでは寒いし個室の意味がない・・・。ちょっと考えさせられました。
＜シャワールームの利用＞
カードは３１０円。あさかぜ号など他の列車ではＡ寝台客は無料で利用できることもあるそうですが、北陸はＡ寝台でもカードを買わなければいけません。冬場よりは夏に利用する人の方が多いと思います。６分間お湯が出ます。途中で止めることも出来ますし、１人で使う分には十分な時間・湯量だと思います。カードは使わなければ次回乗車時でも使用できるので、とりあえず私は毎回買ってます。また３００円のタオルセットも、タオルにＪＲ西日本のロゴと６８３系の絵が入っていてちょっとかわいいので、やはり今までに４セットほど購入しています。
＜アメニティセット＞
前回２００２年５月にＡ寝台に乗車したときは気がつかなかったのですが、今回は部屋にアメニティセットが置いてありました。北陸号のヘッドマークの入った緑色の小さなバッグに、せっけん、歯ブラシ２本、ひげそり、ウェットティッシュ、ヘアトニック・ヘアリキッド・アフターシェーブローションの３点小びんセット、くしが入っています。実用的なものであり、ちょっとした乗車記念品にもなるかと思います。
＜ＴＶ番組＞
邦画を繰り返しビデオ上映しています。前回は「釣りバカ日誌」でしたが、今回は「化粧師」でした。でも、これを見ていたら寝る時間がなくなる・・・。
＜列車は行く＞
上野を２３時０３分に出て最初の停車駅は大宮。ここを２３時３０分に出ると、車内放送終了のアナウンスがあり、車内も減光されます。北陸号は、ブルートレインのなかでは、もっとも短い距離を走るということで、乗車時間も短く、すぐに寝る人も多いと思います。静粛性を守るには大宮を出たあとの検札はできないでしょう。長岡で方向転換しますが、２５分ぐらい停車してました。
＜雪の影響＞
糸魚川の手前で雪が強くなり、少し速度を落として運行していました。反対側の新潟方向の線路は完全に雪に埋まってしまっていて、これじゃ走れないだろう、と思ったら糸魚川の駅に昨日の夜の最終と思われる北越急行色のはくたか（越後湯沢行き）が立ち往生してました。また、越中宮崎駅付近で列車が急停車。富山駅近くになってからの放送によると踏切の直前横断があったとのことでした。
＜２６分遅れで富山へ。でもやっぱり鉄道が確実＞
６時２分に富山駅に到着。予定時刻は５時３６分ですから、２６分の遅れですが、無事着いたので安心しました。１月５日の東京から富山への空の便は、午前中が全便欠航。今も大雪が降ってますから午後も危ないでしょう。富山のタクシー運転手さんに聞いたら、いつも着くはずの東京からの夜行バスもまだ着いていないとのことでした。やはりこういうときには鉄道が一番確実ですね。
北陸号は、８両中４両が個室寝台で、隠れた豪華列車かな、とも思います。今回はフォークギターを持って乗ったのですが、飛行機に持込するより気が楽でした。（引き返した全日空の室内乗務員の方もとっても親切でしたが。）
乗車時間が短いのがもったいないぐらいですが、仕事で乗るのにも便利ですし、これからも利用したい列車です。飛行機の特割１０，２００円に比べ、Ａ寝台を使うと倍以上、Ｂ寝台でも６，０００円高いですが、トクトク切符でもＢソロに乗車できるので、これを使うと片道の料金差は５００円に縮まります。北陸への旅行には、ぜひ一度乗っていただきたいと思います。