帰省の為、02.12.20上野発金沢行の北陸号に乗車しました。投稿も初めてですが、寝台列車に乗ったのも初めてです。どうぞよろしくお願いします。
昨夏より、帰省（東京→金沢）の機会が多くなりました。 これまで自家用車、飛行機、高速バスなどを利用しました。 車は家族連れだと経済的ですがが、一人では割に合いません。（運転は疲れるし）。 飛行機は飛んでいる時間こそ1時間程度ですが、羽田までのアクセス、小松からのアクセス、待ち時間等を合わせると、JR利用と所要時間はほとんど変わりません。（料金はだいぶお手頃になりましたが） 高速バスは断然お安いのですが・・・あの狭さ、若い時は平気でしたが、この歳になると辛かったです。
最後（？）にJRを利用してみました（何となくJRは避けていたかも）。「ほくほく線」が開通しているのを知らなかったものですから。いつの間にか東京 - 金沢間がこんなに速く便利になっていたんですね。という訳で、『上越新幹線＋はくたか』ルートが一気に好きになって何回か利用しました。 キップは『金沢往復キップ』。指定が使えるのでお得なのですが、【行き】に指定が取れたことがありません。週末の「はくたか22号」（はくたかの最終）で座るためには午後6時半には自宅を出て、早めの上越新幹線に乗って、越後湯沢で並ばなくてはなりませんでした。
そんな時、『金沢往復きっぷ』で寝台特急『北陸』も利用できる事を知ったのです。しかも個室もOK？！寝台ならば乗り換えも無い。時間も有効に使える。なんと言っても横になれるスペースが確保できるのが嬉しい。これは乗ってみなければと、年末年始の往復に、北陸号のB個室を取ったのでした。行きは一階室、帰りは二階室。両方体験できると思うとワクワクしておりました。
しかし、事情が変わり、帰省が急に1週間早まる事に。泣く泣く年末年始のチケットはキャンセル。そして、12月20日の『北陸』が空いていたら乗ることにしました。丁度連休前でB個室に空きはありませんでした。それでもB2段寝台ならあるそうなので下段をキープ。
帰りは、年明けになるのは決まっていました。『金沢往復きっぷ』の有効期間は7日間であり、とうてい間に合うものではありません。しかし、片道の運賃＋特急料金＋寝台料金を素直に購入するより、『金沢往復きっぷ』の片道を使用した後「帰りの分」をキャンセルした方が（キャンセル料込みで考えても）グ〜ンとお得なことがわかりました。という訳で、片道でも寝台利用なら『金沢往復きっぷ』！
当日の日中は、何度となく旅行会社のみどりの窓口へ出向き、B個室の空きが出ていないかチェックしましたが、やっぱりダメ。 夜、夕食とお風呂も済ませ自宅を出発。食堂車や車内販売が無いらしいので近所のコンビニでペットボトル2本と、おにぎり2個購入。おにぎりは万一列車が遅れた時のためのもの。この季節、雪国を通る時は何があるかわかりませんからね。さて、上野へ向かう途中、池袋のみどりの窓口に立ち寄るも、営業時間終了してた。(泣)上野駅へ着いてから、最後のチャンスとばかりに再度みどりの窓口へ。やはりB個室は取れず。連休前でしたからね。スキーシーズンだし・・・
それでも、初めての寝台列車です。実はこの日午後から頭痛がなかなか治まらず、この時間までに3回も鎮痛剤を飲んでしまっていたのです。その為、立っていても眠ってしまいそうなくらい、身体がフラフラでした。おまけに荷物は重たかったし。その様な状態だったので、列車に乗ってしまえば、きっとすぐに眠ってしまうだろうと思ってたんです。でも、いざ乗ってしまうと、初めて寝台列車に乗ったという興奮と、乗った途端に友達から携帯にメールが来るわ・・・。寒いかもと思って厚着をしてきたけど車内は暖房がしっかり過ぎるほど効いていて着替えが必要になったし、高崎までは車内放送や人の往来が賑やかだったし、車掌さんがなかなか検札に来てくれなかったし・・・。とにかく寝付けませんでした。車内の電気が落ち、やっと少しウトウトしかかったのですが、暖房の効きすぎか、1時半過ぎでしょうか、目が覚めてしまいました。思い切って車内探険に出掛ける事にしました。B2段寝台は9割方乗車の模様。A1寝台の車両を通る。何か豪華だわ〜。こちらも満室。B1寝台の並ぶ車両へ。やっぱり満室。（あいてたら怒るよ）うらやましく思いながら、さらに前方の車両へ。途中で車掌さんに会いました。何となく「シャワーセット」を記念に購入。自宅でお風呂は済ませてきたのでシャワーを使用するつもりは無かったけど、せっかくの機会なので「シャワー券」も購入してこれまた記念にシャワーも浴びてきました。誰も使用していなかったようで、シャワー室は乾いていたし、寒かったです。6分間もシャワー出してたら暖まりましたけどね。シャワーを浴びたら、また眠たくなってきたので、今度こそ就寝体制へ。さっき目が覚めたのは足元が寒くて頭の方がほてってきたから。で、今度は頭を窓側にして眠ってみる事にしました。窓からは適当な冷気が漂ってきたし、通路側はあったかで、まさに頭寒足熱。今度はさっきより、長く眠りに着く事が出来ました。なかなか寝付けない方は、一度試してみてくださいね。
それでも途中、何度か目が覚めてしまいましたが、頭が窓側なのでそのまま少し外の景色を見てはすぐに眠りに落ちるというパターンを繰り返しておりました。
翌朝、予定通り金沢到着。途中雪が積もっているところを通ってきましたが、金沢には雪はありませんでした。昨夜買ったコンビニのおにぎりはそのまま朝食に。時間が有効に使えると思っていましたが、上記のような有様で、結局あまり眠った気になれず（かつ、鎮痛剤服用のボーっとした感じが抜けず）、到着当日は頭がボーっとしていて有効に過ごしたとはいえなかったのが、ちょっと予定外だったかな。
今回、個室に乗れなかったのは残念でしたが、機会があれば『金沢往復きっぷ』を使ってまた北陸号にチャレンジしてみたいです。そして今度こそ個室に乗りたい！
ちなみに、年が明けての金沢→東京も、北陸号のチケットを取ったのですが（これははB2段寝台上段）、天候が悪く（日本海側大雪）、空路にチェンジしてしまいました。もし予定通り北陸号に乗ったら途中で止まってしまったところでした。冬は、どの交通手段も天候の影響を受けてしまうので、予定を立てるのも一苦労ですね。
以上、寝台初体験、北陸号乗車記でした。