小倉出張の帰り、たまにはのんびり帰ろうと、翌日休みを取ってあさかぜで帰ることにした。新幹線でまだ東京まで帰れる時間なのに。出張で、前泊の替わりに下り寝台列車を使用することがあっても、帰り（上り）の場合は最終の飛行機や新幹線で帰れることが多いため、金曜でもないと夜行列車を使える機会がない。
さて、上りあさかぜ乗車のため、下関へ16:00頃に到着。10分前くらいに入線するとのことだが、早く着きすぎてやることも無かったので、夕飯を買いこんで、ホームで往来する列車を見ていることにした。
そうこうしている内に16:30頃に下関区から編成が出てきた。一番北側の線に入線。少し光線はよくないが編成全部の床下まで見える状態で撮影できた。なかなかそのように写真の撮れる場所はない。一旦東京方に行って、16:40頃にバックでホームに入線。編成の海側の非常口埋め処理跡を確認してから、購入したフク弁当を抱えて列車に乗り込んだ。
＜編成情報＞
EF66-45+オハネフ25-150＋オハネ25-163+オハネフ25-137+オハネ25-197+オハネ25-165+スハ25-301+オロネ25-304+オハネ25-186+オハネフ25-301
今回は、Ａ寝台シングルデラックスに乗車した。自分にとって初めてのＡ寝台である。上り列車時に進行方向を向いて座れる奇数（５）号室を選択した。
入室してすぐ、室内の設備確認を行った。Ｂ寝台個室にはない各種設備が整っていた。何よりも洗面設備が目の前にあるのはありがたい。そして、ベッドが広い！そんな中、車掌が検札に回ってきた。部屋のカードキー、シャワーセットを配布してくれた。いつもあさかぜ使用時は、シャワーカードを購入して、石鹸等も持参するのだが、全て支給されるのはうれしい限りである。といっても、洗面用具類は持っていたので、配布された物は使わないで記念に持ちかえってしまった。
そして、まだ明るい16:50、下関を出発した。滑り出しはえらくスムーズだ。一昨日乗車したさくらの運転士よりうまい！夕方の山陽路を車窓を楽しみながら東上して行く。18:00頃に早い夕食をとり、その後すぐにシャワーを使用することにした。いつもながら、６分間しかお湯がでないのはしょうがないとして、もう少し水流が強くならないものだろうか。ま、車両内でシャワーが浴びれるだけありがたいのかな。
シャワーの後、編成内の設備を眺めてきた。洗面所は全て登場時のままのものであった。設備改良がされていない車両ばかりだった。そして乗車率は、・・・少ない。シングルDXはほぼ満室なのに、Ｂ寝台は20％くらいだろうか。個室に戻り、しばらく雑誌を読む。ベッドは斜めに頭側を上げることができ、雑誌を読むのにちょうどよい。くつろいでいるうちに、岡山まで到着。もうすっかり夜である。前夜が夜勤だったのでかなり寝不足である。せっかくの広々ベッドなので、ゆっくり寝たい。ということで、床につくことにした。ベッド幅が広いだけで、ゆったりと寝れる気分である。Ｚｚｚ。寝心地は文句なしであった。
そして、小田原のあたりで目を覚ます。見なれた東海道の風景だ。通勤通学時間帯で、どの駅も人が多い。のんびり朝食を取って、車窓を眺めていた。東京到着、7:33である。初めてのＡ寝台もあっという間に終わってしまった。十分満喫できた。東京駅に着いてから、客車の山側の写真を撮り、家へ向かった。