この間タイに旅行に行ったときに首都バンコクの中央駅（ホアランポーン駅）から夜行列車でトランという田舎町に向かいました。有名リゾートプーケットやクラビよりもはるかに南のほうです。バンコクから南へ約８５０キロ
さて今回僕が乗ったのはＲＡＰ１６７という寝台つき快速夜行列車です。もちろん私はエアコンつきの寝台車を選びました。構造はちょうど東京大阪間の銀河のＡ寝台とほとんど同じです。
普通発車３０分前に寝台をとるのはまず無理ですが最後のひとつがあいていてすぐにきっぷを出してもらいました。ラッキー。こんなん日本でも普通無理ですよね。＾＾
進行方向を１号車としてこのようになっていました。
１ - ４号車 ３等座席車 エアコンなし ４人がけＢＯＸシート
５号車 食堂車 テレビあり エアコンなし
６号車 エアコンなし２等座席車（壊れかけのリクライニング）
７ー８号車 エアコンなし２等車（１１号車のエアコンなし）
９号車 エアコンつき２等車（私はここに乗りました。）
まあ上記は私の記憶ですが。＾＾
１８時３０分 発車ベルもなくいきなり動き出します。最初の１時間ちょっとは都会の夕方の景色です。この間に食堂車のスタッフが夕食と翌日の朝食の注文をとりにきます。私は夕食でタイと中華料理の折衷料理の定食みたいなものと朝食の注文をしいよいよ本格的な旅のスタートです。食堂車そのものは単なる厨房のようです。だいたい食事は自分の席で取るようになってますし食事用のテーブルもそれぞれついてます。
走り出してわずか２時間もしないうちに外は真っ暗です。そんな折夕食が運ばれスタッフがテーブルを組み立ててくれます。優雅に景色を見ながら（？）の食事は格別です。まあ食事代はかなり高かったですが、やはりどこも同じですね。こういうところで食べると。まあホテルのコックが作ったので味には間違いないですが。（高いといっても５００円くらいですが＾＾）ちなみに普通に外で食事するとチャーハン一杯くらいだと１００円くらいで済みますのでかなり破格です。
いよいよ食事もおわり車内探検です。エアコンつきということで窓が開けられないので３等車へ移動し外の空気をすいながら格別なひと時をすごしました。まあ途中で４０代くらいのおばちゃんにタイ語でわけのわからないことを言われましたが あとで気づいたら単にタバコ吸いたいから火がほしいだけでした。（苦笑）
夜９時すぎ係りの人がベッドの組み立てをします。僕の席は１番のせきなので真っ先にベッドの組み立てが完了しました。ただ上段のベッドなのでこうなると外はまったく見えませんのでまた３等車へ。たとえ景色が見えなくても夜空を舞うたくさんの星たちが心を和ませてくれます。こんなのもいいですよ。まあ結構蚊や虫が結構多く車内に入ってくるのは難点ですが。
ひとまず日本からバンコクについてすぐの移動だったので疲れていたためその後すぐ寝る。朝は４時ごろに目覚めしばらく日の出をみながら景色を楽しみます。このころにまたベッドが元のシートに戻っていくのでこれで自分の席でも景色は楽しめます。しばらくしているうちに大きな駅スラーターニーに到着、ここでお客さんの７割。外国人観光客の９割以上が降りていきます。ここで有名リゾートプーケット サムイ島 クラビ ランタ島へ行く人たちはバスに乗り換えてそれぞれのリゾートへ向かいます。大半の乗客を降ろしたあといよいよ朝食です。メニューは何てことないトースト 目玉焼き ベーコン コーヒー オレンジジュース バナナですがどこまでも続く熱帯の景色を見ながらなので味もぜんぜん違うものみたいです。ただ今回は自分の席ではなく適当な空席にテーブルが作られそこでの朝食でしたが。
その後終点まで大きな町もなくゴムの木 水田 川などが永遠に続いていきました。日本でもめったに夜行列車に乗れないのでただ移り行き変わらない景色をみながらトラン（目的地）までの旅をずっと楽しみました。これで夜６時半に始まり翌日１１時着の１６時間３０分の夜行列車の旅が終わりました。