こんにちは。
１１月２０日（木）に大阪へ出張しました。今月に入って何と３回目です。インテックス大阪（関東でいう幕張メッセのような展示会施設）で展示会を行うのですが、私の特別なお客さんが訪問されるということで、急に出張することになりました。
同行する上司は既に新横浜８時９分発の「のぞみ５号」のチケットを入手しており、私もそれに乗ろうと乗車２日前にＭＭ駅のみどりの窓口に行きましたが何と満席。仕方ないので１本遅い８時１３分発の「のぞみ１７３号」にしました。帰りは、夕刻に大阪営業所でミーティングを行う為、時間がはっきり読めないのでチケットは乗車直前に買うことにしていました。
当日、新横浜駅で一本早いのぞみに乗車した上司を見送り、新大阪で落ち合うことにしました。到着時刻は５号が１０時２７分、１７３号が１０時３０分着で何と３分しか変わらないのです。高速で走っているにも関わらず、このようなダイヤが組めるとは。日本の鉄道技術には本当に関心させられます。
１０時３０分過ぎに上司と新大阪駅中央改札の前で落ち合い「変な感じですね。」と話しながら、大阪，神戸方面行きのホームから西明石行きの電車に乗り大阪で下車。新阪急ビルの前からインテックス大阪までの無料送迎バスがあるので、これを利用し１２時少し前に会場へ到着しました。
この日は、私が招待していたお客さんも含めかなりの来場があり、結構忙しく１５時３０分には難波にある営業所へ向かおうと考えていたのですが、結局閉場３０分前の１６時３０分頃に会場を出ました。大阪営業所へ着いたのが１７時１０分を回っていました。
営業所のスタッフとミーティングを始めようとしたところ、上司から電話がありました。今、閉場したのでこれから営業所に戻るとのこと。そして、「未だいるのだったら一緒に一杯飲るか？」と言われ、思わず「ハイ！」と答えました。こうなると、新幹線で当日中に帰る気は全く薄れてしまいました。ただ、翌朝は大事なミーティングがあるので、宿泊する訳にはいきません。私は迷わず「銀河」で帰ることに決め、営業所近くのＪＴＢにチケットを買いに行きました。
いつものように、５号車の偶数席下段をリクエストすると、１１月１日に乗車した時と同じ７番になりました。
１８時３０分頃、社長，上司とスタッフ達が戻って来ました。社長が「焼き鳥が食べたい！」というので、私は前職の時から通っていた心斎橋の「飛鳥」という焼き鳥店に行きました。関西と関東の焼き鳥の大きな違いは、私は「皮」と「軟骨」だと思います。どちらも関東の方がネタが大きいのです。その為に「皮」は「グニュッ」という歯ざわりになってしまい、「軟骨」は１つのネタを一口で食べるのに苦労するのです。一方関西の方はどちらもネタは小ぶりで、「皮」の方は「カリッ」と香ばしく、「軟骨」は一口でコリコリした歯ざわりを楽しめます。焼き鳥はもちろんのこと、ここの店のお薦めは刺身です。ささみ，キモ，砂ずりとありますが、どれも新鮮で臭みがなくとてもおいしいです。私は、この三種盛り合わせと美味い酒があるだけで幸せな気分になります。
２０時が過ぎ、上司と社長から「もうそろそろ出ないと帰れなくなるよ。」と言われ、私は「大丈夫です。明日の朝に着くように帰りますから。」と答えると、同僚が新幹線の時刻表を取り出し、「最終は新大阪発２１時１８分ですよ。」と言いましたが、私は「新幹線だと、そうですね。でも知ってます？ 大阪から東京行きの最終は０時３７分（サンライズのこと）ですよ。」一同「ええっ！」。私は、「今日はそれより早いのに乗りますけど。」
それでみんなからいろいろと質問攻めに合いました。車内設備のこと。料金のこと。本当に寝られるのか等・・・ それからみんなの列車旅行体験の話しになっていきました。特にスイス人である社長は、祖国では列車旅が好きで寝台列車での旅行も楽しんだようですが、日本ではそれの存在すらも気が付かなかったようで私の話しに興味を持ってくれました。今度、機会があれば寝台列車で日本のどこかを旅したいと言っていました。
時間は２１時３０分を過ぎ、そろそろお開きということになりました。注文した焼酎のボトルが少し残っていたので、列車の中で飲むようみんなから勧められ持って帰ることにしました。
地下鉄御堂筋線の心斎橋駅から梅田に向かい、大阪駅には２１時５０分位に着きました。コンビニでつまみを買い１０番線に向かいました。１１月１日と同じ５号車の乗車位置で入線を待ちました。
２２時７分頃、「銀河」は８両のフル編成で入線して来ました。そして、７番下段の寝台に腰を下ろし持ってきた焼酎の残りを飲みました。
２２時２２分、ゆっくりと大阪駅を出発しました。今夜はとても静かです。案の定、５号車は私一人でした。「前にもこんなことがあったな。」と思い出しながら浴衣に着替え、しばしくつろぐことにしました。
それにしても、今夜は私の寝台列車好きが会社にバレてしまいました。出張時、特に日帰りで申請している場合は新幹線あるいは飛行機の料金で清算していましたし、寝台列車利用の差額分は自分持ちです。でも今回は、「銀河利用の料金で清算しておこう。」そして、「今夜の話しで他のスタッフも寝台列車を利用してくれたらいいな。」等と考えながら過ぎ行く夜の景色を楽しみました。
「大津」でようやく５号車にもう１人乗客がありました。でも、寝台券を持たずに乗車されたようで車内で清算されていました。
洗面所へ行くついでに車内探索をしましたが乗客はまばらです。２０％程度でしょうか。それなのにフル編成とは。でも明日は３連休前の金曜日ですので、東京発をそれに合わせてフル編成にしているのかなと思いました。実際、出張１日前に調べたのですが、明日の大阪発は「ＪＲサイバーステーション」での予約状況はＡ，Ｂ寝台共、△マークになっていました。東京発も恐らく同様なのでしょう。
２３時３０分頃に就寝しました。いつものことですが、酔いも回っておりすぐ寝入ってしまいました。
３時３０分頃に一度目覚めてトイレに行きました。どうも「静岡」で運転停車中のようです。ここでは、何本もの貨物列車に道を譲ります。
翌朝、６時におはよう放送で目覚めました。そして「大船」に到着です。洗面所で顔を洗い、身支度を整えます。６時１８分、定刻通り「横浜」に到着。私以外に下車した人は２人位でした。
一旦家に帰り、シャワーを浴び、朝食を取って仕事に向かいました。
それにしても、１ヶ月間に３度も寝台列車を利用したのは始めてです（実は１４日にもサンライズに乗車しています）。幸せというか何というか・・・ しかし、何れも大阪で飲む為に利用したようなもの。これは動機としてはあまりよくないのでしょうか・・・ でも、それのおかげで人とのコミュニケーションが図れるのでいいのではないか。と自分を正当化している私でした。