２００４年１月２１日の出張帰りに姫路から熱海までサンライズ瀬戸に乗車しました。寝台は初めて乗車するので、部屋選定、乗車心構えにあたって本ＨＰの列車情報、乗車記を参考にさせて頂きました。お礼につたない文章ですが乗車記を投稿致します。
切符は前日の夜、上野駅みどりの窓口で発行してもらいました。出張はだいぶ前から決まっていたのですが、閑散期の平日ということで直前でも大丈夫だろうと思っていました。一応こちらの乗車記の情報から、ＪＲ西日本の米子支社、四国新聞社のＨＰにある予約状況を確認していました。結局サンライズ出雲、瀬戸とも空室が多く、どちらでも予約可能でしたので、シングルの階下室希望だけで後は駅員に任せたらサンライズ瀬戸の８号車１０番が取れました。
神奈川の藤沢在住ですが、前日と姫路へ行く翌々日が東京へ出張のため、乗車券は
往路 東京_(藤沢)_小田原_(新幹線)_姫路
復路 姫路_(サンライズ)_熱海_(藤沢)_東京
で、往復割引を利かそうとしたのですが、サンライズを使うとＪＲ東日本、東海、西日本の取り分が複雑になるので発行できないと言われ、実際に発行してくれませんでした。
当日は姫路で、不慣れな土地のため駅までの所要時間もわからないにも関わらず、２３時過ぎまで飲んでしまいました。サンライズを逃したら大変と、小走りで駅に向かい、出発時刻の３分前に駅に到着しました。実際にはサンライズは４分遅れ。飲み物（お茶）を購入、タバコを一服してサンライズの入線を待ちました。
姫路駅３番ホームの大阪方の喫煙所はサンライズ瀬戸の１１号車付近のため、その位置で乗車後シングルＤＸ、談話室、ソロを見学しつつ８号車へ移動しました。初めての乗車のため見るものすべてが新鮮で、寝床へ到着したのは乗車後ずいぶんと経っていたと思います。すぐに車掌さんが検札にこられましたが、サンライズ瀬戸とサンライズ出雲とが併結したのち車掌さんは２人とも乗車されているのでしょうか。それとも１人だけなのでしょうか？少なくとも今回の乗車では検札以後、二度と見かけることはなかったものですからわかりませんでした。さて、個室（シングル）の印象は、カプセルホテルの様だ、と聞いており、確かに入り口から個室全体を見渡すと狭く、そう感じます。しかし中に入り、特に寝転がると大きな窓とカプセルホテルよりも高い天井のため、閉塞感はなく、カプセルホテルよりも数段快適に過ごせそうと感じました。１泊（日帰り？）の出張のため荷物も少なく、置き場に困ることはありませんでしたが、旅行等で大きな荷物を持っている場合は結構苦労するだろうなと思いました。ハンガーは高い位置にあったのでロングのコートをかけても裾が下（脇の荷物置き場？）につくことはありませんでした。
着替えをして再び探索に出発。８号車のためすぐ後ろが瀬戸、出雲の連結部。くねくねと曲がった通路を通ってサンライズ出雲へ。６号車のデッキ部の喫煙スペースで一服したら酒のせいで眠気が襲い掛かり、探索を中止し、個室へ戻りました。横になり電気を消して大阪停車を確認したところまでで記憶は一時中断。その後３時半ころ目覚めた時はかなり高速で走っているようで、左右の揺れが大きくなっていました。普段横向きで寝るのでその体勢をとると体を支えきれず、あきらめて上を向いて再び眠りに入りました。揺れが心配だったので階下室を取ったのですが、関係ありませんでした。
５時に目覚ましをセットしておいた備え付けの時計は鳴ること無く、ケータイのアラームで起きました。操作を間違えたのか？ 洗顔等を済ませ、残り３０分強で再度探検をと思いましたが、結局部屋でボーとしていました。昨日飲みすぎ。
５時４０過ぎ当然何のアナウンスも無く熱海に到着、静かにドアが開き、降車すると小さな子供を連れた夫婦を含め３組の乗客が降車してきました。遠くの車両からの降車はわかりませんでした。再び何のアナウンスも無く扉は閉まり、まだ夜が明けない暗い熱海を後にするサンライズを見送りました。発車時の駅のアナウンスもないとは知りませんでした。その後、２０分後の普通電車で藤沢へ帰りました。
今回の乗車は完全に移動＆宿泊手段で、起きていた時間もごく僅かでした。この目的であれば、個室の大きさ、設備は十分満足できるものでした。今度はゆっくりと旅行気分を味わいながら乗車したいと思いました。