sakanaさまのサンライズ出雲号乗車記


sakanaさまから寝台特急サンライズ出雲号の乗車記を頂きました<投稿日:04.03.14>

初めまして。楽しく拝見&参考にさせてもらいました。

さて、今回大阪でライブがあったため、行きは新幹線として、東京までどうやって帰ろうか考えていると、ライブ関係の掲示板の方より「夜行寝台」の情報を得、寝台に乗ったことがなく、憧れがあったので早速検索開始、こちらのHPは写真満載で分かりやすく、大変参考になりました。

予算も少なく、サンライズ出雲号という手段に辿り着いたのが出発直前、予約をしたくともJRのHPはこちらより若干分かリづらく、「とにかくみどりの窓口へ行けば何とかなるだろう、ソロが取れなければのびのび座席で」と念仏のように唱えながら当日東京駅へ。行きの新幹線の券を買いみどりの窓口へ向かい「あの、今日の夜大阪を出て朝東京着のサンライズ号の予約を…」と申し出ると、窓口のお兄さんは怪訝な表情。(この時点で14:30、怪訝な顔も当然かも…)「今日、これから東京発ではなくて?大阪?」と何度か確認し、ようやく納得してもらえた様子。平日だったせいかソロも空いており、窓口のお兄さんはサクサクと発券して下さいました。切符を手に、「これで寝台の個室に…!」とドキドキしました。

さて無事にライブも終了し、軽く休憩してから大阪駅へ。一度駅構内へ入ったものの30分ほど時間が余り、こちらのHPで「車内販売がほとんどない」という知識を得ていたので、何か入手しなくては!と一度改札を出してもらいコンビニを探しに。(夜乗る訳ですから何も食べなくても寝るだけで良いのでしょうが、やはりここはせっかくの寝台、飲み物とつまみで時間をゆっくり過ごしたいですよね)しかし、大きい駅の周辺にはコンビニが無い!当然と言えば当然です…ちょっと離れればあるのですが、時間も迫っていたので駅の外周を半周して諦め、ホームでコーヒーを買って待ちました。。

そして入ってきた「サンライズ瀬戸・出雲号」。さきほど停車していた「あさかぜ」よりも新しい外観、「あさかぜ」もいかにも寝台!で良いのですが、期待が高まります。コーヒーを買う時自分が乗る号数から離れてしまっていたので、乗り込んでから移動しましたがこれはちょっと大変でした。車内に数段ですが階段があり、また通路がせまく、個室車両では個室に入ろうとしている人にぶつかり「のびのび座席」では家族連れが多く色々と準備していて避けながらの移動でした。色んな車両が見られて面白かったですが、ちゃんと乗込まないと駄目だと反省。それにしても個室がずらっと両側に並んだ通路は、狭くとも木目調が素敵で格好良く、なんだかワクワクしました。

そして自分の個室に到着。テンキー付きの鍵を早速設定。しかし、この鍵を設定する時、周りに人が居ると丸見えですね…発車後など、通路に人が居なくなってから設定する方が良いかもしれません、念のため。さてソロの2階でしたが、まずドアを開けると小さな小さな階段、そしてベッド。思わず笑いが漏れてしまいます。楽しいのです、この狭さは!(ベッドは充分な広さです)少し体を横にして階段を上り、ベッドに腰掛けて靴を脱ぎます。荷物を置いて呆けていると車掌さんの検札が。ベッドに座り階段に足を下ろしたまま何だか偉そうな状態で検札してもらいました(苦笑)。そしてここのハンガー、固定ではなかったですが、ベッドの上にあるため、この時期長めのコートなどは掛けられません。ベッド脇に掛けられれば良いのですが、引っ掛ける部分が丸くなっており無理でした。残念。S字フックなどあると便利かも知れません。ベッド上の荷物置き、窓の出っ張りは活用できました。浴衣に着替え、横になると揺れはほとんど気になりません。快適です。室内灯は全体と一部とで二つ、足元に一つ。室内灯を消すと外が良く見えます。曇っているのが非常に残念、晴れていれば2階の窓は上向きなので星が良く見えたことでしょう…。コーヒーを飲みながら車外を眺めていると不思議な感じがします。寝心地の良いベッドのせいか、すぐに眠くなってきます。もったいない…と思いつつ、眠ってしまいました(--;)皆さん静かに眠っているのか、外の音は全く気になりません。時折スピーカから?聞こえてくる「ピー、ポー」という電車の音だけが響きます。電車の旅らしくて良い感じです。

気がつくと夜が明けていました。ちょっと残念です。しかし窓を全開にしたままでした。小田原、大船など、そろそろ通勤の方がホームにいる時間です。2階でも人の寝姿は確認できる大きな窓です。外は見たいけれど寝姿は恥ずかしく・・・かといってきっちり着替えて座っているのも寂しく、どうせ他人、寝姿くらいと開き直り、毛布の隙間から朝の駅を堪能いたしました。横浜ではさすがにブラインドを落としましたが。。

横浜を通過したころ、着替えて支度を始めました。毛布と浴衣を畳んでいると、寂しくなってきます。とても居心地の良いこの個室、絶対戻って来よう、と誓ってよいしょと階段を降りてドアを開けると眠そうな顔の同じ車両の方々がぞろぞろと出てきます。朝、という感じがします。駅に降り立ち、きれいな外観を記念にカメラに収めました。自分の居た個室を見上げると、結構見えます…窓全開で眠っていたのがまた恥ずかしくなりましたが、これも旅の味です。

若干車酔い体質の自分ですが、座っていると気になる揺れも、眠ってしまうと全く気にならず、寧ろ気持ち良く過ごせました。ソロは、着替えや準備などしづらい面もありますが自分にとっては十分なスペースでした。そして何より綺麗で寛げる色合いなのが最高でした。今度はもっと遠くから帰ってこよう…と思っています、本当に良い空間と旅でした。

管理人様*思い出しながら書いていると予想より長くなってしまいました。すみません。今後もこちらのHPを参考にさせていただきます♪がんばってください*


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04/05/16追加
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