昨年11月、「ぐるり北海道フリーキップ」を利用して「北斗星」に乗車する為の北海道一人旅に出た私の二日目の宿は「まりも」号です。時刻表の寝台料金の欄を見ると備考欄に「まりも」号だけ11月から5月末までＢ寝台が3000円で利用できます。「ぐるり北海道」利用の場合特急料金と寝台料金あわせて5520円追加となります。少し出費となりますがせっかくの閑散期料金なので利用しました。近所の「びゅうプラザ千葉」で申込むと「まりも」号も0円券(ただ券)を発行してくれたのですが、後でトラブルになるのも嫌なので正規の券を発行し直してもらいました。
「北斗星」1号を長万部で下車した私は「山線」経由で余市、小樽に立寄り札幌を目指します。札幌ではラーメン横丁で味噌ラーメンを賞味。そこのラーメン屋では野球のアテネオリンピックアジア予選日本対韓国戦をテレビ中継していたのですが会場は札幌ドーム、超満員でした。「まりも」号の乗車時間も近づき1時間前に札幌駅へ行きました、「まりも」号の発車する5番線には接続列車の遅れで発車の遅れている「はまなす」号が未だ止まっています、かなりの利用客が有り８割位は席が埋まってる様子です。「はまなす」号はＢ寝台、カーペットカー、ドリームカー、自由席と有りバラエティーに富み夜行列車の雰囲気に満ちてました。遅れていた「はまなす」号も無事青森に向け札幌を発ち、いよいよ「まりも」号の入線ですがシンガポールから来た私は薄着のため寒くてたまりません。乗客の疎らだったホームも入線時間が近くなるうちかなりの乗客が集まって来ましたが殆どが先程まで札幌ドームに居た野球観戦者の様で興奮が覚めやらない状況です。(日本はこの試合で韓国を破りオリンピック出場を決めました。)
183系ディーゼルカーに14系寝台を挟んだ「まりも」号が入線して来ました。普通の特急の様ですが14系車内に入れば寝台特急です。野球のお陰か私の乗車した2号車は下段は殆ど上段も半分位埋まってます。閑散期なので1区画を独占出来るという期待が裏切られましたが利用客が多いことは良いことです。「北斗星」のソロに満足した私には開放二段寝台はちょっと狭く感じました、特に足元に置いた荷物が気になるのと、酒飲みの私としてはカーテンを閉めると酒とおつまみの置場が有りません、そこで通路側に有るテーブルを出してカーテン内に入れてみましたが、少し隙間が出来るけど上手く行きました。しかしカーテンだけだと寝静まった車内でピーナッツをポリポリやるのも気になります。窓側のカーテンを少し開け車窓を眺めてましたが石勝線内のどこかの信号所で運転停止をしてるところで眠くなり寝てしまいました。起きてると窮屈ですが寝てしまえば快適で目が覚めると釧路到着の30分前でした。窓からは太平洋が望めます。顔を洗い身支度をするとあっという間に釧路に到着してしまいました。
その後9分の連絡で釧網線の普通列車で釧路湿原へ向かいました、約20分で到着です、次の列車まで３時間ほど釧路湿原駅の周りを散策しましたが車が１回通っただけで１人の観光客も見ませんでした。
その後私の旅は知床半島、網走、旭川、札幌に再び戻り「北斗星」２号で帰京とまだまだ続きます。