小さい頃から乗りたかった寝台列車。三十路目前になった今、乗ることとなりました。以前から興味のあった本場の讃岐うどん・・・ずっと乗りたかった寝台列車、この2点からすると、乗るべき寝台列車は【サンライズ瀬戸】になりました。1泊2日の強行日程ですが、本場讃岐うどんの旅に出発です。
【出発前夜】
香川行きを思い立ったのが、出発前日の夜。いつもながら急な旅の出発です。今回、1泊2日の1泊が車中泊の為、ホテルの予約はなし。帰りのフライトの予約だけを入れました。帰りは仕事の都合上、高松⇒羽田便を利用することに。四国新聞のWebサイトでサンライズ瀬戸の空席状況を確認。とりあえず空いているのでクラスはともかく寝台列車での旅は実現しそうです。
【1日目】
当日午前、JRみどりの窓口でサンライズ瀬戸の予約を入れました。希望はシングルDXです。当日の予約にもかかわらずすんなりとOKでした。発券された切符を見ながらニヤニヤしながら、一路東京駅まで・・・。昼過ぎに着くも出発時刻の22:00まで、かなりの時間があります。浜松町からモノレールに乗って羽田まで・・・列車も好きですが、飛行機も大好きなんです。ビッグバード探索・旅客機の写真を撮ったり・エアバンド聴いたり（←分からない方には何のことやらサッパリですね）して、時間を潰してました。21:00頃に東京駅に戻り、9番線ホームへ。出雲号が入線してきました。昔ながらの客車タイプの寝台列車です。ちょっとだけ車内探索して、出発を見送りました。ホームには出雲地方に帰られる老夫婦を見送られる、熟年夫婦の姿が・・・旅情気分が高まります。その後、夜食の弁当・お酒・つまみを買出しして、9番線ホームへと戻ってきました。老夫婦に連れられた小さな子供・デイパック背負って時刻表見ている小学生（？）、ほのぼのした気分になったり、自分の昔を思い出したり・・・いい大人ですがワクワクしてきました。21:50定刻通り入線してきました。写真でしか見たことのなかったサンライズ瀬戸号です。早速乗り込み4号車23番を探します。ちょうど私の部屋の前に車掌さんがいらしたので、その場で検札をお願いしました。「のちほどアメニティパックをお持ちします」とのこと。階段を上がり、ドアを開けると想像以上の豪華な部屋が・・・。荷物を置いて、カーテンを開けると車掌さんがアメニティパックを持ってきてくれました。中身を見るといろいろ揃っているではありませんか。このパック、今回はどれも使わずにお土産としました。21:00出発です。いきなり酎ハイを開け、旅の無事を祈って一人で乾杯です。しばらくすると東海道新幹線と併走していました。あちらの乗客の方は珍しそうにこちらを見ています。それにも構わずカーテン全開で、ひとり晩酌を楽しんでいました。1杯飲み終えたところで車内探索に出掛けます。通路に出たところでホームで一緒だった先程のおじいちゃんとお孫さんがいました。お孫さんに手を引っ張られて、おじいちゃんと車内探索しています。のびのびルームでは先程ホームで時刻表をひろげていた小学生が・・・みんなそれぞれの旅を楽しんでいるようです。車内探索後は駅弁に舌鼓を打ち、つまみを食べながらまた一杯です。そうこうしている間に横浜駅到着です。ホームには仕事帰りで疲れた顔をして、乗客がたくさん並んでいます。私も昨日は仕事でしたが、今日はお休み。ちょっとだけ優越感に浸っていました。車内備え付けのTVで大リーグを見ながら、まったりとした時間を過ごします。眠くなってきたので、シャワーを浴びようと思いシャワールームへ・・・使用中でした。談話室でぼーっと車窓を眺めながら（夜なのでほとんど見えませんが）時間潰しです。しばらくしてシャワールームが空いていたので、いざシャワーを。清潔感のあるシャワールームでした。6分のシャワー時間も汗を流すだけなら丁度いい時間に感じました。サッパリとした後、また更に一杯・・・今日すでに三本目です。旅行気分がお酒のピッチを上げているようです。部屋を暗くして、TV見ながら飲んでいるといつの間にか眠ってしまいました。
【2日目】
カーテンを全開のまま寝てしまったので、朝日で目が覚めました。久しぶりに清々しい寝起きです。海を見ながら（どの辺りだったのだろうか・・・）しばらくすると岡山到着です。切り離し作業を見るためにホームに降りると、老夫婦とお孫さんが下車していきました。連結作業見ながら、朝のコーヒーを買い車内に戻りました。児島の到着する頃には、朝の通勤時間帯になっていました。これから通勤する方が眠そうに並んでいます。ここでまたちょっと優越感に浸りながら、コーヒーを飲んでいました。瀬戸大橋・・・「やっと四国に来たんだな〜」と思いながら、程なくして終点高松到着の車内放送が聞こえてきました。高松到着。時刻表を広げていた少年も高松で下車です。まだ人もまばらなホームでサンライズ号の写真を撮ってお別れをしました。
現地滞在時間9時間・回ったうどん屋の数6件・飲んだお酒酎ハイ三本・ビール生中二杯・・・と。念願の寝台列車に乗れて、お酒も美味しく、うどんも腹一杯食べられて、初めての高松空港にワクワクして・・・非常に満足した旅でした。
サンライズ号のルポというよりは、個人的な旅行記になってしまいました。