繁忙期の松山 - 羽田間の航空券がいくらか、ご存知ですか？なんと、２９，３００円もするのです。通常期に往復割引で２２，０００円くらいですから、７，０００円も航空会社にぼったくられているのです。ぼったくられても飛行機を使わざるを得ない四国人…
何かいい方法はないかと寝台車を考えたのですが、最初は「広島まで行って広島からフェリーかなぁ」と思っていたのです。ところが、ちゃーんと松山まで行く寝台車があるではありませんか。これは使わないテはありません。
予約は、乗車日の２０日ほど前に行いましたが、さすがお盆前後の時期だからか、希望日の翌日にシングルが１つだけ残っていただけでした。慌ててそのラスト１を購入しました。
乗車まではこちらのサイトであれこれ情報を収集しておりましたので、特に不安はありませんでした。本当に、感謝感謝です。
実は一つだけ、小さな不安がありました。乗車駅の横浜までの経路の途中まで通勤定期が使えるので、それを使おうと思ったのですが、横浜駅までのｓｕｉｃａの精算はサンライズ瀬戸の中で出来るのかどうか、ということです。乗車してしばらくして車掌さんが来られたのでｓｕｉｃａ定期と乗車券を見せ相談しました。車掌さんも滅多に経験しないことらしく、「えー…ちょっとお待ち下さいね。」ということで、２０分ほど待たされました。結論としては、定期の次の駅から横浜圏内ということで、精算する必要はない、ということでした。でも、次の通勤で、ちゃんと使えるのかしら、このｓｕｉｃａ…（ちゃんと使えました♪）
家を出る前に入浴したものの、夏の盛りに荷物を持って小一時間移動して、それなりに汗をかいたのでシャワーを使おうとシャワー室の前を何度かうろうろしましたが、やはり乗車してすぐはみなさんが使われるのでなかなか空きません。汗も乾いてきたし、シャワーは朝使えばいいかぁ、と思ってそのまま寝ることにしました。新幹線のトイレみたいに、シャワー室まで行かなくても、「使用中」という表示がそれぞれの車両で分かると便利ですよね。
お部屋（というか座席？）については、こちらの体験記で時々書かれていたような破損とか汚れは気づきませんでした。降車駅まではこの車窓は私のものなんだなー、と思うとなんだかうれしくって、飛行機での帰省はただの「移動」だったのに、寝台車では「旅」という気分がしみじみとして、ワクワクしました。駅を出るとしばらくは夜更けの街や山が続くのですが、その暗い中をぼーっと眺めていました。階下席だったせいか、揺れのせいで眠れない、ということはありませんでした。ただ、空調が丁度枕の位置にあったので、顔や肩先がスースーする感じがしました。毛布を肩まですっぽり被って眠れば問題はありませんが。ただ、女性としては、「明日の朝、肌がカピカピになってたりして…」という不安は頭をかすめましたけど…５００ｍｌのペットボトルを、一本は凍らせて、一本は冷たいまま持ち込んだのですが、凍らせたものの周りに付いているであろう水滴が、朝には大してついてなかったので、それだけ湿気を吸い取られているってことですよね。（ペットボトルを一本凍らせて、クーラーバックに入れると冷蔵庫の替わりになると思いますよ）
これは、もしお分かりになれば教えて頂きたいのですが。入り口付近のテーブルの下に、ＯＮＯＦＦのスイッチがあったのですが、室内灯には関係ない様子。何だったのでしょう？コンセントに関係ありでしょうか？
出雲側と瀬戸側の切り離しを密かに楽しみにしていましたが、すっかり眠りこけていたようです。ザンネン。(笑)特に何度も起こされる、ということはありませんでした。瀬戸大橋を渡る頃にやっと目が覚めたくらいです。懐かしの瀬戸内海を見ようと思いましたが、階下席では見られませんでした。
７：２０過ぎ、本来の終着駅の高松駅に着きました。ここで約２０分ほどの停車時間があったので、他の皆さんはホームに降りてジュースやコーヒーなどを買われたようです。しかし、浴衣でホームに降りるのはいかがなものかと…ホテルでは、例え自室の前でも廊下は公道と同じ、って言いますもんね。
愛媛県に入ると、ほとんど各駅停車になるせいか（ＪＲの駅に詳しくなくて…各駅なのか、そうではないのか分かりません）５回くらい在来線に追い抜かされました。まぁ、急ぐ旅ではないので気にしません。伊予北条のあたりできれいな海も見られました。天気も良かったので一層きれいに懐かしく見えました。
高松に着くのが７：２０頃で、松山着は１１時前。その３時間半がちょっともったいないなぁ、と思えるかもしれませんが、時間がある時はいいんじゃないかなぁ、と思います。でも、ビジネス客にはちょっと向きませんね。その辺は一考の余地があるのではないかと思います。
実家に付いてから、少し体の揺れが気になりましたが、昼寝をしたらすっかり元通りになりました。
家族に寝台車の話をしてみましたが、義姉と姪が「乗ってみた〜い」と言っていました。私は、次に機会があれば、別のお部屋に乗ってみたいですね。