あけぼの乗車記
8月25日水曜日、下り「あけぼの」に乗車しました。札幌在住で祖母が常磐線沿線に住んでいたため青函トンネルが開通するまでは何回か本州〜北海道連絡寝台特急には乗車したことがあります。鉄ちゃんになる以前なのでおぼろげな記憶しかありません。鉄ちゃんになってからは不思議と縁が薄く、修学旅行で「はくつる」に乗ったくらいでしょうか。「北斗星」が走り始めてからはソロ、ロイヤルなどもう一時期狂ったように乗っていましたが(笑)。
今回は本州〜北海道連絡列車の面影を残す「あけぼの」に乗車です。7月の末に8/25日の新横浜出張が決まった時点で、即、シングルデラックスをゲット。青森から新千歳までは飛行機です。行き帰りの航空券もWeb上で購入、準備は万端です。
8/25日快速エアポートで出発、ANA54便定時到着です。仕事は午後2時からなのでホテルにチェックインして一休みです。今回は高輪プリンスホテルを予約していましたが、正午にいざホテルに到着してみると、「あいにくお部屋の準備ができておりません。もしよろしかったらさくらタワーでご用意しますが」とのこと。オーバーブッキングその他ホテル側の都合の場合、予約時の料金そのままで部屋のアップグレードがたまにあると聞いていましたが、まさにそんな状況になった訳です。さくらタワーなので料金的には1万円ほど高い部屋に宿泊するわけで、年甲斐もなく心の中ででガッツポーズをとると、平静を装い「ではさくらタワーでお願いします」と伝えていました。広い部屋にブロアバス、独立したシャワーブース、バスローブ。一瞬「あけぼのキャンセルしてこのまま泊まっちまおうか？」と悪魔がささやきましたが、そこは鉄ちゃん、気を取り直してまずは仕事です。品川から新幹線で新横浜、仕事は順調に進み無事終了。新幹線で東京まで戻り、息子に頼まれた恐竜グッズを上野の国立科学博物館ミュージアムショップにて購入、ホテルに戻り至福のバスタイムを過ごしながら夜を待ちます。
21:41発、入線は21：20です。夜食用の弁当を仕入れようと思いましたが、上野の駅弁はどこももう売っていません。NEWDAYSになぜか富山の「ますのすし」を売っていたので迷わず購入。推進運転で入線してくる列車を堪能して、いよいよ乗車です。個室の4番、進行方向とは逆向きです。当たり前ですが寝台がセットしてあります。程なく車掌の検札があり、カードキーを貰い、これで発車までの時間を存分に楽しめます。ヘッドマークの撮影、車内探検等を済ませて、いよいよ発車です。
発車の瞬間はビールで乾杯と決めているので(笑)、そそくさと自室に戻り至福の瞬間です。個室はベッドをセットした場合、ソファ状態の座面よりかなり高くなるので、ベッドの上に胡座をかいてビールを飲んでいる単なるオヤジ(笑)。人には見られたくない姿ですね。お疲れ顔の通勤客を尻目に、優雅な気分です。高崎を過ぎたところで夜食の「ますのすし」を賞味。久しぶりですがやはり旨い。車内に自販さえあれば冷たいビールが飲めるのですが(笑)。トイレの前の意味無し空きスペースへの自販機の設置を切望します。すっかりイイ気分になって熟睡、アラームで起床、秋田で朝食の駅弁購入ですが、ホームのどのあたりで販売するのか事前に案内が欲しいところです。おじさん一人で販売していましたが黒山のひとだかりで、買い損ねた人もいるようです。もちろん秋田から車販乗車なので買い損ねた人も車販でフォローされる訳ですが。「あきたこまち弁当」￥900、なかなかの味。ま、何でも美味しく食べる、単なる食いしん坊なので評価はあてになりませんが(笑)。でも美味しかった。ついでにキヨスクで購入した「秋田魁新報」を読みつつ、うたた寝。旅先で地方紙はかかせませんね。旅行している気分がさらに盛り上がります。定刻に青森着。楽しい旅も終わりました。次回はなんとしても日本海の旅を実現させるべく仕事をやっつけます(笑)。
（番外編）青森空港の中華レストランが接客その他、空港内のレストランとは思えない程充実していました。お勧めです。料金もリーズナブル。