ほどちゃんさま、皆さまこんにちは。
８月２１日から夏休みを取り、京都の実家へ帰ることにしました。また、今回は今年で９０歳を迎える祖母の誕生会を親戚，祖母の友人も含め京都の旅館で行うことになりました。
行き帰りをどのようにしようかと、７月に入ってから思案しておりました。息子と嫁は、８月５日に大阪の嫁の実家に向かうことになり、帰りは８月２５日に皆で一緒に帰ることにしたのですが、小学校３年生の息子が「行き帰り共寝台列車にしよう！」と言い出しました。そこで、往復銀河にしようかと私が提案すると、銀河に２回乗車したことのある息子が「一度違うのに乗りたい。」と言いました。そこで行きは銀河、帰りはサンライズにすることに決めました。
８月５日の銀河の寝台券は、息子と嫁の分を同じ区画の下段で問題なくゲット出来ました。ただ、嫁は高校の修学旅行で日本海を利用して以来の寝台乗車となり、その時全く寝られなかった記憶がよみがえったようで少々不安がっていました。８月２５日のサンライズは、大阪から乗車すると０時３７分発という遅い時間になってしまい、旅を楽しむ余裕が全くなくなります。そこで、乗車日に今回会おうと思っていた神戸に住む友人と飲み、息子と嫁とは三ノ宮で合流し姫路まで戻ってから乗車するという、一般の人からすれば「何考えとんねん！」と言われかねないスケジュールにしました。
今回は３名の乗車となるので、嫁と息子にはサンライズツイン、私はソロで手配することにしました。ご存知の通りサンライズツインは「瀬戸，出雲」とあわせても８室しかありません。夏休み後半ということもあり、１ヶ月前の１０時打ちを狙うことにしました。
７月２５日（日）、息子と一緒にＳＹ駅に向かいました。９時４５分位に窓口に着き、指定券を求める人も適度に並んでいたのでちょうど良いタイミングでした。１０時になるちょうど１分前に私の番になり、グッドタイミングで窓口の女性に申込書を渡しました。ところが、女性がサンライズツインの発券の方法が良く分からないらしく、一旦発券したチケットを良く見るとシングルツインになっていたり、別の係員に聞いたりして時間が１分、２分と刻々と過ぎて行きます。私はだんだんとイライラしてきました。そして、この時間がものすごく長く感じられました。最悪はシングルツインでも良いとは思っていましたが、このどんくさい（失礼！）窓口の係員のせいで取れないということになれば腹の虫がおさまりません。１０時４分位になり、「お客様、大変お待たせして申し訳ありませんでした。」という訳で何とか１１号車１番をゲット出来ました。聞いたら最後の１室だったとのこと。本当に良かったです。私が利用するソロは１０号車３番が取れました。
８月５日は息子と嫁が一足先に銀河で大阪に向かいましたが、翌日聞いて見ると嫁はほとんど寝られなかったとのこと。「やっぱり寝台はイヤヤー！」と叫んでいました。でも息子は横浜を過ぎてからキッチリ寝て、大津到着前には起きてすごく喜んでいたとのこと。
私は８月２１日の午後、祖母の誕生会に会わせ新幹線で京都に向かいました。祖母とは、関西方面出張時に時間があれば会っていますが、親戚の人達とは６年振り位に会う人もいて、久し振りの再会に喜んでいました。
誕生会が終ってからは、両家に行ったり友人と会ったりして過し、２５日当日は家族と分かれ、私は昼前に三ノ宮に向かいました。軽く昼食を取ったあと、ワシントンホテル向かいの「神戸サウナ＆スパ」に行きました。ここはカプセルホテルも併設されているのですが、天然温泉で「ハンガリアンバス」と呼ばれる円形の大きな風呂から、露天風呂、ジャグジー、もちろんサウナも完備。ちなみに料金は２３時までの利用で２，５００円、カプセル利用は４，４００円からです。ここは全国でも珍しく女性も利用できるカプセルホテルです（もちろん風呂、カプセル共男性とは完全に区切られています）。私は一風呂浴びて汗を流した後、デッキコーナー（全席電動リクライニングシートでシート毎にＴＶ付）に行きビールを飲みながら、オリンピックの野球、日本ＶＳオーストラリアの試合を見ました。考えてみればこの日は平日、「みんな仕事してるんやろな・・・」等と考えながら飲むビールは格別ですね。
時間は５時頃になったところ、約束していた友人から電話が掛かってきました。ところが残念ながら、仕事が忙しく夜間まで掛かってしまいそうだということで、また次回に飲もうということになってしまいました。家族とは２１時半頃に合流する予定にしていたのですが、まあそれならそれで、ここでゆったりと時間を過ごすことにしました。
２０時頃にサウナを後にし、三ノ宮地下街の食堂で刺身定食を食べ、まだ何となく麺物を食べたくなり蕎麦屋にも行きました。最近この暑いのに食欲旺盛です。実はちょうど１年前にタバコをやめてから、ちょっと肥り出したのです。体重は高校を卒業してからずっと５５キロ位で変わらなかったのですが、先日の健康診断で体重計に乗ったところ６４キロになっていました。この１年で９キロも肥ったのです。そういえば先日会った両親や友人からも、「えらい肥ったな！」と言われました。というか、今までが痩せ過ぎていたのですが・・・あっと、私ごとですいません。
息子達は新快速に乗り２１時５０分に三ノ宮に着くとのことで、私もこれに乗ってそのまま姫路に向かうことにしました。息子にとっては初めての個室寝台ということでワクワクしていました。一方嫁は行きのこともあるので、あまり乗る気ではないといった感じでした。姫路には２２時３０分頃到着。まだ１時間もあるので回りを探索しようかと思いましたが、駅の周辺はもうほとんどの店は閉まっていて、コンビニと居酒屋が１軒開いているだけでした。でも路上に屋台のたこ焼き屋があり、そこでたこ焼きとビールを買って食べました。そして、コンビニで朝メシ用のパンと飲み物を買いました。
駅に戻ってみると、一足先に「あさかぜ」が到着していました。このあさかぜは、岡山から以降は恐らくサンライズに客を取られ乗る人がいないのでしょうね。現に我々も、Ｂ寝台の１区画を利用しても良いのにサンライズを選んでいます。この秋に四国と広島に出張する予定があるので、その時は「あさかぜ」にしよう。
あさかぜの出発を見送ってからホームに向かい到着を待ちました。入線してくる姿を見て息子ははしゃいでいます。そして１１号車に乗り込みました。早速１番の個室に行きましたがドアが開きません。「誰か入っているのかな？」少し不安がよぎりましたが、先に家内を待たせて１０号車３番のソロに行き私の荷物を置いてくることにしました。１１号車に戻ってみると、ちょうど車掌さんが通り掛かったらしくドアを開けてくれていました。私はこれを見て唖然としました。通常の個室は引戸タイプになっていますが、この個室は開戸タイプだったのです。押せばいいものを懸命に横に引いていたのでした。私としたことが、こんなことも知らなかったとは・・・そのまま検札を済ませ、車掌さんにお礼を言いました。ここで私は車掌さんの顔を見て「あれっ！」と思いました。
サンライズツインは、線路方向にベッドが平行に並んでいて、とてもゆったりしています。嫁は結構気に入ったようで、「普通のホテルの部屋みたい！」と喜んでいました。ベッドがくっつけられたら３人でも寝られそうですが、固定されているので無理です。息子は外を見ながら過ぎ行く灯りを楽しんでいます。また、個室の位置はシングルの階下室と同じなので、低い独特の視界を楽しんでいました。私は家族と話しながら、ひょっとして約２年前にお世話になった車掌さんではないかと思い始めました。三ノ宮に出張した際、サンライズに乗って帰ったのですが、前日の寝台券であった為にご迷惑をお掛けしたのです。というか、みどりの窓口に行った際に、行きは「銀河」帰りは「サンライズ」で切符を購入したのですが、サンライズの三ノ宮は０時１２分発となる為翌日の日付で購入しないといけないのを、窓口の係員も私もそれに全く気付かなかったのです。でも車掌さんは係員の責任にしていただき、お詫びいただいた上に開いている個室を提供していただいたのです（２００２年９月２９日付乗車記参照）。
洗面所へ行くついでに車内探索をしました。ほぼ満室でしたが、開いている「シングル」や「ノビノビ座席」など息子に説明してやりました。車掌さんに会ってあの時のお礼を言いたいと思いながら、車内を歩きましたが会えませんでした。息子はそろそろ寝ると言い出したので、部屋に戻りました。するとちょうど三ノ宮に到着。嫁は「銀河は発車する時振動がすごかったけど、これは静かやね。ゆっくり寝れそう。」と喜んでいました。私もソロに戻り寝ることにしました。
翌朝、６時２５分頃のおはよう放送で目覚めました。私は自分の荷物を持って、息子達の部屋に向かいました。既に起きて身支度を整えていました。嫁はゆっくり寝られたようで、「サンライズやったらまた乗ってもええわ！」と喜んでいました。あっという間に横浜に到着。短かった列車旅が終りました。ホームを戸塚寄りに歩きながら、あの車掌さんがいないか見ましたが車掌室から顔を出していたのは別人でした。お礼が出来なくて残念ではありましたが、これで記憶が薄れ掛けていたのがまた頭の中で復活しました。今度お会い出来るのを期待したいと思います。
今回は嫁も気に入ってくれて良かったです。短い乗車時間ではありましたが、家族で有意義な時間を過ごせました。息子にとっても夏休み最後のビッグイベントでありました。「今年の冬はカシオペアで北海道でもいこか！」と言いながら、横浜駅を後にしました。