きゅういちまるさまのなは号乗車記


きゅういちまるさまから寝台特急なは号上り(熊本→大阪:ソロ)の乗車記を頂きました<投稿日:04.10.11>

寝台特急 なは 号 乗車記

2004年7月の土曜日 熊本から大阪まで B寝台 ソロ

阿蘇観光の帰りに なは 号に乗りましたので乗車記を投稿します。

飛行機のバーゲン型運賃で熊本行きが取れたので阿蘇山に行きました。行きは飛行機、帰りは なは 号 です。なは 号のきっぷは指定券発売日の会社帰りに購入。瀬戸内海側で車両中央辺りの下段17番を希望したところ難なく取れました。

熊本空港に着いた私はレンタカーを借りて阿蘇へ向かいます肥後大津という町の役場近くのラーメン屋で昼食。ネットによる情報では熊本ラーメンの基本の味ということでとんこつのなかなか良い味でした。但し車で行く場合は駐車場の場所にご注意。次に約1時間掛けて大観望へ、その次に阿蘇山火口へ。大観望から阿蘇山火口まで車で1時間くらいです。山頂の駐車場に車を停め、万里の長城のミニチュアかと思わせる遊歩道をゆっくり歩き景色を楽しみます。非難壕は桜島にも同じようなものがありますね。山頂を出発後、草千里へ。駐車場に車を停め、馬に乗って散歩している人たちをのんびりと眺めます。しばらくいたら霧が立ち込めせっかくの景色が遮られてしまいました。16時30分頃阿蘇山を出発、熊本駅へ向かいます車を返すにはまだ時間があったので汗を流す為に風呂に入ろうと思い以前の投稿にあった城の湯へ。熊本駅前から車で10分くらいです。駐車場もちゃんとあります。温泉で疲れを癒し、今晩の なは 号の乗車に想いを馳せます。レンタカーを返却したのが19時頃。夕食は駅前の地ビール館で摂りました。店内は広く一人でもテーブル席に座らせていただきゆっくりとできました。

食事も終り熊本駅構内に入ります。駅ビル内のコンビニは24時間営業とありましたので買い物の心配は無用です22時を廻りビールと朝食用サンドイッチ、缶コーヒーを携えてホームへ。なは 号 を待つ人達でしょうか? ぽつぽつと人がいます。22時20分頃いよいよ なは 号の入線ですED76 - 61による推進運転での入線ですが結構速い速度で入ってくるので驚きました。客車の外板は傷みが散見され特にデユエット車の星マークは一部が欠け落ちていて見るも無残です。気を取り直して スハネ25 - 2131 B寝台ソロ5号車の車内に入ります。熊本駅から5号車に乗り込んだのは私だけのようでした。全ての部屋の扉は開いています。車両中央の通路を進み指定された部屋に身をかがめて入ります。

部屋の中は一面のソファーといった感じです。背もたれをソファーのドア開閉の為の切り欠き部分にはめ込むと部屋一面のソファー(ベッド)になるわけです。なるほどねーと感心し、次にエアコンを入れると通風口から風だけでなくタバコのにおいも一緒に流れてきて慌てて扉を開けて空気を入れ替えます。窓の下辺にある机は小さいけど結構役立ちます室内を一通り眺めた頃定刻22時32分熊本駅を発車。検札も終り、ビールを飲みくつろぎます。といっても外は真っ暗で景色なんて楽しめません。

大牟田駅を発車後おやすみ放送がありました。まだ寝るには少し早いので10キーによるカギを掛け車内見学に出発です。私の乗っているソロは3人、隣のレガートシート車は3人の乗車、その隣のデュエット車は無人です。ソロ、デュエットの個室は空いている部屋の扉は開いていて中がのぞけます。写真でしか見たことのないので実物をじっくり見ます。その他のB寝台車両もあまり乗っていないようでした。人の気配や話し声が少ない静かな列車内です。レガートシート車にある自動販売機ではホットドリンクも売っています。値段は市価より少し高目でした。部屋に戻ります。読書灯や空調パネルの設置の構造上頭を進行方向に向けて寝るようになっていましたが落ち着かないので頭と脚の位置を逆にして寝ました。夜中に目覚める事もなく朝は6時頃に起きましたおはよう放送は倉敷出発後。天気もよく、大阪到着まで景色を楽しむため進行方向に向かって座ろうとして壁にもたれかかると丁度頭の位置に上段の階段の出っ張りが・・・何回か頭をぶつけました。途中から乗車する人はなかったのか朝の洗面所も込んでいる様子は無く顔を洗いにいっても誰とも逢いませんでした。相変わらず静かな車内です。いつしか全ての部屋の扉は閉められていました。

車内販売は姫路から乗り込んできます、客がいないとでも思っていたのでしょうか?車内通路を足早に通り過ぎていきます。朝食は前述どおりサンドイッチです。普段朝食はパンなので充分です。なは 号は順調に走りつづけ定刻に大阪駅に到着です。私はここで なは 号から降りました。大阪駅では8分の停車時間がありこの時間を利用して車両撮影です。先頭の機関車はEF65 - 1124に換わっていました。ホームを最後尾へ向かって歩きながら車内の様子を伺います。ソロ、B寝台とも使われた様子がないベッドが目立ちます。車内で受けた印象の裏づけがされた感じでした。なは 号から降りて万博記念公園、奈良へ向かいます。万博記念公園は高速道路のすぐ脇にあり高速道路を走行中に見える太陽の塔が気になっていましたので行きました。その後、奈良へ行き法隆寺、東大寺の大仏を見学して奈良駅から急行 かすが 号 で名古屋へ帰りました。

1泊2日の旅で熊本と大阪、奈良と観光できたのは なは 号で寝ながらにして移動できたおかげであり良い旅となりました。


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04/10/17追加
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