ここ数年年末年始は地元で過ごさずに国内各地を旅行しています。出雲は出雲大社もあり初詣をするにもうってつけと出雲へ行くことを２００４年の年初から決めていました。
出雲号を選んだのは、正直言うとサンライズ出雲号のチケットが取れなかったためです。２年程前、サンライズ瀬戸に乗って松江まで旅行をした際にその設備や快適さに惚れ込み、出雲に行くならぜひサンライズ出雲と決めていたのです。しかし現実は厳しくチケット発売の一ヶ月前に窓口へ行くと対応した駅員に「残念！８番目だったよ」といわれて・・・ガクッとなりました。あきらめて帰りかけた時にふと出雲号のことが頭に浮かび「じゃぁ出雲は？出雲号は？！」と聞いたところすんなり１２月３０日のチケットが取れました。ブルートレインは体の大きな（慎重１９０ｃｍ体重１２０ｋｇ）私には実はＢ寝台ではかなり厳しく、以前大分へ行く際に使った富士号で閉口したこともあり今回はＡ寝台をはじめて利用しました。
９時３０分前に横浜駅６番ホームにあがるりしばらくすると出雲のロゴをつけた列車がやってきました。列車に乗り込むとすでに個室Ａ寝台は空室がないような感じでした。列車が走り出すと早速ＪＲ東日本の車掌がやってきて検札とカギ、タオルを渡してくれました。カギのことはこちさのサイトで確認済みでしたので使い方などをきくこともなく済みせました。
しばらくすると個室内にはタバコの煙が・・・そうなんです、Ａ寝台のある１号車は喫煙可能な車両になっていたのです。今まで富士号、サンライズ瀬戸と利用をしてきて一度もタバコの煙を経験していなかったため当然個室は禁煙・・。と踏んでいた私でしたが、これは誤算でした。そのときアナウンスで１号車は喫煙車であることを告げました。
京都まではかなりゆれました。スピードも相当出ているように感じられました。京都について牽引車を入れ替えしているころに（静かになったせいもあって）意識が遠のいて、ふと目を覚ますとちょうど米子の少し手前でした。目を上げてカーテンをあけるとそこは雪！雪！おお！粒の大きな雪が積もってはいないものそれは空間が埋まるくらいにたくさん降っていました。すると伯備線が雪の影響で大幅にダイヤが乱れているとのアナウンスが入りました。時間調整でしばらく待つというのです。すると、そこにはあるはずのない車両が目の前をとおりました。そうです、サンライズ出雲が出雲号を追い抜いていったのです。本来ならば３０分以上も前に米子を出発するサンライズ出雲が雪の影響で遅れたのです。私は思わず携帯のカメラのシャッターを切りました。・・・と同時にサンライズ出雲のチケットが取れなかったときに味わった悔しさが、このときになんとなく消えたような感じでした。
サンライズ出雲が通り過ぎたともう１，２本特急をやり過ごし米子を出発、あとも松江でも１本やりすごし曇天の出雲市に３０以上も遅れて到着しました。
サンライズには乗れませんでしたが、雪のおかげで思わぬ場面に遭遇できたので、今回の出雲号乗車は私にとっては、それはそれは記念すべき乗車になりました。ありがとう！出雲号！
・・・実は帰りも出雲号でした！(笑)