寝台特急あかつき号乗車記
平成１６年１０月の土曜日長崎駅から京都駅まで
シングルツイン
長崎観光の帰りにあかつき号に乗りましたので乗車記を投稿いたします。
航空会社のバーゲン型運賃での長崎行きが取れたので往路は飛行機、復路にあかつき号で京都まで戻り、京都観光をして名古屋に帰る事にしました。長崎駅からさくら号に乗れば名古屋駅まで乗り換えなしでいけるのですが長崎駅発が１６時５０分と早く長崎でゆっくりできないと思い、さくら号には次の機会に乗ることにして今回はあかつき号に乗車して京都観光もすることにしました。きっぷは指定券発売日開始日の翌日、ＪＲみどりの窓口にて購入。シングルツインを第一希望にして、満室の場合はシングルデラックスにしようと思っていましたが希望どおり、シングルツインがとれました。京都駅から米原駅までの新幹線自由席券も合わせて購入して乗り継ぎ割引を適用させ特急料金を安く上げました。
さて当日。長崎空港からバスで新地バスターミナルに着いたのはお昼どき。早速昼食に、長崎ちゃんぽんを食べました。食後は天気もいいのでゆっくり歩きます。眼鏡橋を見て、グラバー園まで市電で移動。時間をかけてゆっくり散策し、また市電に乗って出島へ。市電は１回100円で乗れます。安い！長崎駅には１７時３０分ごろ着きました。さて、これから２時間どうするかなと思い、まずは食事。食後は駅ビル内のおみやげ屋をのぞいたあと改札口すぐ横の待合室で電車と人の行き来を眺めながら時間まで過ごします。
１９時２０分を過ぎ、駅ビル内の売店でビール、そして朝食用にサンドイッチを買い、改札口を通りホームへ入りあかつき号の入線を待ちます。１９時３５分頃、ＥＤ７６ - ８７による推進運転での入線です。ブルーの客車は、所々サビが浮いているのと窓が汚いのが目につきます。シングルツインは１３号車、オハネ１４ - ３０２。車内に入り通路を進んでいると車掌さんと出会い「何号車ですか？」と声をかけられ「この車両のシングルツインの１１番です」と答えたところ、部屋の前まで案内され「ここですね」と部屋の前で検札。同時にカードキーを受け取ります。車掌さんがチェックしている紙を見ることができましたが、車両内の部屋の配置図があり、行き先、性別を記入するようになっていました。部屋のドアには紙が挟んであり、その紙には、「「あかつき号」ご乗車有り難うございます。後ほど車掌が切符を拝見にまいります。」と印刷されていました。部屋に入り操作パネルのスイッチを一通り触って、ＢＧＭを流します。下段のベッドに座り発車を待ちます。発車ベルが小さく聞こえ、ゴトンと動き出しました。
カーブが多いのでしょうか？よく揺れます。海沿いを走っているような感じですが日はすでに暮れて、残念ながら外の景色は楽しめません。部屋の中では下段を座席にして座ります。最初はベッドにセットされていましたが座席に直しました。座ってみると前後方向の余裕はあるのですが、左右の幅が狭いので少々窮屈な感じです。頭の上には上段のベッドがありますが座っている限りそんなに気にはなりませんでした。この部屋は二人での使用も可能ですが大人二人で使うのは息苦しいのでは。ちなみにリネンは二人分用意されていました。佐賀駅出発後おやすみ放送。昼間に歩きまわった為疲れも出て早めの就寝にしました。上段で寝ることにしましたがこれが狭い。体を起こすと天井に頭がぶつかる、眼鏡をおくところが見つからずマクラの脇に置くと何かの拍子でベッドと壁の間から下に落ちていきそうだし、窓が無く外が見えない。じゃあ下段に寝ればいいと思うものの、座席からベッドにセットするのも面倒なのでそのまま上段で寝たのですが夜中に何度も目覚めました。
朝は寝不足のまま６時ごろに下段へ降り、朝の缶コーヒーを買うのも兼ねて車内を廻ります。自販機はレガート車とシングルデラックス車に１台ずつあり、市価と同価格ですがアルコール類はありません。缶コーヒーを買い、部屋でサンドイッチを食べ朝食です。姫路駅出発後おはよう放送が入りました。遅れも無く運行中とのこと。缶コーヒーを買いに出た時に見たところ、シングルデラックス2部屋、ツイン1部屋、シングルツイン4部屋、レガート３人、開放Ｂ寝台１両に３,４人、の乗車だったようです。部屋の窓は瀬戸内海側にあるので海沿いの景色を楽しみます。終点京都駅には定刻に到着。先頭の機関車はＥＦ６６ - ４６でした。
京都では、清水寺、銀閣寺、金閣寺、を観光後名古屋へ帰りました。熟睡できませんでしたが寝ながらにして移動できることは時間の節約にもなり、観光をするだけではなく、寝台特急に乗るということでも中身の濃い旅となりました。