編成：キハ183-220 キハ182-48 キハ182-17 キハ182-22 スハネフ14507 キロハ182-3 キハ183-213
友人と「北海道フリーきっぷ」を使って北海道の鉄道を乗り回そうという話が持ち上がった。せっかくだからグリーン車用を購入し，寝台列車にも乗ろうということになった。その２晩目の仮の宿として「オホーツク９号」を選んだ。前夜は特急「利尻」号の寝台を利用していたので２晩連続寝台では芸がないと思い，グリーン車への乗車とした。
乗車日は２月19日(土)。この日は新得から，滝川で「オホーツク９号」との接続時間が４分しかない根室本線の普通列車に乗車した。富良野付近は大雪。この普通列車が大幅に遅れて接続しなかったら以降の計画がガタガタになってしまう。この普通列車，ワンマンなので停車時間中に運転手さんに「滝川で『オホーツク９号』に乗る予定ですが大丈夫でしょうか」と聞いてみると，「大丈夫です」と自信のある返事で安心。
こんな心配をよそに，大雪も何のそのという走りで，滝川には５分遅れただけで到着。この日は全道的に雪となっていたようで，「オホーツク９号」も数分遅れての到着だ。前の晩も夜行列車での仮眠だったのでそう毎晩夜更かしもできないから，早めに寝ることにする。グリーン車の１ - ２配置のゆったりとした座席で熟睡できそうだ。
今までの遅れを取り戻すような快調な走りで何駅か通過し，深川の発着までは起きていたが，何となく旭川の①番線に発着したような記憶があるだけでほとんど寝入っていた。半室のグリーン席は７割程度の乗車率。残り半室の普通席は女性専用席だった。夢の中で重苦しく石北峠あたりを走っているような感じがしたが，グリーン車の乗り心地がよすぎて何となくしか覚えていない。
ふと目が覚めるとちょうど４時。遠軽の到着時刻だ。同駅で進行方向が逆になるため，ここで運転手が交代になるようだ。遠軽を発車しても皆熟睡していてシートを回転させる人は誰もいない。いったん目が覚めたのでなかなか寝付けないが体勢を変えてもうひと眠り。再び目が覚めると北見だ。もう起きよう。空は曇りのようだ。雪は降っていない。
列車は定刻に走っている。車番の確認がまだだったので編成の最後尾から先頭に向けて確認。そこに車掌がいて，「どうかしましたか」と聞かれた。車番のチェックが不審な行動に映ったらしい。「車両の確認がしたかったもので」と答えると，「それなら教えますから，あまり車内を歩き回らないで下さい」と言われた。
車掌のこの言葉に少々腹が立った。確かに座席車の客が寝台車に入ったりするのは正式には禁止だ。でも，「歩き回る」ほどしょっちゅううろうろしていたわけではないし，座席に座り疲れた客が気を紛らわせるために車内を散歩することは多少は許されてもいいのではないだろうか。
特にオホーツク海の流氷見物などの観光客が多い列車なので車内の見学くらい大目に見てほしい。そして何より，車掌の上から見下したような「…教えます」や「歩き回る…」などの言葉遣いが気になった。
「お教えします」，「寝台のお客様のご迷惑になりますので他の車両への移動はご遠慮下さい」などといった丁寧な言葉遣いで言ってくれればそんなに腹は立たなかったと思う。国鉄時代に逆戻りしたしょうな感じさえした。快適な「オホーツク」号への乗車だったのに悲しい気持ちになってしまった。
女満別を発車して降車の準備も完了。終着網走の到着は，駅舎に面した(1)番線は6:23発の「オホーツク２号」が入線していたので，(3)番線に到着した。定刻より１分ほど早い６時14分頃の到着だった。