正月休みを利用して、初めて九州・鹿児島まで旅行することにしました。まず、博多---鹿児島間はリレーツバメと新幹線つばめで行くことに決めましたが、博多まではどうしようか迷いました。
最初は、「さくら・はやぶさ」を帰りに利用しようと思って、行きは「あさかぜ」か「あかつき」のA個室で行こうと考えていました。しかし、鹿児島到着時刻や乗り換えのための下車時刻を考えて、往復とも「さくら・はやぶさ」に決めました。
切符は、１ヶ月前に往路のはやぶさA個室をとることができましたが、帰りの分の個室をさくらB個室で予約したものの取ることができず、開放B寝台をとりあえず買っておきました。しかし、１人旅なので混んでいる時期のB寝台はやっぱりやめようと思って、みどりの窓口で「あかつき」のA個室を聞いてみました。すると、あかつきA個室はなぜか空いていて、復路は「あかつき」に変更しました。乗る列車が最初の予定とはまったく逆になりましたが、これで往復とも個室になりました。
＜いよいよ出発＞
東京駅の１０番線には、入線してきた寝台特急「ふじ」の前で記念撮影をしている人が何人かいて、自分も「ふじ」を撮影しときました。「さくら・はやぶさ」が入線すると、さらにカメラを構える人が増えて、まるでブルトレ最盛期のような光景でした。さっそく「はやぶさ」A個室シングルデラックスに乗車。列車は、定刻どおり発車しました。
＜はやぶさA個室シングルDX＞
「はやぶさ」のA個室は、他の方の乗車記でもあまり良い評価がされてなく、とにかく狭くて値段が高いという印象しかなかったですが、実際に乗ってみると「あさかぜ」の広いタイプのA個室よりも騒音が少なくて、部屋の中がとても静かでした。B個室では天井が低くて圧迫感があるけど、A個室では天井だけは広々としています。しかし座席に座るとB個室よりも壁が近いような気がしました。座席は、寝るときのために肘掛と背もたれが壁側に動かせるので、座る時も背もたれを壁側に動かすと多少ゆとりができました。狭い部屋なので工夫をして使う必要があるなと思いました。内装は、明るい色の木目模様に改装されていたので、国鉄時代の灰色の壁だったころに比べると部屋がかなり明るくて、この壁の色と静寂性で部屋の狭さを補っているような気がしました。
＜ロビーカー＞
夜は、少しロビーカーでくつろぎました。ソファがやわらかくて、思っていたよりも居心地がよかったです。正月休みで普段よりもお客さんが多かったので、ロビーカーにも何人かいましたが、みんな静かにくつろいでいました。
＜静かなA個室＞
３０分ほどして個室に戻り寝ることにしました。このページで解説されているとおり、座席の下のレバーで座席を前に出して寝るスペースを広くして、安全柵を出して準備完了。それにしても、この昭和５１年製造の個室ですが、今まで乗ったB個室などよりかなり静かな印象を受けました。他の個室がB寝台車からの改造車なのに対して最初からA寝台個室として設計された車両だからでしょうか？
＜車内販売＞
翌朝、車内販売があるのでロビーカーに行ったけど、ロビーカーには販売員がいなかったので個室にもどって車内販売が来るのを待ちました。しばらくすると車内販売が来たのでアナゴ弁当とホットコーヒーを買いました。温かい飲み物は車内販売でしか買えないので、自販機でも温かい飲み物を用意してほしいと思いました。下関からは、名物のふくずしも販売していたようです。A個室は、海側に部屋があり室内から瀬戸内海を眺めることができるので、海を眺めながら弁当を食べました。
＜博多駅に到着＞
博多駅に到着。ここで「さくらはやぶさ」から下車し、「リレーつばめ」に乗り換えました。乗り換えまで時間があったので、先頭の機関車を撮影しました。JR九州のヘッドマークは盗難にあってヘッドマーク無しの場合もあるようですが、この日はヘッドマークが付いていました。２月でさくら号がなくなるので、ヘッドマーク付が撮影できてよかったです。
＜「はやぶさ」から「つばめ」へ＞
「リレーつばめ」はグリーン車を利用しました。ブルートレインから乗り換えると、その車両のデザインや客室乗務員のサービスにしばらくは違和感がありました。値段の高いA個室利用であっても特に何のサービスもない現状のブルートレインと違って、「リレーつばめ」のグリーン車は新幹線のグリーン車と比べてもサービス面で上回っているんじゃないでしょうか。
＜最後に＞
「さくら」と「あさかぜ」がなくなり、「ふじ・はやぶさ」として東京―九州のブルートレインは１往復だけ残りましたが、車両はB寝台中心に「ふじ」「はやぶさ」とも個室がA・B１両ずつという今までと代わり栄えの無い内容で、なぜかロビーカーが無くなりサービス面で低下していると言えないでしょうか？次は、「ふじ」で大分方面へ行こうと思います。