急に北海道に行きたくなり急きょ仕事の休みを３日間取った。本当はただ旅行に行くだけなのに職場には「研修」とウソを付いて…。北海道には行った事がなかったので、出発までの２週間は本当に楽しみでヒマさえあればそのことばかりを考えていた(笑)。
さて、旅行を決めたのはいいが金がない。飛行機の格安チケットを取るには予定が急すぎたし、第一北海道という`島`にはせっかくだから船で上陸したい。これぞ男のロマンですね。さっそく緑の窓口で上野 - 青森の往復乗車券と指定席特急券を購入！もちろん列車はあけぼの！ゴロンとシートで往復すればＢ寝台の「青森往復きっぷ」より4000円くらい安く行けるので貧乏な私は当然そっちを選んだ。高速バス??チッチッチッ、そんなモノには乗らねぇよ。バスの空調って列車のより悪くて寝ると喉がガビガビして来るのね…。歌歌ったりもするんで夜行バスってなるべく使いたくないんですわ、実際。
そしていよいよ当日、上野駅13番ホームに寝台特急あけぼのが入線して来た。今でこそ音楽の仕事をしているが小さい時は筋金入りの鉄道マニアでよく上野駅や東京駅にブルートレインを見に行ってたもので、その時の感動が蘇る…。思わず写真を何枚も撮ってしまいました。う〜ん、至福！あけぼの号が上野駅を出たのは夜９時45分。青森までおよそ12時間という長さだが何の事もない。なにしろ当日は夜勤明けで前の日の昼からずーっと寝ていなかったのだ。これから好きなだけ眠れると思うと最高にシアワセを感じた。
大宮を過ぎた頃にはカーテンを締め切って熟睡に入っていた。パジャマと寝袋と枕を持ち込んでいたのですばらしい快眠を誇った。途中(あつみ温泉辺り)で目が覚めトイレに立ったのちまた爆睡。秋田を過ぎ鷹ノ巣に停まったところで心地よい朝を迎えた。もう４月なのにだいぶ雪が残っていた。米代川は雪どけ水を受けて水かさを上げ、朝日をらんらんと照り返していた。まだ桜が咲いていなかったのが残念だったが雄大な津軽平野の車窓を楽しみ、定刻通り青森に到着した。12時間は思った以上にあっという間だった。
ちなみに私は青森から30分くらい歩いて青函フェリーに乗り、函館に向かいました。帰りもまったく同じ交通手段を使いました。