「海の日」を含む３連休を利用して特急「北陸」で北陸の旅をしました。これまで、14系寝台車では発電機の回る音のうるさいスハネフ14(15)型は避けてきましたが、今回は禁煙車両がすべてスハネフ14だったことと、発電機の回る車両も一度は体験してみようと思い、乗車時間も短いこともあってそのように致しました。寝台料金が特急券と併せて9,130円なので、「北陸フリーきっぷ」を使って往復すると大変お得です。
往路は7月15日の乗車で、上野から水上の運転停車まで起きてました。発電機を積んでるだけに、DCに乗っているようなイメージを想像していましたが、その音もそれ程は気にならず、客車独特の静かな走りは損なわれていなかったと思います。
高崎を過ぎ、上越線に入って新前橋を過ぎると勾配がキツくなって、テーブルに物を置いておくとズレ落ちてゆくのも面白いところではないでしょうか。途中、速度を落として八木原に停まりましたが、ダイヤ上の設定なのか、その理由は定かではありません。
翌日、目が覚めると魚津付近で、富山到着前の車内放送で「上越線内大雨のため9分送れて運転中」とのことでした。しかし、八木原付近では遅れるほど雨は降ってなかったような・・・。この遅れため、本来金沢まで「北陸」が先行するのですが、高岡では「しらさぎ2号」を待避、金沢到着は所定の6：23から13分ほど遅れて6：36頃となりました。
又、乗った車両は禁煙車両だったのに、灰皿が撤去されていなかったためか、堂々と喫煙している者が居りました。JR東日本に対しては禁煙車両から灰皿の撤去を願いたいとともに、このような行為を犯した者に対する罰則規定を、国を挙げて強化してもらいたいです。
北陸滞在中は輪島や金沢の市内散策などを行いましたが、暑くて暑くてバテバテでした。また、きっぷのゾーンは加賀温泉までなのですが、夕方の「雷鳥38号」(金沢発16：13)に乗ったところ、降りたくなくなってしまってそのまま精算して大阪まで行ってしまいました。宿は大阪でとり、翌日の「雷鳥5号」(大阪発8：12)で北陸に戻りました。
帰路ももちろん「北陸」(7／17発)で、「日本海1号」を見ようと発車22：15の40分以上前に金沢駅ホームに来たのですが、こちらも蒸し風呂状態で大変でした。
「日本海」出発(21：33)の直後6番線に21：47発富山行普通が入線してきたのでそこで涼み、その後に同じ線路に「北陸」が入るのですが、幸いにもこの普通が出た後に入ってきたので、暑さで倒れずに済みました。隣5番線には「能登」も入ってきて、国鉄カラーの2列車顔を並べてファンにはたまらない光景でした。
「能登」が発車する22：12頃になって「北陸」の車掌に「能登」の指定券を見せて「9号車(8両の「北陸」には当然ない)何処ですか？」と聞くお客さんがいて、車掌が「5番線、隣のホームです、急いで！」と言われて慌ててそちらに向かいましたが、果たして間に合うのやら？幸い、接続列車が遅れてきたため、「能登」も3分ほど遅れて発車したため、恐らく間に合ったと思います。
これを受けて「北陸」も3分遅れで金沢を発車しました。往路は満員だったのですが、復路は空席も目立ち、1人で1ブロック占拠できました。ただ、今回は発電機の真下の寝台だったので、さすがにうるさいと思いました。最後尾1号車で、しばらくは一番後ろのデッキで流れ行く景色を眺めてました。
途中糸魚川では国鉄カラーと首都圏色のキハ52が2両が置いてあって目を潤わせてくれました。直江津あたりで床に就こうと思いましたが、結局寝るのが惜しくて長岡まで起きてました。日本にも「白夜」があれば、鯨波付近の海岸を走る「北陸」や「日本海」を撮影できるのに・・・とか思いつつ、真夜中の日本海を眺めていました。
宮内では金沢を「北陸」の3分前に発車し、長岡で折り返してきた「能登」と行き違い、1：32頃に長岡駅3番線に着きました。その後、1：39くらいに青森行「あけぼの」が2番線に到着し、同じホームにブルートレインが並ぶ光景を見られました。「あけぼの」は1：45に発車し、その後に上野まで牽引のEF64が入ってきて、その連結作業を見届けて床に入りました。
その後、2：12に「キー！」っとブレーキ音とともに列車が停まる音が聞こえたのでカーテンを開けてみると、今度は上野行「あけぼの」が4番線に来ていました。その後、貨物列車が通過して、2：20、「北陸」が先発しました。長岡駅停車時間はなんと48分！特急らしからぬダイヤ設定でした。しかし、走行距離が短いだけに、このような時間調整も必要ということなのでしょう。
翌朝は4：40少し前、高崎到着直前に目覚めました。この時期だけに既に明るく、上野までの車窓を楽しむことができました(楽しむほどのものでもないですが・・・)。無事定刻どおり上野に着き、回送されてゆくのを見届けて、地下鉄に乗り換えて帰宅しました。列車内では2時間程度しか寝ていなかったため、帰宅後に改めて就寝し、起きた時には午後2時近くなっていました。