いつもホームページを楽しく拝見しております。拙いですが「利尻」の乗車記プラス稚内旅行記を書きたいと思います。
乗車の1ヶ月前に、大阪のツイン21にあるJR北海道プラザで一人用北海道フリーきっぷ（グリーン車用）を購入し、すぐに「利尻」のB寝台を予約しました。ちなみにJR西日本の窓口ではこのフリーきっぷは買えないため、関西ではこのJR北海道プラザが唯一の窓口になります。
大阪から飛行機で北海道に入った後、支笏湖を回り、札幌で夕食を食べて札幌駅で「利尻」を待ちました。乗車当日の「利尻」は増結なしの4両編成でした。しかしB寝台に乗り込むと、すぐにほとんどすべての寝台がうまっていきました。
早くに予約したため下段で寝ることができましたが、すぐ上段では、父親と一緒に寝る小さな子供が高いといって怖がっていました（笑）確かに、子供や老人にとって、窓際の端につけられた小さな梯子で昇り降りするのは大変で、揺れも強く感じるかもしれません。ただ、下段だと荷物をカーテンの外に置くほかなく、外に置いたまま寝ることに少々不安を感じました。
列車は定刻通り出発しました。既に11時ということもあり、寝台から出歩く人もほとんどおらず、カーテンを閉めてすぐに寝ていました。私も、寝台の中にあるライトでは暗くて何も読めないため、すぐに横になりました。8月下旬ということもあり、暑くもなく、寒くもありませんでした。旭川まで停車していくうちに、ぐっすりと寝てしまいました。
朝は、例の上段の子供の声で5時過ぎに目が覚めました。子供はやはりあまり寝付けなかったのでしょうか。起きた後も横たわったままうつらうつらしているうちに、定刻通り稚内に到着しました。私は食料を事前に用意していましたが、稚内駅では駅そばがやっていました。他にも、駅を出て左手をずっといくとコンビニがあります。
8時過ぎの定期観光バスを待つまでの間、駅周辺の散歩に出ました。駅を出て右手をまっすぐしばらく行くと海岸があり、堤防の上に上ってオホーツク海を眺めることができます。またその横には有名な防波ドームという巨大な柱を持った建物があります。その後駅方面に戻り、駅の右手にあるバスターミナルから出発する定期観光バスに乗り、よい天気の中ノシャップ岬と宗谷岬を回りました。
稚内駅前に昼ごろ戻ってきて昼食を済ませた後、予定の「スーパー宗谷」号まで時間があったため、路線バスで稚内温泉に行きました。公営で値段も安く、利尻富士の見える露天風呂もあります。また横になれるリラックスルームというのがあり、昼寝もできます。温泉ではリラックスしたひとときを過ごすことができました。その後やはり路線バスで稚内駅まで戻り、夕方発の「スーパー宗谷」号で旭川へと向かい、北海道旅行を続けました。
このように寝台列車と朝に出る定期観光バスを組み合わせれば、かなり効率よく北海道をまわることができるのではないでしょうか。「オホーツク」号の網走（乗り継いで知床斜里）、「まりも」号の釧路（乗り継いで根室）でも同じことができます。今回、稚内駅を降りたときから、観光バス、温泉、スーパー宗谷号と同じ顔ぶれを見ました（笑）