乗車から一年以上経ってしまいましたが、出雲号の乗車記を投稿させて頂きます。
夏休みに大阪に出かけた時に利用しました。はじめは，急行銀河号を使おうと思ったのですが、個室寝台に乗ってみたいと思ったので出雲で行くことに。城崎まで出雲でいき、そこから特急はまかぜで大阪に逆戻りするプランを作りました。（ついでに０系新幹線にも姫路から乗ってみることにしました。）
切符は、夏休み中で混むと思ったので１カ月前の７月５日に早々と取っておきました。父との２人分でしたが、シングルデラックスが難なく取ることが出来たので一安心です。後は、当日を待つのみ！！
平成１６年８月５日。夜９時前の東京駅東海道線ホームでは、出雲号の入線を多くの人が待ちます。―そして遂に入ってきた！！ブルーの車体も誇らしげな寝台特急「出雲」が。ドアが開くと同時に乗客が、車内に流れ込みます。ちなみに、先頭の機関車は、ＥＦ６５ - 1000です。
電源車のすぐ横にある１号車は、シングルデラックス。その５番個室が今夜お世話になる部屋です。Ａ個室は、かなり埋まっていました。満室だったのかも。パッと見たところＢ寝台も結構乗っているようでした。やっぱり夏休みだからかな？
出雲には、非営業の食堂車が連結されています。ここで、遅い夕食を取ることにしました。出発後すぐに行ったのですが、もう大半の席が埋まっていました。国鉄末期にグレードアップされた、いわゆる「星空バー風」の食堂車です。
そこには、７０代風のおじいさんが、車掌さんと和やかに会話していました。どうやら常連さんらしく、「今日の寝台、寝心地が悪いからいつものところに変えてくれる？」と言うと車掌さんは、慣れた様子で「ああ、あそこは空いてますから変えときますね」と一言。近くにいた乗客に気軽に話しかけたりもしていました。こんな友達感覚になれるのも夜行列車の不思議なところ。
さて、そろそろ寝よっかな。ここで個室内を紹介。国鉄時代とほとんど変わらないレトロな雰囲気な部屋です。でも冷暖房は、自由自在。洗面台もあり、使い勝手は結構良かったです。寝相がかなり悪くない限りベットから落ちる心配も無いでしょう。窓も広く、景色を独り占めできます。夜１０時就寝。夢の中で出雲は、走る。
朝６時起床。室内にあったタオルは記念に持って帰ります。さあ、出発準備完了。６時３２分旭輝く城崎駅に降り立つ。赤いＤＤ５１はたくましく見えます。発車ベルが鳴り、動き出した出雲を見えなくなるまで見送り、連絡通路の階段に向かった。