銀河に乗ってきました。
２年前に「あさかぜ」（懐かしい名前ですネ）で、横浜→岩国間を乗車して以来の寝台列車乗車となりました。
夏休みの旅行、どうしようかなーと思っていたところ、息子（５歳）が「寝る電車（寝台列車のことをこう呼びます）に乗りたい」と言い出しました。
２年前は、親子３人で「あさかぜ」に乗ったのですが、現在我が家には９ヶ月になる娘がおり、９ヶ月の子に寝台列車はさすがにムリと判断し、妻と娘は留守番で、私と息子の２人で寝台列車に乗車することとしました。
早いものでわが息子も来年から小学生となるため、今までのように気軽に平日に旅行に行くのもできなくなると思い、平日である金曜日に今回の旅行に行くことにしました。
どこに行こうか、何に乗ろうか、いろいろと考えたのですが、今回は妻と娘を家に残していることもあり、なるべく近場ということで大阪に行くことにしました。
往路：「のぞみ」新横浜→新大阪
復路：「銀河」大阪→横浜
というプランに決定しました。
早速旅行会社に行き、「銀河のA寝台の下段をお願いします」といったところ、待つこと１分、「A寝台下段でご用意できます」との返事。この時点で出発の約３週間前だったので、もしかしたら下段は取れないかなー、と不安だったので一安心です。
出発日が近づくと、息子が「あと何回寝たら寝る電車？」と毎日のように聞いてきます。ホントに楽しみでしょうがない様子です。実は、私も息子と同じくらいワクワクして待ちきれないです。
出発日がやってきました。
新横浜から「のぞみ」に乗り新大阪に着きました。まずは、大阪駅で降り「阪神百貨店」へ行き、８階（だったかな？）「タイガースショップ」で阪神タイガースグッズを大量に買い込みました。私も息子も阪神ファンです。
その後、地下鉄「大阪港駅」近くの「海遊館（ビッグな水族館です）」で魚を見ているうちに、アッという間に午後５時近くになってきました。
そろそろ、銀河乗車の準備です。息子はもう待ちきれない様子です。
大阪環状線「新今宮駅」近くの「スパワールド」に向かいます。銀河にはシャワー設備がないため、乗車前にお風呂に入って汗を流したいと思い（９月ですから汗も結構かきますよね）、事前にネットで調べておいた施設です。
新今宮駅で下車しちょっと歩くと、「デ、デカイ・・・」。家の近所にあるスーパー銭湯ぐらいの規模をイメージしていたので、正直度肝を抜かれました。
どのくらいデカいかというと・・・、ウーン、あえて言えば「ラクーア」とか「大江戸温泉物語」（両方とも都内です）みたいな感じですかね（ちょっと違うかもしれないケド）。
中に入ってみると、さらにビックリ。でっかい風呂が何箇所もあって、街のど真ん中なのに、露天風呂まであるという、すんごいところでした。
「スパワールド」、なかなかです。今後、上り銀河に乗る予定のある皆さん、もしよかったら行ってみてください。乗車前に汗を流す施設としてはなかなかのところだと思いますヨ。
風呂を出て館内着に着替え、施設内の寿司屋で、息子と２人で夕食です。味はマァマァといったところですかね。他にラーメン屋、お好み焼き屋をはじめ、色々ありました。
食後は広間でテレビを見てくつろいでいると、時刻も午後９時を回るところです。銀河の大阪駅ホーム入線は、時刻表によると午後１０時９分となっているので、そろそろ「スパワールド」を後にし、大阪駅へ出発です。
環状線に乗り大阪駅に着きました。ちょっと早く着きすぎました。銀河の入線する大阪駅１０番ホームはイスが・・・なっ、ない。ツ、ツライ。息子はとーっても眠そうです。
喫茶店でも入って座ろうかな、と思い息子の手を引き歩いていくと、改札の外に喫茶店発見。しかし・・・金曜の夜だけあって席は１つも空いていません。しょうがないので、隣のお土産ショップで時間をつぶし、再び１０番ホームへ。
ピーッ。かなりうるさい警笛をならしつつ、やっと銀河が入線してきました。いやー、ホントにワクワクしますねー！
銀河をバックに息子の姿をビデオと写真に収めた後、車中へ。A寝台は１号車です。中へ入ると、すでに乗客がかなり乗っています。車掌さんの検札も始まっています。息子とともに「５番下段」のベッドへ潜り込むと１０秒後に車掌さんがやってこられました。「お疲れのところすいません。乗車券を拝見させていただいてよろしいですか？・・・横浜までですね。」と結構、感じのよい方でした。
荷物を置いたところで、２人でデッキへ。ケータイでママへ乗車報告です。息子が楽しそうにママと話しています。
「本日は満席です。上段から下段への変更はお受けできませんので、ご了承ください。」と車内放送がありました。なるほど、すいているときは上段から下段への変更が認められているんだな、とわかりました。
それにしても、銀河が満席とは寝台列車ファンとしては嬉しいですネ。ちなみにA寝台の本日の乗客の皆さんは、ほとんどがサラリーマンの方で、子連れは私１人でした。
ベッドへ潜り込むと、乗車前までは、半分眠っていた息子が乗車の興奮からか、なかなか寝付けない様子。銀河はすでに大阪、続いて新大阪を出発し次の停車駅、京都へ向かっています。ベッドに座って、夜の車窓を見るのは、本当にいいものですネ。旅をしているなーと実感するヒトトキです。
京都に到着です。ついに息子が寝ました。私もかなり眠いです。今回の旅行、実質的には大阪への日帰り旅行みたいなものなので、結構ハードです。
大津に到着です。うー、眠い。息子の隣に横になり、毛布に入りました。ウワサどおりこのA寝台、結構幅がありますね。５歳の息子と並んで寝ても、そんなに狭さを感じません。これならゆっくり寝れそうです。
いざ、横になると、結構揺れが気になりますねー。寝たり、起きたりの繰り返しで。頭が寝ぼけていたので、名古屋に着いたときに一回、目が覚めたような気がします（もしかしたら米原かも）。
・・・・・目覚めると、外はすでに明るくなっていました。息子もほぼ同時に起きました。朝の５時２５分、熱海と小田原の間を走行中です。
小田原に到着です。小田急線が見えます。「我が家に帰ってきたなー」と実感します。
「おなかすいた」と息子が言うので、昨晩大阪駅構内のコンビニで買ったパンを食べさせます。ベッドで食べるのもいいんですけど、こんなとき、食堂車があったらなーって思いますネ。いまだに食堂車がある寝台列車には乗ったことのない私です。
大船を出発、次が横浜です。銀河を降りなければいけません。急にさびしくなってきました。
６時１８分、横浜に着きました。楽しい時間はアッという間に過ぎていってしまうものですね。もっと、もっと乗っていたかったのに・・・。
実は銀河には約２５年ぶりの乗車でした（当時小学４年生）。大阪に住んでいた私は、母と妹ともに３人で乗車したのです。区間は今回とまったく同じ大阪→横浜でした。当時は３段式のB寝台に乗りました。とても楽しかった思い出です。
息子も今日のこと、大人になっても覚えていてくれるかナー、なんてことをかんがえながら帰路に着きました。