このＨＰを見て、彗星が平成１７年１０月１日のダイヤ改正で廃止になる事を知り、大変寂しく感じました。私は宮崎に住んでいますが、富士が平成９年に大分の始発・終点になっています。最後の彗星までもが廃止になり、宮崎から寝台特急（ブルートレイン）が完全になくなりました。
どうしても最後のお別れとして彗星に乗りたくなり、９月２１日に最も近い停車駅の高鍋駅まで乗車しました。たった２０分ぐらでは満足できるはずがありません。それで旅行を９月２５日から２７日までの計画を立てました。また、乗車代の参考にしたのが「ほどちゃんの島」でした。その結果、南宮崎から京都の往復（同列車）にしました。とくとく往復切符をみどりの窓口で当日購入しましたが、Ｂ寝台ソロは対象外であり残念でした。
南宮崎駅の２番ホームではカメラやビデオで収める鉄道ファンが３０人位おり、名残惜しくしてました。これから１４時間共有できることを、胸わくわくしながら乗車し、彗星は定刻の１７時２５分出発しました。今日は日曜日のせいか寝台車６両の編成です。（今日は、あかつき８両で合わせて１４両の大編成で、昔を思い出せます）
ソロの２号車は満席のようです。こちらの５号車は始発で３人位でした。宮崎・高鍋・日向・南延岡・延岡駅で少し埋まりましたが、２段ベットに寝る人はいませんでした。ここに廃止の理由がありますが、寝台列車の楽しみを味わった事が無い人は、是非旅行の片道でも取り入れてもらいたいと思います。出来れば、九州にもトワイライトエクスプレスのような列車を作ってほしいと思います。
延岡で年配の女性が相席になりましたが、その方は高千穂に旅行に行き大阪に帰るとの事で、旅の話をしてもらい時間がゆっくり過ぎていきました。ただ、残念なことに高千穂鉄道が台風１４号の影響で大打撃を受け存続の危機に立っている。是非、復興してもらいたい。
さて、今回の目的は大分駅での機関車入れ替え、「あかつき」との併結、関門海峡通過用機関車入れ替え、明石海峡大橋を見ることで全て達成でき良かった。もちろん翌日も同じ場所を通るので見ます。また、駅弁を食べながらの車窓から見る景色は格別のものがあります。寝る時間も惜しくあれこれしましたが、前日が夜勤だったせいか、レールの継ぎ音を聞きながらよく眠れました。
つぎの朝は６時半の車掌のアナンスで起きました。京都に着いての計画を立て、駅周りの観光地を選びました。定刻の７時５２分に着きましたが、京都には１２時間しかいません。駆け足観光ですが、彗星と共に２８時間の充実のミニ旅行でした。
彗星は廃止（廃車）となりましたが、数多くの夢や希望、また思い出を乗せてくれた３７年間に感謝します。
ありがとう寝台特急「彗星」