１７年８月、仕事帰りに乗車しました。予約したのは、当日の数時間前。お盆前のうえ、すでに夏休み中だったので不安でしたが、難なくゲット。ホッとひと安心です。
さて、大阪駅のホームに立つと背後のホームは仕事帰りのサラリーマンやOLでごった返しています。「銀河」を待つ人はザックや大きなボストンバッグを持った旅行者や明らかに寝台を狙った人、東京行きの最終新幹線に乗り遅れた人がほとんどのようです。向かい側は「きたぐに」の発車ホームで、583系狙いの鉄道ファンも10人ほど陣取っていました。
さてA寝台ですが７割ほどが埋まっており、人気のようでした。「新幹線は慣れなくて」という初老のご婦人や、「子どもと一緒に初めてブルトレに」という父子などさまざまな人生模様を感じます。開放寝台ならではの味わい深さです。
開放A寝台は「きたぐに」以来でしたが、旅情たっぷりの開放寝台の雰囲気に大満足。カーテンを閉めてしまえば、そこはもう自分だけの秘密基地です。このワクワク感がたまりません。まず感じたのはテーブルが583系の開放Aより大きいことです。これはうれしい誤算です。大量に買い込んだアルコールや食べ物を置く場所に困りません。窓の位置も583系よりも若干低いようで、腕枕をすれば夜景を楽しむこともできます。
米原辺りまで起きていましたが、心地よい揺れとジョイント音ですっかり寝入ってしまいました。気がつくと横浜辺りでした。東京到着の時間も一日を有効に使いたい人には魅力的な時間帯です。ビジネスホテルに比べて「少し高いけど、旅情たっぷりの動くホテル」と思えば、鉄道ファンならずとも一度は乗ってみる価値があるのではないでしょうか。
何でも早けりゃいいっていう時代に逆らうもの一興です。