今回、お袋の里宮崎へ遊びに行くのに上下列車とも彗星を利用しました。ＳＬあそＢＯＹが廃止になるとの事で思い立った旅行で、元々往復ムーンライト九州＋普通列車のつもりだったのですが、直前になって発表になった秋のダイヤ改正で彗星が廃止になると発表され急遽彗星にしようと思い立ちました。
既に８月に入っていたため上下列車とも満席で最初は諦めかけていたのですが、昔は良く利用していてブルトレの中でも一番相応しい名前の列車とか色々思い入れがあったので、直前まで粘り何とか上下列車とも寝台券を入手することが出来ました。この事は、簡単に諦めずに最後まで粘ることが重要だと言う事を、改めて実感させられた事だと思います。また、このサイトで調べている内に初めて知ったのですが、ＪＲ西日本では京都・大阪と九州各都市間の往復割引切符が発売されており、対宮崎であれば往復Ｂ寝台利用が可能なのですが、額面からいうとＢ寝台料金がほぼ０円になるというトクトク切符ですので、九州で他の都市へ行かれる方も一度お調べになられる方が良いかと思います。
さて、今回利用したのは姫路・南宮崎間で、下り８／１１発・上り８／１６発だったのですが、運用日程を計算した結果、まったく同じ編成を利用したようです。繁忙期にも拘らず、往復とも５両（フル編成の設定は６両）での運転には疑問を感じたのですが、こちらの掲示板でご存知の方からその理由を教えて頂きました。
１１日の下り利用時、翌朝の列車内で車内販売がない事に利用して初めて気づきました。昔利用した時は、確か大分から車内販売が乗ってきてたと思ったので、結局南宮崎まで食料無しになってしまいました。これから廃止になるまでの期間ですが、利用される方は乗車前に食料・水分をお持ちになる事をお勧めします。
旅行中は天気にも恵まれ、彗星では刻むジョイント音を子守唄にぐっすりと休むことが出来ました。
車両は旧国鉄時代からの１４系１５型客車で、カーペットがしかれ寝台のモケットも張替え壁には小さな額縁の絵が飾られる等の努力が見える一方で、客室内の壁やデッキのくすみ・窓の汚れなども目立ち、前述の努力の跡も５両で様々に異なっており、何より通常購入で６３００円の寝台料金が、果たして見合う対価なのかどうかを改めて感じさせられました。また、下り列車において別府〜南宮崎間で立席特急券利用が認められているのですが、上り列車の用に号車指定されておらず、お休み中のベット周辺に立席券利用者が座る場合があり、他の列車での同じ様な場合があるのならば、今後改善すべきではと思いました。
と、マイナスな所ばかりに目が行ってしまいますが、やはり夜の時間を有効に活用できるという寝台列車のメリットは何事にも変えがたいものです。また、前述のトクトク切符を利用できれば、大阪発であれば２５０００円前後で利用でき、飛行機とも十分競争の出来る料金だと思います。
現地到着後は、久しぶりの九州だった事もあり鹿児島方面を中心に写真を撮りに行きました。１日は目的だったＳＬあそＢＯＹの撮影にレンタカーで赴き、久々のＳＬの勇姿を焼き付けてきました。
今回の彗星廃止は非常に残念ですが、３７年間黙々と日向路〜山陽路を走り続けた彗星に敬意を表し、最終列車に再度乗車してきました。