2月5日、札幌での仕事が終わった後，トワイライトエクスプレス乗車がやって来ました！！！！同僚が翌日から始まる雪祭りの雪像見物のために大通公園に行くのと別れ，札幌駅14：05発のトワイライトエクスプレスに向かいます〜〜♪
トワイライトエクスプレスは，それまでのブルートレインの概念を打ち破り，JRの豪華列車のはしりとなった列車です。豪華列車の象徴は，A寝台スイート。いわゆる「寝台」ではなく，普通のベッドが2台，ソファ，冷蔵庫，薄型テレビが備えられ，室内に洗面台，トイレ，シャワールームまでついている，まさに走るホテル！！しかしスイートは1編成に2部屋しかなく，予約がムチャムチャ難しくて，ファン垂涎の的となっています。
今回の旅では，な，な，なんと，このスイートの予約が取れてしまいまったのです(！o！)山形県内の列車事故の影響で，運行中止と予約の停止が続いていたトワイライトエクスプレス。羽越線が復旧して運行が再開されるときに，１ヶ月分の列車の予約が一気に再開され，ダメもとでみどりの窓口で空席確認をしてもらったところ，返事は「あ，あいてますよ」(@o@)/即，予約を入れてしまいました。
しかし，せっかく予約が取れても，この季節，天候状況次第では運休になってしまうこともあるとのこと。事実，1月24日，2月2日，2月4日は大雪の影響で運休。2月3日の列車は雪のために13時間遅れの運行。果たして自分が予約した2月5日札幌発は運行されるのか・・・・・。
ドキドキしながら到着した札幌駅。列車の電光掲示板を見ると，な，ない？トワイライトエクスプレスの表示は？構内放送を聞いていると，この日も大雪の影響でダイヤは大幅に狂っており，札幌?函館や札幌?旭川の幹線特急も軒並み1時間近く遅れているとのこと。まさか今日も運休？焦りながら改札にいた助役さんに尋ねてみると・・・「現在，手稲駅で出発準備をしております。入線次第ご案内しますので，しばらくお待ちください」とのこと！！！
14：05発の予定が，札幌駅4番ホームに入線して電光掲示が出たのが13：57。列車が出発したのが14：17。予定では22時間の乗車。22時間ってどれくらいだろう？退屈しないのか？など思いながら窓の外を見ると，積もったばかりの一面の雪景色に青い空が広がり，まさに冬の北海道！
さて，今回乗車した2号車A３スイート。天井の一部まで大きな窓になっていて，景色は抜群。ベッドにはゆかたとバスローブがあり，洗面台にはバスアメニティポーチが2つ。シャンプー・リンス・歯ブラシセット・くし・せっけん・ひげそり・シャワーキャップなんかが入っている。列車が走り出すとすぐに食堂車の人がやってきて，ポットのお湯，お茶っ葉，冷たいお〜いお茶を配ってくれ，ウェルカムドリンクの希望を聞いてくれる。自分は赤ワインのハーフボトルを，連れはオレンジジュースを頼む。薄型テレビはテレビ放送は映らず，3つのチャンネルでそれぞれ映画をやっている。邦画，洋画，アニメだった。部屋でちょっと一休みした後は，サロンカーへ。1編成9両の中，1両が食堂車，1両がソファの置かれたサロンカーと，とても豪華な作り。サロンカーの自動販売機でポテトなどを買ってみる（謎）。
長旅とはいえ，部屋に戻るとベッドがあるのでゴロゴロごろごろでき，とっても楽チン。わざわざサロンカーに行かなくても，この方が楽なので，ゴロゴロごろごろする。羊蹄山など，要所要所で観光案内の車内放送が入り，旅行気分も満点！！
ディナーは，豪華に食堂車のフランス料理を予約。これ，乗車3日前までに予約が必要な完全予約制。30席しかない食堂車には若手も含めて4人のコックさんと6人のフロア担当が乗っていました。本日のディナーメニューはこんなでした〜〜〜
＠アミューズ・グール（オニオンとベーコンのタルト）
＠冷製オマール海老のガトー仕立て：イラン産オシェトラキャビアとコンソメジュレエストラゴンの香り
＠鴨のフォワグラのポワレ：アルデンテに仕上げた新潟有機赤米入りリゾットと加賀百万石椎茸のクロッカン、きのこ入りマデラソース
＠帆立貝とトリュフのアンクルート：サルシフィー、広東黒くわい、あわび茸ポワロー・ジューヌのエチュベとソース・ブールブラン
＠じっくり焼き上げた極上新潟牛のポワレと４種のコンディメント：マスタード風味のタプナード、セルバーチカ、下仁田葱のピューレ、青森産ホワイト６片のロティ
＠シトラスのムースと柑橘フルーツココナッツのソルベ：オレンジとグリオットのソース
＠コーヒー：マンデリンシボルガーのスーパーグレード
とても量が多そうに見えますが，一皿のポーションは少なめなので，余裕で食べれましたよ〜〜〜（＊＾o＾＊）食事中にちょうど青函トンネルを通過。ワインも飲んで，ホゲホゲになって寝ました〜〜〜〜
そしてトワイライトエクスプレスで迎えた朝！揺れが激しいこともなく，ブレーキ・発進でガタガタすることもなく，朝までぐっすり休めました〜〜。単に酔いどれてただけ？
自然に目が覚めた7時過ぎ，そこはすでに新潟と富山の県境近く。雪の影響で遅れてるんじゃないかと覚悟してましたが，出発の遅れまで挽回して，なんと定時運行！
しばらく走ると日本海と対面。部屋に備え付けのシャワーをいそいそと浴びて，朝ご飯に備える。シャワーはタイマーがついていて，25分間お湯を流すことができるようになっている。お湯はスイッチのオン・オフでこまめに止めることができ，シャンプーしてリンスして体を洗って，6分弱だったので，2人だと2回ずつ入れる計算。
朝食は前日からの予約制。前日，部屋にまで注文を取りに来てくれたので，一番遅い時間，8：20開始のぶんをお願いしておいた。連れは和食，自分は洋食。和食の方がほかほかご飯がたっぷりついてて，美味しそうかも。でも洋食のクロワッサンもパリパリでこれはこれで美味しいが、おかずが貧弱かな。
平日なので，途中の富山や金沢ではホームに通勤・通学の人がたくさんいる。それを部屋のベッドに寝そべって眺めるのは，なんだか悪いなぁ（とは本心では思っておらず，ゴロゴロ状態にひたっている）なんて思ってると，最後にどんでん返しが！走行中に車体に雪が氷となってこびりつき，走行が危険なため，敦賀から大阪までは超徐行運転の予定。そのため，3時間くらい遅れるかも，とのこと。福井から特急雷鳥に乗り換えて先を急ぐ人もいたが，こちらは急ぎの用事も無く，せっかくのスイート，最後まで乗車することにする。
本来の到着予定時刻は12：20で，食堂車のランチ営業はないところ，到着遅延のため特別に営業して，ルームサービスで配達してくれるとのこと。楽しいので軽くサンドイッチとスパゲティーを注文してみた。
結局，遅れは1時間ちょっと，日付と車掌さんの署名入りの乗車証明書をもらって，14：05，大阪駅に到着した。長距離の寝台列車，いい！なんていっても，食堂車がついてるのがいいですね。
到着時間が読めなかったので大阪以降の予定は決めていなかったが，思ったより早く着いたので，少し足を伸ばし，新幹線で広島へ。なぜ広島？実は翌日が連れの誕生日。前から行ってみたかった，センス抜群と評判の広島市内のフレンチ「ル・ジャルダン・グルマン」に予約が取れたので，本日は広島泊！新幹線に乗り継いで、大阪を後にしました。