富士 下り 京都→別府 シングルデラックス＆ソロ下室 2005.03.20
前週に引き続き九州だが今度は彼女と２人。立てた予定は、別府〜小倉〜関門と巡り、下関フクフク号（あさかぜ号車両使用快速）に乗り新幹線で帰ってくるというものだった。
最初は行きはムーンライト九州号のつもりだったが、１週間前からみどりの窓口に日参したところ、２日前になってソロとシンデラの両方が取れた。３連休で満室もやむなしだったが意外とキャンセル出るもんだ。
彼女と京都で待ち合わせ、夕方から花灯路イベントの東山を巡り、タイル絵が綺麗な銭湯で汗を流して、０時頃京都駅に戻った。６・７番乗り場の待合室には十人近く居り驚く。花灯路を見てから彗星・あかつき号ではせわしないから、それもあるのかなと考える。
０時半過ぎ、０番線の出雲号とほぼ同時に富士・はやぶさ号到着。初めて乗ったシンデラはというと、確かに思ったほどは広くなく「独房」の異名に納得。それでも彼女は初めて乗る個室寝台に大喜びで、それを見て自分も嬉しくなる。シンデラに付くタオルには、富士・はやぶさの他に姿を消したばかりのさくらのマークも入っていてかなり嬉しい。使わずに記念に持ち帰った。検札時にテンキーでの施錠の仕方を教わり、ついでにソロのカギも受け取る。ソロの方は、古いビジネスホテルにありがちなプラ棒のついた鍵だった。
次の停車は大阪、深夜の駅前に人の姿は無く非日常を感じる。時折聞こえる汽笛も心地よい。興奮が少し冷めてきた頃、眠気が襲ってきたのでソロへと移動した。
そして朝、部屋に大音量で響くおはよう放送に叩き起こされた。時計を見るとまだ６時過ぎ。さくら／はやぶさの時より半時間ほど早くないか？不機嫌モードでシンデラの彼女にメールしてみると、やはり同じように起こされていた。
扉の丸窓をのぞくと通路越しに朝の瀬戸内海は船に乗って見る景色に似ている。曇っている分柔らかく穏やかな表情。車販がやってくるのをのんびり待ち構え、ホットコーヒー２杯を買いシンデラへ移動。彼女は着替えと化粧を済ませ待っていた。部屋の中でゆっくりと洗面・化粧が出来るのがありがたいとのこと、女性にはシンデラのメリットは大きいようだ。
下関が近付くと１号車へ移動。機関車交換撮影会はざっと２０人ほどで、前回のさくら号の時に比べると平和に感じる。新しいデザインのヘッドマークをつけたＥＦ６６を見送り、ＥＦ８１を出迎えて乗車。関門トンネルは１号車デッキで通過した。
門司でＥＤ７６を出迎え、はやぶさのヘッドマークもまだピカピカ。デザインは昔ながらのものなので、使い込まれると良い味が出てきそう。切り離され先に出て行くはやぶさ号を見送り、おもむろに隣ホームへ１人走る。そしてプラの器に入れてもらった立ち食いうどんを手に富士号に戻った。
シンデラは２人分の荷物で散らかってるのでソロの方で朝食。車内で温かい食事というだけで嬉しいが、うどんもダシも上に乗ったかしわもすごくおいしい。二人してかおをほころばせ、九州入りを実感した。
落ち着いたところで彼女は荷物を片づけにシンデラに戻り、自分はソロでそのままゴロ寝。この朝ののんびりタイムがいつも心地よい。運転停車した杵築でみかん２つ切り型ベンチを見届けてシンデラに移動、自分の荷物も片づけた。程なく海が見え始め別府が近付く。まだ降りたくない〜と思いながら、下車時に富士号ヘッドマークを撮るため１号車に移動。開放Ｂ寝台も既にガラガラで居心地は悪くない。さぁ到着・・・・と思ったところで急停止した。
列車は駅手前の高架上で、ホームまで数百Ｍといったところ。「？？？」状態で座ってると、携帯片手の他の乗客が「地震らしいぞ、震度６だって！」最初は何の冗談かと思ったが、福岡のあの地震だった。
１０分余り停車した後、歩くような速度で進み別府駅到着。この先どうしたモノかと思いつつゆっくりと富士号を撮影し、混乱した様子の改札口を出た。
改札前のカフェに陣取り作戦会議。とりあえず大分→伊丹のＪＡＬ最終便を仮予約。夕方には列車は動きそうだが、やはり余震が怖いと言うことで飛行機に決定。残り行程のきっぷ全部の払い戻しを申し出ると、「事故見合別府」の判をつきトケ済と赤書きしてくれたので翌日大阪で払い戻した。小倉の宿にキャンセルの電話をし、大阪に宿を確保。京都ではさすがに取れなかったがそれでも一安心。
１３時を過ぎた頃タクシーで地獄巡りへ。運転手によると、いつになく客が入ってるそうで足止めされた人の受け皿になっていた感じ。昭和の香りが濃く残る観光地だったが色々まわっていてなかなか楽しめた。
ちなみに、翌日大阪では昼前に彗星／あかつき号、昼過ぎになは号を目撃。九州での混乱ぶりを知らされた。