あかつき 下り 京都→長崎 シングルツイン 2005.04.29
ＧＷに２人で九州旅行。長崎でちゃんぽん食べてペンギン見て、島原半島で温泉に浸かってイルカ見て、ＳＬで阿蘇へ行き、猿回し見て外輪山ドライブ。行きはあかつき号のシングルツイン。他の個室だと有明海が見えないので（今はソロが付いたけど）狭いという噂は承知で１ヶ月前１０時に購入。乗車券は福島からは長崎佐賀ゾーンの周遊きっぷ＋阿蘇から鳥栖までの片道券。京都からは片道乗車券２枚。ＧＷじゃなきゃレール＆レンタカーにしていた。
北陸路をふらふらしながら京都着。夕方彼女と待ち合わせして京都タワー地下の浴場で汗を流す。５５１やら生ジュースやらコンビニのお茶やらを買い込み７番線に向かうと、早くから彗星・あかつき号が入線して乗客を待っていた。
発車前に検札がありカードキーを受け取る。個室の中はベッド以外のスペースが狭い分、２人はいると窮屈な感じはする。それでもツインと違って寝台が線路に平行な点は嬉しい。京都を出発したところで早速晩御飯。上段寝台を少し跳ね上げ、下段寝台いっぱいに色々広げて美味しく頂いた。
明石辺りまでは見慣れた景色だが、個室でくつろぎながら眺めていると妙に楽しい。相生を過ぎた辺りからは民家の灯りも途絶え星も見えてくる。部屋を暗くして星空に見入ってると、踏切の光で時折目つぶしにあうのはまあご愛敬。
ふくれたおなかが落ち着いた所で車内散歩、通路を歩いてると運転が荒いのを実感。自室の壁からやたらノック音がしたのも、通路でよろけて手をつく人が多かったからだと納得。ちょうど通路が曲がるところにある部屋だしね。１両毎に雰囲気の違う車内を抜け、彗星／あかつきの連結部もしっかり撮影。最後に最後尾ミニロビーで休憩。鉢植えを入れてある木箱にレガートのマークを発見、気に入ったので写真に残しておく。ひとしきりくつろいでお散歩終了、部屋に戻り眠りについた。
目が覚めカーテンを開けると空は白んでいた。ほどなく車窓に現れた遊園地に、既に九州入りしたことを知る。昇る朝日を撮っていると、シャッター音に上段の彼女も起き出してきた。
高架線にまだ違和感を感じつつ博多着。小休止の間に篠栗線ホームへ行き室内の彼女に手を振る。自分でもブルトレ旅ではしゃいでいるのがよくわかる。元のホームに戻りＥＤ７６を見に行くと、使い込まれたヘッドマークが列車の歴史を物語る。自販機で買った温かいお茶を手みやげに部屋に戻った。
しばらく続く田園風景を横目に、前日北陸路で買って置いた駅弁で朝食。列車に揺られての旅はおなかがよく空くしご飯も美味しい。時折現れる麦畑がまた旅に来ていることを実感させてくれる。
そしておまちかねの有明海登場。少し潮が引き広くはないが干潟も見え、海面は朝日を受け輝いている。個室でくつろぎながら見られるのは、さくら号亡き今、あかつき号だけの贅沢。運転停車したどこかの小駅ではホームを野良猫が散歩、時間がのんびりと流れていく。そんな中、例によって諫早の干拓堰が登場。何度見てもその存在はＴＶ以上に大きく、始めてみた彼女はちょっとショックを受けている様だった。
諫早を出たところで荷物の片づけにかかる。途中の信号所でかもめ号に抜かれるが、ゆっくり支度できてちょうど良いくらい。観光利用のブルトレであまり早く到着されても正直嬉しくない。終点長崎に着いてからも、ＤＥ１０がやって来て車両を清掃用の客留線に引き上げるのを見届けてから改札に向かった。