北斗星２号 ソロ下室 南千歳→郡山 2005.10.11
日高の牧場〜支笏湖〜洞爺湖〜中山峠と紅葉の北海道を車で巡った帰り。大阪へ帰る彼女を新千歳で見送ったあと、一駅引き返し列車を待つ。今回はレール＆レンタカーきっぷ利用で北斗星。札幌周辺から福島県南だと飛行機で帰るのと旅費は大して変わらない。
南千歳では、１両の夕張行きが去り貨物列車が通過した後に、青に金帯のＤＤ５１重連が入線。一番北斗星らしいと思う牽引機だ。空港の灯りを見ながらソロに入室。下室は前に乗った富士同様、座ってしまえば広く感じる構造。
苫小牧を出たところで車掌氏登場。受け取った皮製キーホルダーが嬉しくて、以前買った土産品のロイヤルキーホルダーと並べて写真を撮る。夕食は彼女が空港で持たせてくれたお弁当、石狩鮨にうにごはん。どちらも美味しく平らげて気分はまだまだ北海道。東室蘭で見かけた電車も朱にクリーム帯で初めて渡道した時を思い出す。
程なく車窓に白鳥大橋、電飾が美しく明石大橋を小さくしたような感じ。お腹がふくれたので１号車まで散歩し、ＤＤ５１に挨拶。連結面にヘッドマークはついてないが、客車のそれが映っている
洞爺に停車、２日前に山から見渡してた辺りに居るんだなと感慨に耽る。そこからしばし車内探検。２人用個室の多さに改めて気がつく。食堂車は静まり返っていてパブタイム準備中の様子。独りで食べるのも寂しいし、弁当食べてからそんなに経ってないので今回はパスした。
ミニロビーでは折しも車掌氏が乗車記念オレカ販売中だったので１セット購入。室内は自分入れて５人に減り落ち着いていた、と思ったところで車掌氏から、スリッパでの来室が禁止になった旨、やんわりとお願いされた。車内でつまづいて怪我した人が居たのかも知れない。
すぐ横の自室に戻ると車窓には噴火湾が広がり、月がそこに一条の光を落とす。そんな光景が延々と続き、改めて北海道の広さを知らされた。そんな中、彼女から大阪に帰宅したメールが届く。一方自分はまだ旅の中（翌朝から仕事だが）、何とも不思議な感じがした。
函館が近づいたところで、機関車付け替えを見るべく最後尾へ。編成の車番をメモしている夫婦連れが居たので聞いてみると、職場のマニアくんに頼まれたとのこと、お疲れさまである。静まりかえったホームにヘッドマークを付けてＥＤ７９が現れ、６人ほどで見物して自室に戻った。
函館を出てしばらくすると眠りに落ちた。単線区間をゆったり走る走行音がいい子守歌だったらしい。青函トンネルは夢の中、青森で一度目を覚ましたがＥＦ８１は見慣れてるからいいやとそのまま寝直した。
気がつくと薄明るくなった山間部を快走中。どこを走っているのか、遅れはないのかすごく気になったが、福島盆地が見えてきたところで一安心。義経ステッカー付きの飯坂電車が併走するのを見ながら着替えを済ませた。
福島を出てしばらくすると車掌氏が起こしに来てくれたが、まだ起きたくないと布団にくるまっている自分を見て、心配そうに去っていった。意を決して郡山下車、走り去る列車を見送ると、先頭の機関車に大きく白くＥＦ８１の文字。沿線で撮影者をちらほら見かけたのはこの９５号機が目当てだったのかと納得。
郡山からは見慣れた電車に乗り、高校生でいっぱいの車内で旅モードをずるずると引きずったまま職場へと向かった。