かなり遅くなりましたが、新年早々、1月4日、上りきたぐにに乗って京都へ友人に会いに行ったときのことを報告します。
1、乗車前
年末は金銭的にきつかったので、安い夜行列車に乗ろうと思い、時刻表を含め、ネット等で色々調べていたら急行きたぐにを発見して、寝台車も連結してるんで、これで行こう！となりました。自分は以前、夜行高速バスで京都遠征をしましたが、車内では全く眠れず、睡眠不足で携帯紛失という思いがけない失敗をやらかしました。
また、失敗こそしませんでしたが、夜行電車の座席車も全く眠れなかったので、そのために、夜を使った遠出や遠征は必ず列車か電車の寝台を！と決めていましたし、更に到着時間が朝6時というのも都合がよく、15年ぶりに寝台列車での旅行が決まりました。（15年前に、日本海に乗って坂町まで行っていらいです。）
さらに、管理人様HPで寝台列車の全てを紹介していたので、とても役に立ち、HPに載っていた8号車のパンタ下の寝台を取りました。結果的に狭い3段式B寝台ですが、パンタ下の寝台は下段ほどでないですが、中段ながら、上の寝台が無いためにかなり快適でした。
2、乗車直前〜駅
当日前後は私の住む新潟は前年からの積雪と毎日の降雪による豪雪に見まわれ、更に昨年末から北陸線沿線も軒並み雪に覆われ、追い討ちに羽越線の脱線事故で、トワイライトや日本海が運休し、辛うじて「きたぐに」のみが新潟駅始発で走っていましたが、やはり果たして走ってくれるか？と心配で、旅行取りやめでキャンセルも真剣に考えていました。早めに切符は確保できましたが、まさか、年末年始にこういう悪天候に見舞われるとは思っていませんでした。
でも意を決して、行こうと思い、3日の深夜に直江津駅に到着しましたが、案の定、越後湯沢経由のはくたかが長岡経由になるなど、ダイヤは乱れていました。駅で駅員に聞くときたぐには運転してるが、遅れているとの事でした。しかも北陸、能登の深夜列車も運休となり、きたぐにはどうなるのか？心配でした。途中運転打ち切りに…？
そして駅舎やホ - ムへ放送が入り、きたぐには途中長岡で新幹線の接続を取るために40分の遅れだと告げられました。でも運転してるのだから、まあ仕方ないやと思い、待つこと40分、ようやくきたぐにが3番ホ - ムに到着しました。寒空の下でじっと待っているのが終わってホッとしました。
3、乗車後
さて、私の乗車した8号車の下段は満席でした。けれど、中段上段は殆どがら空きでした。そのほか、座席車にかなりのお客が乗車しました。事実上の北陸線最終列車ですから、当然でしょう。そのほかの寝台車は、あまりの寒さに車内で暖を取ることしか考えずに行きませんでした。寝台を仕切るカ - テンは管理人様HPや雑誌で見た赤系ではなく、落ち着いた青系のカ - テンでした。寝台へ入りこみますが、どこかの雑誌に載っていたように、パンタ下は天井も低いので乗り込むときには注意というのを知っていましたから、頭上に注意して入りました。浴衣は着る気持ちにはならず、そのままで寝台に横になりました。
車内は20度近くに暖房が設定されていて、快適その物でした。発車時のショックはありましたが、電車ゆえ、客車よりはかなり快適です。しかも上の席ですから、真下が台車でしたが、モ - タ - の騒音も聞こえませんでした。
けれど、初めて乗る電車寝台の為に緊張して、寝たり起きたりしていましたが、座席で一睡もできないのい比べればずっと快適で、睡眠も取れるから、京都到着後も眠気は有ったのですが、大した事では有りませんでした。寝台自体は古さも感じますが、急行で寝台車なら自分自身は満足できる車内だと思います。
それにしても沿線の雪の多さ！寝台の中の小窓から目を覚ますたびに沿線を見ましたが、これでは北陸線のダイヤが乱れても当たり前だと思うほどでした。車掌氏と早朝話しましたが、年末年始は雪が多くて困ったと仰ってました。
4時40分過ぎにまた目が覚めまして、寝台内でうとうとしましたが、京都が近くなってきたので、起き様と思い、5時頃寝台から降りて顔を洗い、ついでに座席車を見て回ってきましたが、気付いたのはデッキ乗車の客はおらず、座席に皆有りついているようでした。ほとんど席は埋まってました。
あと車内見ていてこれは良くないと思ったのが、発売されていない日本酒の自販機の設置（放置？）ですね。売らない自販機を置いておくというのはどういうことか？と考えてしまいます。未成年対策で販売を止めたのなら、撤去して別の自販機を置くとか、自販機自体を撤去するとか、方法はいくらでもあるはずで、これは興ざめで、車内の美観を著しく損ねています。所詮、JR西は急行だし、深夜列車だから買い物する者もいないとか考えてるのかもしれませんが、車販の無い列車なのに、自販機無しとは手抜きですね。人件費が高いなら、自販機設置で済むのになあ…、と思います。
4、到着
定時に京都へ滑り込み、雪も降っておらず、ホッとした気分で降車して改札へ向かいました。
と、取り止めの無い事ばかり書きましたが、ささやかながら、この記事が、今後のきたぐに利用しようとする方の参考になれば幸いです。