オーストラリア鉄道「ガン」号寝台車乗車
平成１７年９月に新婚旅行でオーストラリアに行き、近畿日本ツーリストのツアーでオーストラリア鉄道「ガン」号乗車もしてきました。鉄道マニアの私が強引に誘ったものでした。
まず、ツアー予約ですが、普通ツアーはホテルと航空券の空きがあれば、すぐ予約できますが、ガン号の乗車もツアーの一部だったため、その乗車券が取れないとツアー予約が出来ず、結構時間がかかりました。もちろん、自分でガン号の予約なんて大変ですので、これが便利ですが。ちなみに、成田→（カンタス）→シドニー→（カンタス）→アデレード→（ガン号）→アリススプリングス→（カンタス）→シドニー→（カンタス）→成田という旅程で、往復便エコノミーですが、全部込みで一人４０万円しました。
ツアーだったので、乗車の手続きも現地の係員の方がやって下さったので、助かりました。飛行機は海外でも一人で簡単に乗れますが、鉄道は、各国乗り方が違うので、とまどいます。日本みたいに、改札で切符を見せるだけかと思っていましたが、荷物を預けるために、カウンターで色々手続きをしないといけないようでした。
さて、２０時間の旅が始まります。出発は夕方、日の沈む少し前でした。夕食時間になると、映画のように、車内のロビーカーでパーティーが始まりました。なんと、日本人は私たちだけでした。パーティーで英語で各自自己紹介してと言われ、とりあえず、"WearejustHoneymoon!"等々と下手な英語で紹介したら、「おおーー」と大受けしまして、周りのおじさん、おばさん達から拍手喝采され、列車からは、ワインをプレゼントされました。乗客には、イギリス、米国等々各国からの方がおられました。意外と豪州の方は見つかりませんでしたよ。あとは、おめでとう！！と言われて、ワインをがばがば飲まされてしまいました。この辺は日本も外国も同じですね。その後、ディナーだったのですが、私は先に飲み過ぎで潰れてしまい、食事もそこそこに、自室でガーガー寝てました。
寝台は上のクラス（名前忘れました）で、２人で個室でした。二階建てのベッドで、シャワー・トイレ付きでしたが、ホテルのそれと比べると快適性は、どうかな？という気もします（列車だからね）。ただ、とにかく、旅行でろくに風呂に入れなかったので、シャワーは有り難いです。部屋の装飾等の作りは、さすがに立派でした。
翌日、モーニングを食堂車で頂きましたが、昨日顔見知りとなった方とあえて嬉しかったです。
さて、車窓の風景ですが、都市部を離れると、本当に、ただの荒野が延々と何時間も続きます。日本の鉄道では絶対見られない風景です。ただ、ときどき、木製の柵みたいなものと、牛が居たりするので、ひょっとしてこれは牧場なのか？という感じです。オーストラリアは、英国そのままの都市と砂漠から出来ている国という感じですね。なお、食堂車の食事ですが、とにかく量が多い。これは列車に限らず、オーストラリア旅行経験者が必ず言うことです。
アリススプリングスでお昼頃降りましたが、本当に砂漠の中にあるぽつんとした町でした。アリススプリングスはエアーズロックの近くにあります（といっても数百キロですが）。なお、「ガン」号は、鉄道が出来る前の開拓時代に、アフガニスタンのラクダ（乗り）が、豪州の砂漠の交通手段だったことに由来し、「アフガン」が短くなって「ガン」となったそうです。楽しい旅でした。