先だって、姉の結婚式のため大阪から東京へ行く必要があり、せっかくだから夜行で・・・という考えが当然のように生まれました。当初は行き「サンライズ」帰り「銀河」で考えていたのですが、式の翌日（日曜）に出勤しなければならなくなったため、往路のみ夜行に限定されてしまいました。そこで、何か面白いルートはないかと思い、発見したのがサンダーバードで金沢まで行ってから上野入りするというルートでした。
このルートだと、乗車券が「一筆書き」で買うことができるので、若干安上がりになります。（東京・大阪は往復割引が効かないキロ数なので・・・）安上がりになるので、浮いた分でＡ寝台を！という贅沢をして帳消しになってしまいましたが・・・
さっそく某駅のみどりの窓口へ。しかし一筆書き乗車券は説明するのが面倒でした。そして「北陸のA寝台をください」と行ったのですが、生憎満室とのこと。仕方なくB寝台で・・・と注文したのですが、実は係員の勘違いでB個室が満室だったのです。・・・(A寝台に乗るようには見えませんかそうですか)と思いつつも（笑）予定通りA寝台SDを確保することができました。
そして当日、サンダーバード４５号で金沢へ。駅のホームには「北陸」がお待ちかね。と、横には急行「能登」も停車中でした。まさに両雄相まみえるというシーン。「能登」が発車して直ぐに「北陸」も発車。サンダーバードも快適でしたが、客車列車の静粛性にはかないません。検札が来たので早速シャワーカードを購入。記念にもなりますので・・・
シャワーの後は食堂車も車内販売もない近日の夜行列車ですので、TBで買っておいた「ますのすし」を。夜行列車に揺られて食べる駅弁はまた格別でした。車内案内で、本日個室満室、との報が入ります。苦境が叫ばれる夜行群にあって、盛況なことを嬉しく思いました。
長岡で機関車の付け替えをするはずなのですが、どうせ外には出られないので早々に寝ることに。翌朝、大宮の手前で目が覚め、顔を洗います。SDなので洗面所もアメニティもそろっており、申し分ありません。上野につくまで外を眺めていると、EF210が牽引する貨物列車が走っていました。新型直流電機も遂に東北筋へ入ってきたのでしょうか。
上野に着けば「うえの〜、うえの〜、上野、長らくのご乗車・・・」というアナウンス。東京から入るのと違って、なぜか旅情を掻き立てる「うえの」という響き。こんどは「能登」にも乗ってみたいと思います。