子供をダシにして、鉄道旅行を楽しむ私。今回は夏休みで遠出が可能(自宅は横浜)なので「釧路湿原ノロッコ号」に乗車することに決定、どうせなら唯一食堂車がランチタイム営業をしている「トワイライトエクスプレス」で北海道入りすることに決めた。ただ、スケジュールを考えるとトワイライト乗車が帰省ラッシュのピーク日と重なることになった。子供が3人（9歳、6歳、5歳）いることもあり今回はスイートロイヤルを諦め、開放型Ｂ寝台を狙うことに。地元駅のみどりの窓口では、朝6時より1ケ月前発売分を受け付けてくれるので、一番乗りで10時打ちをお願いしたところ、あっさり寝台券はゲットできた。
当日は始発の大阪駅から乗車するため、「のぞみ」で新大阪へ。横浜から釧路へ行くのに、朝から東海道新幹線で西へ向かう人などまずいないと思うが、考えようによっては時間をふんだんに使った究極の贅沢と思える。
大阪駅ですでに入線していたトワイライトと先頭機関車部で記念撮影した後に、寝台へ。開放型Ｂ寝台でも4人揃うとコンパートメントとなり、入り口の扉とカーテンを閉めると、鍵はかからないものの個室気分を味わえる。子連れには十分である。
4号車のサロンカーは大阪駅発車前からほとんど座席が埋まっていたのはびっくり。こちらは、食堂車で昼食をとる予定で空きっ腹のため、ランチタイム営業開始13:00前にサロンカーで待機し、営業開始の放送が入るや食堂車へ。無事4人席に着席できた。子供はスパゲッティ(\840)×２とオムライスセット(\1050)、私はビーフシチューランチ(\2300)と生ビールを注文。オムライスはエビフライとサラダもついてボリューム満点、総じてディナーと比べてコストパフォーマンスが良いような気がした。食堂車は営業開始後まもなく満席、オムライスなど品切れも続出したので、サロンカーでの待機は正解だった。
日本海に沈む夕陽はあいにくの天気で眺められなかったが、チャイルドシートに縛り付けられる車では1時間も持たない子供も、ごろ寝が楽しめる寝台車の旅では退屈せず過ごせるのは何よりである。サロンカーに大阪車掌区の車掌さん手作りの停車17駅スタンプがあり、ポケモンなどでスタンプラリー慣れした子供に楽しめる企画であった。夕食はさすがに食堂車のディナーは贅沢なので、子供は大阪駅で購入しておいたおむすび、私は車内販売の幕の内弁当とビールで済ませる。これまでの経験上、子供に無理をさせると途中で熱を出したり旅程に支障が出るので、21時前には寝かしつけた。子供を寝かしたまま出歩くのも今回は自粛、食堂車のパブタイムやサロンカーでの青函トンネル説明会？は次の機会の楽しみとした。
早く寝かせたせいか、翌朝6時前には子供も皆目覚める。朝食を6:45に予約しており、またまた食堂車へ。子供3人のうち2人は和食、もう一人と私は洋食を注文、和食の2人は食後のコーヒーをオレンジジュースに変えてもらい、洋食の一人は食後のコーヒーの分オレンジジュースを大盛り（大きなコップ）？にしてもらった。ただ前日の昼食もそうであったがやはり子供に一人前は多すぎたようで、残り物を私が平らげた結果、2日間で3ｋｇ太ってしまった。食堂車で食べる話ばかりになってしまったが、やはり移り行く景色を眺めながらの食事は汽車旅の醍醐味、これが体験できる列車が限られてしまっているのは寂しい、何としても今ある食堂車だけは存続して欲しいと思う。
北陸地方集中豪雨の影響で1時間以上の遅れがでたが、札幌での乗り継ぎに余裕を持たせていたため、気兼ねなく20時間以上の長旅を楽しめた。さて次はどこへ行こうかな。