今回、お盆のために帰省していた青森の実家から、大学のある大阪に帰るため、この急行あおもりに乗車しました。いつもは寝台特急日本海を使うのですが、一度５８３系の電車寝台に乗ってみたかったので、あえてこの時間のかかる急行を選びました。さらにこの５８３系も、あと何度乗れるかわからないし、１６時間半の長旅であることも考慮して、思い切ってＡ寝台下段に乗ることにしました。そのために、結構バイトがんばったんですょ・・・切符の購入は、一ヶ月前の１１時過ぎにしましたが、全然余裕でＧＥＴできました。
さて、いよいよ乗車当日。青森駅の４番線には、先発の１６：４５発日本海２号大阪行きが発車を待っていました。急行あおもりが５番線に入線したのは１６：４０分くらいでした。そのためほんの数分、日本海とあおもりが隣同士に並んでいました。このチャンスを逃すまいと、鉄道ファンやカメラマンの方々が夢中でシャッターを切っていたのが印象的でした。急行あおもりは入線するとすぐに乗車可能となりました。
ですが発車が１７：１３分ですから、まだ３０分以上あったのでほとんど誰も乗っていませんでした。車両の側面に、"kitaguniexpress"と明記されていたので、車両はきたぐにのものと思われます。そのためロビーカーとして使われているグリーン車も、椅子がすべて進行方向に並んでいるだけでした。
私は、駅弁とお茶、そして翌朝の朝食を買って、早めに乗り込むことにしました。自分の寝台に向かう前に、ほかの車両も見てみましたが、三段寝台は狭いという印象を持ちました。特に上段は高くて怖いという感想を言う方がいますが、私も納得できました。あと、Ａ寝台の上段、Ｂ寝台の中・上段の小窓は、ホントに小さいですね。でも、これも５８３系らしくて趣きがあっていいじゃないですか。。と言いながら私はいよいよ４号車Ａ寝台の下段へ・・・すでにベッドメーキングされており、寝るだけの状態になっていました。天井もＢ寝台よりだいぶ高く、十分な広さでした。旅が好きな人なら、ここに１６時間いても平気だと思います。
いよいよ青森駅出発です。この時点でＡ寝台の乗車人数は、４・５人程度でした。ほかの車両もそれほど乗っていなかったので、青森から乗車する人はそれほどいないと思われます。発車後すぐに車掌が来て検札していましたが、この車掌が結構体格のいい方で、狭い通路を体を横にしながら、やっとの思いで通っているようでした。さてさて、列車は奥羽本線を進み、辺りが暗くなってきた頃秋田に到着しました。ここまできても、Ａ寝台の乗車率は、下段が７割、上段は２割程度でした。結局大阪までこの状態が続きました。やはり値段が高すぎるのでしょうかね。私も１０５００円という値段設定には疑問を持ちますが、それだけの価値はあると思います。だから乗っているわけですが・・・途中で飲み物が切れてしまったので、鶴岡駅のホームの自販機で新たに飲み物を補充しました。この鶴岡駅では９分停車なんですが、すでに２３時を過ぎているせいか、ホームに降りたのは私一人だったように思います。そして二・三人しかいないロビーカーへ行き、しばらく座っていました。しばらくしてベッドに戻り、私が眠ったのは１時すぎだったと思います。
すっかり爆睡してしまったようで、朝７時のおはようアナウンスで目覚めました。すでに列車は湖西線に入り、左手には朝日を映し出した琵琶湖が広がっていました。もうすぐ京都かと思いきや、ここにきて、３０分程度の運転停車が二度ほどありました。これは臨時寝台急行の宿命なのかもしれませんが、景色の変化がないと暇なので、また寝てしましました。次に気づいた時には京都駅の直前でした。この京都では結構な数の乗客が下車していきました。京都ではすぐに発車したんですが、次の新大阪ではサンダーバード号を先発させるため、１１分も停車していました。ここで、京都で新快速に乗り換えた方が早く大阪に到着できるとわかったわけですが、別に私は急いでいなかったんで、ずっと自分の席に座ってました。あ、そうそう、いいか悪いかわからなかったけど・・・勝手に寝台を座席に変形させちゃってました。これができるのも、５８３系ならではですよね。思ったよりも簡単にできました。一応、車掌さんになにか言われるのが怖かったんで、カーテンは閉めたままでした。そしていよいよ大阪駅３番線に到着。最後まで乗車していたのは、一車両に２・３人程度でした。
初めて乗った５８３系の寝台でしたが、客車寝台よりゆれが少なくて、乗り心地がよかったように思います。１６時間半という長時間の乗車にも、全然苦労はありませんでした。この５８３系がずっと現役で走り続けることを期待します。そして今度はＢ寝台や、中・上段にも挑戦してみたいです。今回の帰省はとてもいい思い出ができました。