妻が京都に3週間程滞在していた為、遅めの夏休みを取り、一緒に帰京しようと考え、この機会に寝台列車で京都に行けないものかと考えました。インターネットで「ほどちゃんの島」に辿り着き、大変参考にさせてもらいました。ありがとうございます。
早速、地元のみどりの窓口に行き、乗車券と寝台券を喫煙車両で予約。駅員さんも「銀河号ですか！」と、かなり興奮している様子。駅員さん列車好きなんでしょうねぇ。しかし、時刻表や列車編成表などを二人掛りで調べる始末。しかも、発券してもらったのは、禁煙車両の上段。希望のものではない旨を伝え、慌てて取り替える駅員さん。僕はこちらのホームページで予習済みなので、少し笑ってしまいました。数分後、無事、6号車5番下段のチケットを購入できました。後は、乗車を待つばかり・・・。
乗車当日。朝からとても興奮していて、仕事も上の空。仕事を定時に終え、一旦帰宅。旅の身支度をし、地元の駅へ向かいました。時間に余裕があるにも関わらず、東京駅には、何と乗車一時間前に到着してしまいました。（東京駅までは、地元駅から上野経由で一時間程）
しかし、興奮していたせいか、待ち時間は、あっという間に過ぎ、２２時５６分、銀河号6両編成で入線してきました。いよいよ乗車だ！と、もうドキドキです。
思えば、二十数年前。さくら号で、長崎に帰郷する祖母を見送りに見たのが始めてでした。それ以来、寝台列車というものに、ずっと憧れを持っていました。
6号車後ろのドアから車内に入り、車掌さんのご挨拶を受けつつ、自分の寝台を確認。隣はサラリーマンの方で、流石に乗り慣れているのか、もう既にベッドメイクを終え、浴衣に着替え、缶ビールを飲んでいました。
そうこうしているうちに、２３時、発車時間となりました。通路側にある椅子に腰掛け、タバコを吸いながら、車窓の眺めを満喫していました。
２３時３０分頃、横浜を過ぎた辺りで検札を終え、カーテンを閉め、初寝台での就寝！と、思いきや、隣のサラリーマンのいびきがあまりにもうるさく、眠れない〜。
またまた、タバコに火を点け、車窓を眺め、「まぁ、こういった事も寝台列車ならではかな、」と思いに耽っていました。しかし、いびきは大きくなるばかり。仕方なく、車掌さんにご相談。
「6号車の方ですね？静岡で誰か乗ってくるかもしれないけれど、1番の下段なら大丈夫でしょう。1番の下段使って下さい。」と、とても素敵な笑顔で快く変更してくれました。しかも、僕がどの車両に乗っているのかまで分かっていてくれて、とても感動しました。あぁ、感謝感謝。
荷物をまとめ、変更した寝台に。隣も、上も誰もおらず、快適快適。しかし、静岡で予約した方が乗って来るかもしれないので、それまで車内見学。
１時５５分、静岡発車。変更した寝台には誰も来ない事を確認し、横になりました。
カーテンを閉めると、これまた意外に光が遮断される事に驚きました。初めての寝台で、揺れに少々戸惑うも、暫くして慣れ、名古屋を過ぎたまでは記憶しているのですが、いつしか眠っていた様です。
翌朝、５時５０分。物音で目覚めました。洗面所に顔を洗いに行くと、丁度、車掌さんが顔を洗っているところでした。一晩お世話になった事（昨夜のいびきの件）を感謝しつつ、朝のご挨拶。やはり、普段乗っている電車と比べ、車掌さんへの親近感がとても沸きました。
６時３０分頃、まもなく大津到着のアナウンス。いよいよ寝台列車とのお別れを感じながら、身支度を整えました。大津から京都までは、ほんの１０分。あっと言う間に着いてしまいました。
６時４３分。定刻通り、京都駅着。ホームに降り立ち、一晩過ごした銀河号が走り去る姿に、何とも言えぬ感動と寂しさが込み上げてきました。
この日は朝から晩まで、妻と京都観光ができました。とても便利な銀河号。また機会があれば是非乗りたいです。
伝統のある銀河号。このままずっと残っていて欲しいです。