話題の九州新幹線乗車を目的として、アプローチにブルートレインの「なは号」を利用することにしました。当時(2005年9月15日)、なは号は単独運転されており、新大阪発熊本行きでした。
個室が連結されている列車には、極力個室を利用したいので、指定券希望用紙にも、「B個室ソロ」を第一希望に切符を取得しました。ところが購入した切符にはどこにも「ソロ」の文字や「個室」の文字がありません。あわてて窓口に問い合わせると、おじちゃんの駅係員さんが「あー、これ個室じゃないの？ごめんね、今取り直すから」と。ブルートレインの個室切符発行など、年に1度あるかないかの某地方駅で購入すると、こういう事故（？）もありえるのですね。次はもっと大きな駅で買おうと思いました。
で、当日は安土城跡を見学した後、東海道線で新大阪まで向かい、乗車時間を待ちます。発車1時間前にはホームのベンチで待機して、今は少ないEF65機関車の入線雄姿に期待を膨らませていましたが、早くから待機していたため、思わずトイレに席を立ちました。すぐに戻ったつもりなのですが、ホームに下りるとあらら、すでに入線完了、乗車オーライ？なんという不覚！しっかりと入線時間を調べておけば良かったと、後になって後悔してました。
いざ乗車です。部屋番号は忘れてしまいましたが、私の部屋は進行方向右側の1階です。ルームキーやカードキーといった類のものは無く、ドアロックは4桁の数字で開閉するものでした。ドアを開け、かがんで部屋に入り込み、最初に感じた印象は、「ここで一晩過ごすのか？」というもので、とても狭く感じました。過去、北斗星やさくらのソロや、あさかぜのシングルデラックスへの乗車経験があるため、少なくともソロの空間をイメージしていたようです。それでもプラス志向で考え、これまた過去に乗った583系のゆうづるの電車3段寝台よりは「格段に」快適だな、と思うようにしました。
しばらくして車内放送があり、進行方向左手（私の部屋の反対側）に四国へ渡る橋（名前を放送してましたが、見えないため聞き流してました）がとても綺麗に見えます。是非ご覧ください。なので今後「あかつき」や「なは」にご乗車の際は、個室の場合左側を指定されることをお勧めしておきます。案内するくらいだから、よほど綺麗に見えるのでしょうね。う〜ん、残念。他の車両に移動してでも見ておけばよかったですね。
ビール効果もあり、ほどよい時間に睡魔が襲ってきました。明日も早いし、そろそろ寝るか。と横になってからこの部屋の良さを発見！あ、広い！寝返りが打てる。後で調べたら、この寝台幅は100cmあり、B寝台では最大級みたいです。583系の下段が100cmオーバーだったので2位？寝るだけだったら、これは快適かもしれないですね。遮音性もまずまずですが、レールの継ぎ目を拾う音が、以外と室内にこもるようで、一度気になると、なかなか熟睡に入れませんでした。
なんだかんだ言っても寝たようで、目覚めたら鳥栖を過ぎていました。終点熊本まではあとわずかです。そこからリレーつばめとつばめを乗り継いで、鹿児島から飛行機で東京へ戻りました。
次はもう少し広い個室に乗ろう、とビジョンを描いています。