今年の春頃(？)、餘部鉄橋の架け替え決定のニュースを聞き、早いうちに行きたいと思っていた。何事も同じだが、切羽詰るとろくなことにならない。山陰へ行くならサンライズ出雲だが、鉄橋と出雲、どちらが優先かは本人にも不明、出雲と餘部は山陰本線で196.7ｋｍ、ついでという時間・距離ではない。
結局10月6日に決めたまでは良かったが、奥方が自分も行くとのたもうたため、急遽予定変更を余儀なくされた。ツインで12時間の缶詰、おまけに奥方は喫煙者、小生は禁煙者では絶対無理！死ぬ！しかも連休にＳＤＸを2室はもっと無理？せめても予定を10月5日に繰上げ、寝台券をゲットすべく1ヶ月前のAM10:00最寄り駅へ向かった。JR東日本の駅員様、平素よりトンでもない切符を申し出るためか、今回は何ですか？とばかりに迎えてくれました。ありがと！計6室しかないＳＤＸを禁煙、喫煙ひとつづつなんてとても不可能！禁煙室だけでも取れれば、ひとり分しか取れなかったから仕方がないよね。と逃げるつもりだったのに、それでも取れてしまったのは奇跡であろうか？
当日は一旦帰宅してから出かけるのは時間的に不可能。それゆえ横浜駅近くの居酒屋で腹ごしらえと時間潰し、結局2時間近く呑み続け、更に寝酒も仕入れて(まだ呑むか)乗り込んだ。予備知識はあったものの、それよりも遥かに素晴らしい設備・内装で、北斗星のロイヤルより居心地は良好、2階だからか、静かだし当然眺めがいい。静岡までは起きていたが、その後は知らない。それでも名古屋・大阪(多分)で停車すると目が覚める。寝台車は何故か停まると目が覚める。岡山で瀬戸の発車を見送り、ホームから眺めるとちらほら空室もあった。伯備線を満喫して山陰本線に合流、右側に宍道湖とのアナウンスで廊下に飛び出すと(個室は左側)、他室の皆様も同様であった。出雲市に定刻着、大満足のサンライズ出雲の初乗りだった。
その後は一畑電鉄に初乗り、翌日山陰本線を通しで乗って餘部駅で下車してぶっとんだ！人、人、人…！あの小さな無人駅が人で埋まり、JRの職員も二人で出店営業中。鉄橋自体はさすがで、写真で見るより遥かに凄い、インパクトがある。高千穂鉄道の何とか鉄橋と両横綱と言えるかも知れない。もうひとつ予想外は、次の上り列車が超満員、ツアーバッチをつけた皆様でいっぱい。どうやらバスツアーに浜坂・香住間の鉄橋渡りを付けたらしい。鉄道旅行がメジャーになるのは結構だけど、一般ツアーでつまみ食い(？)はどうかと思う。結局皆様が乗車するのに5分以上かかり、城崎温泉駅で接続の「きのさき8号」を待たせた。来春架け替えが近くなると大変な騒ぎになるかもしれない。