管理人様、そしてご投稿の皆様、いつも参考になる情報をありがとうございます。平成19年１月下旬に利用した、富士号（広島～東京）のご報告です。乗車したのはＢ寝台個室ソロで、こちらのサイトで勉強させていただいたことを参考に、進行方向に向かって座れる２階室を選びました。
乗車前に広島名物のお好み焼き＋ビール・焼酎で腹を満たし、まだ開いていた駅の弁当コーナーで朝食用弁当とお茶を買った後、富士号が到着するホームへ。同じ列車に乗ると思われる人が、私が見ただけでも10人程度いて、利用客減少と言われるなかで、少しホッとしました。
定刻どおりに富士号はやってきて、早速８号室をめがけて乗り込みます。部屋のドアを開けた瞬間、「ちょっと狭いかな」と思いましたが、部屋に入り、荷物を落ち着けると、身長180cm超の私でも狭さは気にならなくなりました。（部屋で立ち上がるには階段を２つ下りないと厳しかったです）
そんなことを試していると、車掌氏が検札と部屋のカギを届けにやってきて、
①放送での案内は明朝浜松まで緊急時を除き中止中
②部屋のカギは明朝横浜発車後に回収に来る
③飲み物の自動販売機は２号車と８号車にある
④明朝は弁当類の車内販売がある
を案内してくれました。
旅の疲れと酔いの力で、すぐに眠りにつくことが出来、浜松到着前の放送で目を覚ましました。熟睡です。個室の窓は山側になっていますが、天気も良く、富士号から見た富士山の美しさは格別のものがあり、しっかりと記憶に収めました。熱海を過ぎてからは海側の景色が良いだろうと思い、個室のドアを開け、階段に座り込んで車窓を堪能しました。
列車が進んでいく度に通過駅のホームに人が増えていき、のんびりした旅をしている優越感が再び湧いてきます。横浜を発車すると車掌氏が部屋のカギを回収に来ました。もう少し、このゆったりとした時間を堪能していたい気持ちと裏腹に、「間もなく終着東京です。」のアナウンスが流れてきました。「下関からのご案内は、ＪＲ西日本下関乗務員センター○△でした。はやぶさ・富士号、またのご利用をお待ち申し上げ、お別れ致します。ご利用ありがとうございました。」朝の放送からずっとマイクを握っていた渋い声の車掌氏から、気持ちのこもったあいさつをもらって富士号を後にしました。残しておいてもらいたい列車です。