はじめまして。いつも楽しく拝見させて頂いております。憧れの寝台特急に乗る事が出来ましたので投稿させて頂きたくパソコンに向いました。
２月後半の土曜日、所用により松山まで行く事になったので、東京駅に切符を買いに行きました。窓口の係の方に行き先を告げ、午前中に松山駅に着きたいとお願いしたところ、前日の夜に東京を出発、翌日の午前中に到着出来る特急に乗り換える事を勧められ、サンライズ瀬戸で坂出駅に到着後高松からのいしづち５号への乗換えで切符を手配してもらう事にしました。車内の設備と食事供給の事を丁寧に教えて下さったので乗車当日も食べ物は準備する事が出来ました。３号車のシャワー設備も当日車掌さんからカードを購入する事も聞いたのですが数に限りがあると言う事も同時に教えて頂いたので、私はA寝台のシングルDXをお願いして発券して貰いました。「禁煙個室の２３番が取れました。」の声にホッとして無事に切符を購入しました。切符は乗車券が「東京〜松山」までの往復で坂出駅乗り継ぎにより、四国内の特急料金が半額になる事も知りました。
乗車当日です、東京駅の売店で食事とお茶を多めに買い込み、９時４０分頃９番ホームに上がると、サンライズエクスプレスは４７分頃と言う放送。自分の乗車する４号車のあたりにあるベンチに荷物を置いて待っているとサンライズの入線案内が流れて来ました。写真では何度も見ていましたけど、実際にこの目で見るのはこの日が初めてです。ベージュ色の大きな車体にワインレッドのラインが美しいと言う表現しか出来ない自分がどこか田舎者に思えてしまいました。
ホームに滑り込んで来る時に注意して聞いた走行音は思いの外静かです。私に与えられた一晩の城に入ると「え？広い？」と言うのが第一印象です。評価はいろいろあるかと思いますけど、私には充分広いと感じました。部屋の扉を閉めるとすぐにノックする音が、車内検札があって車掌さんからシャワーカードを渡されました。（裏にはA個室用）と印刷されています。荷物はベッドと反対側のライティングデスクの上に置いて上着をハンガーにブラインドを上げてベッドに足を投げ出して座りホームを見下ろすと、もう出発の時間を過ぎていました。この日は長野新幹線に遅れが発生していたので連絡待ちで僅かに遅れての発車となりました。
２２時０２分出発、シャワーを使いたくなってシャワー室へ向うと先客が。一度自室に戻り液晶型のテレビをつけると、釣り番組を放送してました。５分後、シャワー室に向うとちょうど先客の方が出て来るところでした。『私の他にも女性客がいたのね』と不思議な安心感を抱きながらシャワーカードを差し込み、シャワーを浴びました。余った時間分はどうなるのかしら？と思いつつ洗浄ボタンを押して出るともう順番を待っている方がおられたので「お先に使いました」と軽い挨拶をして部屋に戻りました。
いつしかサンライズは横浜を出発していて、車内放送はこれを最後に岡山到着の少し前まで無いと言う事を告げていました。東京駅で買っておいたパンとペットボトルのお茶で遅い夕食。お酒が飲めたら夜行列車の旅ももう少し楽しいのかな？などと思っても私はアルコールがまったくダメなのでお茶で乾杯です。
午後１１時２３分、約１分遅れで熱海に到着。ブラインドを上げて見ると、かなりの人数がココで乗車するのが見えました。沼津でも乗客はあったみたいです。続く富士では１人が、静岡でも数人が乗車したみたいですけど、じつは「出雲」編成の方が乗車率は良かったみたいです。
私はココで睡魔に襲われて浜松停車は知らずに眠ってしまいました。車両中央の部屋のせいもあってか揺れも少なくて乗り心地は私には最高でした。午前２時過ぎに一度目が覚めたので窓の外を見ると、名鉄の文字が。「名古屋かぁ〜」と独り言をつぶやきながら再び眠りに落ちて、次に目覚めたのは姫路に到着した瞬間でした。時計を見ると、どこで遅れが出たのか、５分程度遅れているみたいです。備え付けの洗面台で顔を洗い、うっすらと明るくなってきた空を見ながら岡山駅到着まで車窓を楽しんでいました。」
東岡山を和気駅を通過中に放送が再開されて５分遅れの情報と各方面への乗り換え案内を２回ほど繰り返しているうちに岡山駅へ入線です。瀬戸編成は切り離し作業が終るとすぐに出発。児島到着時に１分ほど遅れが増えてしまっていたみたいです。上ノ町を徐行で通過の影響でしょうか？いよいよ瀬戸大橋線に入り、私が夢に見た風景が眼前に広がります。幾つもの島々を渡り、数分で四国に乗り入れるとまもなく坂出駅に到着のアナウンスが。
名残惜しくも降りる準備をして部屋を後に、デッキに立つともう到着です。この日坂出駅に降りたのは私を含めて３人程度。ゆっくりと発車して加速して行くサンライズ瀬戸を見送り、サンライズが高松駅に到着と同時に出発してくる「いしづち５号」を待ちながらこの次は終点「高松駅」まで乗車したいと思いました。