９月下旬の東京出張の帰りに北陸に乗ってきました。
出張が決まったのが９月中旬だったので、すぐに駅で切符を手配しました。北陸を利用するのは２回目だったのですが、前回は個室が全て満席とのアナウンスが車内で流れたため、今回はどうかなと思いましたが、切符は無事取ることができました。
当日、夕方に仕事を終えた私は、東京ゾーンの周遊きっぷを使ってフレッシュひたちやあずさなどの特急列車に乗り込んで東京周辺の小旅行を楽しみました。その後、上野駅で食料やコーヒーを買い込むと、10時半ごろに13番ホームで北陸の入線を待ちました。
北陸には3ケ月前に乗ったばかりということもあり、ワクワクしつつも、どこか心に余裕があった私は、北陸がホームにやってくると直ぐに部屋に入り、重たい荷物を降ろして検札を待っていました。
すると、早速、2人の車掌さんが検札に来られました。1人の方はまだ若く、どうやら、もう1人のベテランの方に仕事を教えて貰っているようでした。もう９月の下旬だというのに昼間の暑さのせいで汗だくだった私は少しでも早くシャワーを浴びたいと思い、シャワーカードを購入し、列車が動く前でもシャワーを使っても良いですか？と尋ねると、良いですよとのこと。私は検札を終えるとシャワー室のある2号車に直行しました。
特に夏はシャワーがあると本当に助かります。ただ、シングルデラックスにも拘わらず310円出してシャワーカードを購入するというのは少しどうかなと思います。
汗を流してすっきりしたところで、列車は金沢目指して動き出しました。もう夜も遅かったので他の車両には足を運びませんでしたが、私が乗ったA個室はまだいくつか空きがあるようでした。
再び部屋に入ると、景色を眺めながら、さっき駅で買ってきたサンドイッチ等を頬張ります。仕事の関係で1日中ほとんど何も食べていなかったため、食べ物をお腹に入れるとようやく人心地がついた気分になります。更に食後にコーヒーを喉に流し、まったりと時を過ごします。
列車はあっという間に大宮を過ぎ、高崎を目指して進んでいきます。新清水トンネルの辺りまで起きていられたら良いなあと思いつつ、車窓に流れる街の灯に視線を投げているうちに、私はいつしか眠ってしまいました。
それでも４時すぎに目が覚めました。暫く列車に揺られたところで糸魚川駅に到着しました。6月に乗ったときは同じ頃に目覚めたにもかかわらず既に外は眩しいほどに明るく、夜行列車特有の朝を満喫することができずに拍子抜けがしましたが、今回は9月下旬ということでまだ夜明け前のため、次第に明るくなっていく景色を楽しむことができました。
本当は終点の金沢まで乗っていきたかったのですが、北陸を下車した後にサンダーバードの自由席を利用し、大阪経由で西日本まで帰る必要があった私は、サンダーバード6号で確実に座りたいと思い、悩んだ挙げ句、サンダーバードの始発である富山駅で下車することを決め、まだ完全には目覚めきっていない早朝の富山駅で金沢を目指してホームを離れていく北陸を見送りました。