〜〜トワイライトエクスプレスに乗車しました〜〜
時期：２００７年６月の日曜日
区間：札幌→大阪
座席：１号車１番
このサイトの投稿を何度も拝見しては、いつかは私もトワイライトエクスプレスに乗車してこのサイトに投稿するぞっ！、と、密かに思い続けていました。
そして、や〜っと、トワイライトエクスプレスに乗れました〜っ！
==きかっけ==
寝台特急を舞台にした本達の影響で、ずっと前から、豪華寝台特急に乗って優雅な時間を過ごしたい！と思ってました。その中にでてくる豪華寝台特急はとても幻想的でミステリアスな非日常が描かれていて、その非日常が日本に存在しないものかと探していたら、トワイライトエクスプレス☆彡に辿りついたんです。
早速トワイライトエクスプレスの事を色々調べていると、うきょーっ、すごいぞっ！特にA個室のサービスはウエルカムドリンクから始まり、ダイナープレイヤデスでのフランス料理。スイートならルームサービスがあり、しかも1号車1番なら、なんといっても三面に広がる窓を独り占めっ。すごいにもほどがある！トワイライトEXPを知れば知る程、妄想が広がって、どうしても、ど〜うしても、このスイートに乗車したいと思いました。『窓と線路を独り占めしてやるんだ！』そんな思いから、寝台券争奪戦が始まったんです。
==寝台券が欲しいんです==
このトワイライトEXPの展望スイートは、桃太郎も真っ青になるくらい取り難い寝台券日本一！発売日の10時にはもう売り切れるという超超〜プラチナチケット。そもそも旅行会社が押さえているのか一向に取れる気配がないっ。とりあえず、自分に出来る事はなんでもやってみました。10時打ちはもちろんの事、旅行会社を沢山周り、「絶対無理だ」と嫌がられながら事前予約の10時打ちを申し込み、周囲の方々にも協力してもらいながら、キャンセルが出ないかをチェックする日々……。「他に私にできる事はないだろうか？」と毎日模索してました。そのせいか今でも、みどりの窓口を見かけると、『マルスを打ってもらわなければ！』と反射的に思ってしまう癖が付いてしまいました。
そして、そして、ついに想いは通じたんです。季節が何度か変った頃、知人が「上りの１号車スイート」をゲットしてくれたんです！！寝台券を手にした時は、それはもう狂喜乱舞しながら、人目を気にしながら、とりあえず小さく万歳三唱っ。だけど、どうしていいやら……、ただただ「私はトワイライトEXP1番1号の寝台券をもってるぞーっ」と叫びたい気持ちでいっぱいでした。
==入線待ち==
千歳空港に飛行機で向かい、千歳で宿泊し、翌日札幌駅に向かいました。地に足が付いてない状態で、フラフラとくらげのように向かった札幌駅の４番ホーム。その日に買ったデジカメの使い方のチェックしながら、トワイライトEXPの入線待ち。やっとここまで来たぞっ！！という思いもありドキドキドキドキしながら、カメラを構えて待ちました。
そして、トワイライトEXPを牽引するDD51が姿を見せた瞬間、アドレナリンがどわわ〜っ。DD51が牽引する堂々たる深緑の気品ある姿には感動でした。
==展望スイートの特権==
そして、やっとの初乗車！！ホームで発車寸前まではしゃいていたので、乗り込んだ途端にドアが閉まりトワイライトEXPは動き出していてました。ロイヤルの横を通って突き当たりのドアの「１号車１番」のプレート見るともう涙、涙！く〜っ、やっと、来たぞおぉ〜っ（泣。ドアを開けると、写真で何度も見ていたあの展望スイートが実物として広がっていて、それはもうもう感激っで胸がいっぱいになりました。
噂で聞いていたあの「いい日旅立ち」のアナウンスはそういった興奮の中で聞いたので、よく聞きとれませんでした（汗。騒いでいる暇もなくクルーの方がポットとお茶セットを持ってきてくれて、ついでにウエルカムドリンクの注文を聞いてくれたので、ワインを注文させていただきました♪そして車掌さんの検札。その後にグッツの車内販売…、と人の往来が暫く続きました。
展望スイートから一望できる風景は、この部屋でしか見れない広がり方をしていて、特に内浦湾をぐるっと回る時は、展望窓に張り付いたまま金縛り状態でした。
それは、DD51を中心に周りの風景があって、左にあった海が右に変わり、路面の草々に映るDD51の影までもがDD51の形のまま、揺れながら走行しているんです。そして時々のカーブではDD51の重連が確認できるんです。
寝台券が取れたのがラッキーな事に乗車の５日前だったので、ギリギリでディナーの予約ができました。17:30から予約していたのですが、クルーの都合で18:00に変更され、ダイナープレイヤデスでフランス料理を頂きました。ディナーの時間変更はちょっと痛かったです。予定では、ディナーを済ませて部屋に戻って切り離しを確認したかったのですが……。そうも言ってられず、このディナー中に五稜郭に到着しDD51は切り離されちゃいました。
部屋に戻ると、展望スイートは先頭ではなく最後尾になっていました。ほんのひと時の最後尾なので、またしても窓際で金縛りっ。それから、青函トンネルに向うんです。青函トンネルの中をじっくり見れるのもこの1号車1番しかも上りだけです。竜飛海底駅、吉岡海底駅もばっちり確認できました。
本州に入って、21時頃からEF81の接続シーンを待ちました。暗い中、EF81がスーっと来て、ガシャンと連結。上りの１号車１番でしか見れない貴重な瞬間でした。
暫くして就寝し目覚めるとEF81がトワイライトEXPを牽引していました。こういうのは一生に一度くらいしか見れないんだろうな。ああ、なんて贅沢なんだろう！！
そんな思いの中で車窓を観賞しながら、モーニングサービスの紅茶を頂き、その後、ダイナープレイヤデスで朝食を取りました。
敦賀では、EF81の付け替えを超特等席で見学。上り展望スイートの威力全開です。みなさんは敦賀で下車してホーム横から見学されてて、色んな方々がEF81と1号車(私の方向)にカメラを向けているので、なんだか有名人にでもなったようないい気分っ。もちろん、外から室内は見えません（^^)。
==乗車証明書==
車掌さんが乗車証明書を持ってきてくれた時は、ほっとしました。実は乗車証明書を貰うタイミングを知らなかったので、何時頃もらえるのかなぁ、まだかなぁ、忘れてないかなぁ……と実はとても心配してたんです。
琵琶湖が見え出し、京都に入った辺りで、「あ〜っ、もう旅も終わってしまう！」と暗〜い気持ちになりましたが、大阪に着いた時には、流石に観念したのもあって、とても満足で、この余韻は心地いいなあ、と思いました。
上りの1号車1番は、見せ場が沢山あります。それはやっぱり先頭を走るこの展望窓のおかげだと思います。22時間47分なんて正しく「あっ」という間。短い短いっ。
==想い==
トワイライトEXPの一番好きな所は、少しだけ昔の豪華さです。最新設備・機能に溺れる事なく、雰囲気で勝負し、しかも時間を優雅に使うための工夫が素晴らしいと思います。また日本海側を走るというルートも好きです。もし、下りだったら日本海の夕陽を見れるのですもんね。
一生に一度はトワイライトEXPに乗ってみたいと思っていたのですが、今ではチャンスある限り乗り続けたい寝台特急となってしまいました。そして、史上最強最高の下り1号車1番もいつかは乗ってみたいな、乗れたらいいな、と思ってます。